ももこ人材派遣営業って楽しいのかな?きついって聞くけど、実際に働いている人の本音を知りたい。



こんなお悩みを解決します。
\ 本記事の内容 /
- 人材派遣営業をやって楽しいと思ったこと
- 人材派遣営業を辞めたいと思った瞬間
- リアルな労働環境や年収の相場
- 楽しいと思える人と向いていない人の違い
- 簡単に自己紹介
\ 私のプロフィールはこちら /


この記事を書いている僕は、人材派遣営業として13年以上働いてきました。現在は大手派遣会社の管理職をしています。
結論、人材派遣営業がきついといわれる正体は、仕事内容そのものよりも、ほとんどが人に振り回されるストレスです。
現場を見てきた立場で言わせてもらうと、多くの人がこの仕事を「メンタルがきつい営業」と一括りにしがちです。でも、きつさの正体をたどっていくと、そのほとんどが「人が読めないこと」に行き着くんですよね。
逆にいうと、その読めなさを面白がれる人にとっては、これ以上ないくらい刺激的な仕事になります。パズルを解くみたいに、人の気持ちを動かしていく感覚。ハマる人はとことんハマる世界です。
本記事では、私が心から楽しいと思えた瞬間も、本気で辞めたくなった瞬間も、どっちも包み隠さずお話しします。読み終わる頃には、この仕事が自分に合うかどうか、きっと肌感でわかるはずですよ。



きれいごと抜きでいきます。ちょっと泥臭いですが、それが派遣営業です。
人材派遣営業をやって楽しいと思ったこと
- 入社前からの成長を間近で見られること
- 入社が決まったときに内勤社員が盛り上がること
- ちょっとサボっても問題ないこと
- 面談という名の喫茶店めぐりができる
- おしゃべりで給料がもらえること
- 喫茶店でパソコン開いて仕事してるとき
- ありがとうって言われたとき(救われる)
入社前からの成長を間近で見られること
シンプルにこれは嬉しいです。
人材派遣営業は、応募段階から入社後のフォローまで担当します。つまり、その人が働く前の状態から、働き始めたあとの変化まで見られる仕事なんですよね。
派遣登録に来る人の中には、いろんな事情を抱えている人がいます。
\ こんな事情 /
- 前職の正社員で痛い目を見た人
- フルタイムではなく時短で働きたい人
- 事務未経験から挑戦したい人
- 自分に合う仕事がわからなくなっている人
- 正社員採用に落ち続けて自信をなくしている人
もちろん、全員がそうではありません。
でも、派遣を選ぶ人の中には、自分に少し自信がない人も多いです。最初の面談でも、どこか不安そうにしていたり、話し方も弱々しかったりします。
それが、入社して3ヶ月、半年と経つと変わってくるんですよね。
最初は挨拶も小さかった人が、派遣先でちゃんと仕事を覚えて、担当者から最近めっちゃ頑張ってますよと言われる。
これ、普通に嬉しいです。



ちょっと親心みたいなものが出てきます。仕事なんですけど、仕事だけじゃない感じですね。
人材派遣営業の面白さは、入社がゴールではないところです。
入社してからも見続けるからこそ、成長の過程が見える。ここは、ただ商品を売って終わりの営業とは違う楽しさだと思います。
入社が決まったときに内勤社員が盛り上がること
入社が決まった瞬間の楽しさは別物です。
人材派遣営業の数字はわかりやすいです。
入社を増やして、退職を減らすこと。もちろん細かいKPIは会社によって違いますが、大きく見るとこの2つに集約されます。
だからこそ、入社が決まったときは嬉しいです。
本人も喜びます。派遣先も助かります。そして、何より社内が盛り上がるんですよね。
特に今は、人が簡単に集まる時代ではありません。
10年以上前なら、応募も多くて、ある程度こちらが選べる感覚もありました。でも今は少子高齢化もあって、人材業界はどこも採用に苦戦しています。
そんな中で1人の入社が決まると、内勤社員も普通に喜びます。
よし、決まった!
この空気感がけっこう好きです。
ちょっとサボっても問題ないこと
ここからは、派遣営業のちょっとした裏の顔です。
人材派遣営業は、外に出ている時間が長い仕事です。派遣先への訪問、スタッフ面談、職場見学の同行、移動中の電話対応など、1日の半分くらいは外にいることもあります。
つまり、ずっと会社のデスクに座っている仕事ではありません。
そして正直にいうと、多少サボってもバレにくいです。
もちろん、ずっとサボっていたら数字に出ます。スタッフ対応も遅れますし、派遣先からの信頼も落ちます。なので、サボり放題という意味ではありません。
ただ、ちゃんと成果を出していて、周りから信頼されていれば、自分の裁量で動ける時間はかなり増えます。
たとえば、午前中に派遣先訪問をして、昼過ぎにスタッフ面談。そのあと次の予定まで1時間空く。こういうときに、喫茶店で少し休んだり、車の中で休憩してたりします。
これが会社にずっといる仕事だと、なかなかできません。
入社1年目は、上司から行動を細かく見られることも多いです。
でも3年、4年と続けて結果を出していくと、細かく管理されなくなってきます。自分で予定を組んで、自分で判断して、自分で動く。
この自由度は、人材派遣営業の楽しさの1つです。
面談という名の喫茶店めぐりができる
人材派遣営業をしていると、喫茶店に詳しくなります。
これ、派遣営業あるあるです。
スタッフフォローは、電話やオンラインでもできます。でも、込み入った話をするときは、やっぱり対面のほうがいいんですよね。
特にスタッフの悩みは、職場の人間関係や仕事内容への不満、今後のキャリアの話だったりします。派遣先の休憩室では、なかなか本音で話せません。
そこで使うのが喫茶店です。



喫茶店代も経費落ちるので、実質無料です。
| 喫茶店面談のよさ | 内容 |
|---|---|
| 話しやすい | 周囲を気にせず本音を聞ける |
| 雰囲気がやわらぐ | 会社の会議室より緊張しにくい |
| 経費にしやすい | 業務面談として扱えることが多い |
| 移動中に使いやすい | 次の訪問までの隙間時間に入れやすい |
これが地味に楽しいんですよね。
エリア内の喫茶店を順番に回るようになります。ここは駐車場が広い、ここは席が静か、ここはスタッフが話しやすそう、みたいに脳内マップができてくる。
もう職業病です。
おしゃべりで給料がもらえること
人材派遣営業は、専門知識だけで勝負する仕事ではありません。
もちろん、労働者派遣法や契約関連の知識は必要です。派遣先との調整もありますし、スタッフ管理もあります。
ただ、最初に必要なのは、話すことと聞くことです。
人材派遣営業の仕事は、大多数が会話でできています。
- 求職者と面談する
- 派遣先の担当者から要望を聞く
- スタッフの悩みを聞く
- 上司に状況を報告する
- 社内で人選の相談をする
- 退職を防ぐために話す
- 入社につなげるために話す
こう見ると、ほぼ会話です。
つまり、おしゃべりが仕事になる。
人によっては最高です。
喫茶店でパソコン開いて仕事してるとき
これは完全に個人的な話です。
喫茶店でパソコンを開いて仕事していると、なんかできる人っぽく見えます。
いや、実際にできるかどうかは置いておいて。
スーツで喫茶店に入って、コーヒーを置いて、パソコンを開いて、カタカタやっている。社会人になりたての頃に、ちょっと憧れていた姿なんですよね。
派遣営業は外回りが多いので、こういう時間が普通にあります。
ただ、外から見える姿と中身はけっこう違います。
おしゃれに仕事しているように見えて、実際にやっているのは、スタッフへの連絡、面談記録の入力、派遣先への謝罪メール、上司への報告だったりします。
現実はだいぶ泥臭いです。
でも、外から見たらちょっと格好いい。
この小さな優越感も、仕事を楽しいと思えるポイントでした。
ありがとうって言われたとき
ここまで、自由に動けることや喫茶店の話など、少し軽めの楽しさも話してきました。
でも最後は、やっぱりこれです。
ありがとうと言われたとき。
人材派遣営業は、基本的に怒られることが多いです。スタッフが休んでも怒られます。スタッフが辞めても怒られます。派遣先の不満も聞きますし、スタッフの不満も聞きます。
自分が悪くないことでも、なぜか自分が謝る場面は多いです。
だからこそ、たまに感謝されると救われます。
- いい職場を紹介してくれてありがとうございます。
- あのとき相談に乗ってくれて助かりました。
- 担当でよかったです。
- 急ぎで対応してくれてありがとうございます。
こういう言葉をもらうと、普通に嬉しいです。
私自身、派遣営業を始めたばかりの頃は、あまり感謝されませんでした。むしろ怒られることのほうが多かったです。
でも、経験を積んで対応できることが増えてくると、少しずつありがとうと言われる場面も増えていきます。
そして不思議なことに、4年目、5年目くらいになると、ありがとうに慣れてしまう時期もあります。
でも10年以上やって一周回ると、やっぱりありがとうは嬉しいです。
人材派遣営業は、楽しいことだけの仕事ではありません。むしろしんどい日のほうが多いかもしれません。
それでも続けている人がいるのは、この救われる瞬間があるからだと思います。
人材派遣営業を辞めたいと思った9つの瞬間
- 取引先から理不尽に詰められたとき
- バックレたスタッフの自宅前で一日中張り込んだとき
- 日をまたいで求職者に電話し続けたとき
- USJにいるときに電話かかってきたとき
- 信頼していたスタッフからキレられたとき
- 上司が高圧的で自分の考えや価値観を押し付けてきたとき
- 絶対に人を紹介しないといけない期日が迫ってきたとき
- 手をかけたスタッフが初出勤で音信不通になったとき
- 欠員の穴埋めで自分が現場に立ったとき
取引先から理不尽に詰められたとき
派遣営業は、すべての責任が飛んできやすい仕事です。
- 派遣スタッフがミスをした。
- 派遣スタッフが休んだ。
- 派遣スタッフが辞めた。
- 派遣スタッフがバックレた。
このとき、派遣先が最初に連絡するのは派遣スタッフ本人ではありません。だいたい派遣営業です。
で、言われます。
- どうなってるんですか。
- 次はどうするんですか。
- 今日のシフトどう埋めるんですか。
これが1件ならまだいいです。でも、2件、3件と重なると普通に心が折れます。
しかも、自分が直接やったミスではないんですよね。自分が休ませたわけでもないし、自分がバックレさせたわけでもない。
それでも謝るのは派遣営業です。



なんで自分のせいじゃないのに、こんなに怒られてるんだろうと思う瞬間はあります。
人材派遣営業がきついと言われる理由を深掘りしたい方は、人材派遣営業がきつい7つの理由もあわせて読んでみてください。
バックレたスタッフの自宅前で一日中張り込んだとき
さっきの理不尽に詰められる話の中でも、特に重いのがバックレ対応です。
特に入社して3ヶ月以内は、まだ職場にも慣れていないのでバックレは起きやすいです。
バックレが起きたとき、派遣営業は必死に連絡を取ります。
理由はシンプルです。派遣先に状況を説明しないといけない。本人の安否確認も必要。貸与品を返してもらう必要もある。今後の出勤意思も確認しないといけない。
特に貸与品がある場合は大変です。
セキュリティカード、制服、スマホ、入館証などを持ったまま連絡が取れなくなると、放置できません。派遣先のセキュリティにも関わりますし、場合によっては大きな問題になります。
だから、自宅前で待つこともあります。
朝から晩まで。



人材派遣営業になる前は、自分が人の家の前で張り込みをする人生になるとは思っていませんでした。
人と企業の架け橋になりたいと思って入社したはずなのに、気づけば探偵みたいなことをしている。
この瞬間、自分は何をやっているんだろうと思いました。
日をまたいで求職者に電話し続けたとき
バックレ対応で派遣先に謝ったあと、次に待っているのが人探しです。
スタッフが急に辞めると、派遣先から言われます。
次の人はいつ紹介できますか。
これが始まりです。
派遣先としては、シフトに穴が空きます。現場が回らなくなります。だから怒る気持ちもわかります。
でも、派遣営業側からすると、人はボタン1つで出せません。
社内に戻って、登録者に電話をかけ続けます。過去に応募があった人、別案件で保留になっていた人、条件が近そうな人。とにかく電話します。
場合によっては、夜遅くまで電話することもあります。
これがきつい。
自分でも、こんな時間に電話するのはよくないとわかっています。でも、派遣先から詰められている。明日の現場が回らない。なんとかしないといけない。
そして電話がつながった相手から、迷惑なんですけどと言われる。
そりゃそうです。相手からしたら普通に迷惑です。
でも、こちらも追い込まれている。
この板挟みが、削ってきます。
USJにいるときに電話かかってきたとき
人材派遣営業のきつさは、勤務中だけで終わらないところにあります。
休みの日でも、電話は鳴ります。
自分が休みでも、派遣スタッフは働いています。派遣先も営業しています。現場が動いている限り、トラブルは起きます。
私自身、USJやディズニーランドにいるときに電話がかかってきたことがあります。
あの瞬間、一気に現実に引き戻されます。
さっきまで夢の国にいたのに、電話に出た瞬間、「スタッフが来てません、どうしますか」です。
控え目に言って地獄です。
もちろん、会社によっては休日対応の仕組みが整っているところもあります。ただ、現場担当として自分が持っているスタッフのことは、結局自分に連絡が来やすいです。
休日なのに心が休まらない。
スマホを見るたびに、何か起きていないか気になる。
ここは入社前に知っておいたほうがいいですよ。
信頼していたスタッフからキレられたとき
派遣営業をしていると、長く付き合うスタッフも出てきます。
3年、4年と同じ職場で働いてくれる人もいます。そうなると、けっこう関係性も深くなります。
この人なら分かってくれるだろう。
この人なら多少のミスは許してくれるだろう。
そんな甘えが、営業側に出ることもあります。
でも、そこで給与のミスや連絡漏れ、約束忘れがあると普通にキレられます。
これまで積み上げてきた関係が、一瞬で崩れる感じがするんですよね。
信頼崩壊するときって、結構メンタルえぐられます。
上司が高圧的で自分の考えや価値観を押し付けてきたとき
スタッフとの関係もきついですが、実は上司との相性もかなり大きいです。
人材派遣営業の退職理由として、上司との相性はわりと隠れた原因になります。
派遣営業は、スタッフや派遣先との会話で仕事が進みます。でも、その会話の空気感や細かいニュアンスを、上司が直接見ているわけではありません。
営業が上司に報告するときは、会話を言葉にして伝えます。
でも、人とのやりとりって、全部を言語化できないんですよね。
| 報告しにくいもの | なぜ難しいか |
|---|---|
| 声のトーン | 文字にすると軽く見える |
| 返答までの間 | 迷いなのか拒否なのか判断が難しい |
| 派遣先の圧 | 現場で受けた空気が伝わりにくい |
| スタッフの不安 | 本人も言語化できていないことがある |
そこに対して、高圧的な上司が正論だけで詰めてくると、現場の営業はかなりしんどいです。
- なんで確認してないの。
- なんで引き止めなかったの。
- なんで先に報告しなかったの。
もちろん、上司の言っていることが正しい場合もあります。
でも、現場には現場の事情があります。スタッフの感情もあります。派遣先との関係性もあります。
それを全部無視して正論パンチをされると、営業は報告したくなくなります。



高圧的な上司がいる職場では、営業が嘘をつくというより、正直に言うと面倒だから隠すようになります。
これはかなり危険です。
派遣営業のしんどさは、スタッフと派遣先の板挟みだけではありません。上司との板挟みもあります。
絶対に人を紹介しないといけない期日が迫ってきたとき
仮に自社の派遣スタッフが突発退職したとき、
派遣先からは、いつまでに紹介できますかと聞かれます。
最初は、見つかり次第ご連絡しますと答えます。でも、それでは許されない場面もあります。
- では、明日までにお願いします。
- 今週中に1名は出してください。
温度感あがってくるとこういわれ始めるんですよね。こうなると、営業は追い込まれます。
登録者に連絡してもつながらない。つながっても条件が合わない。面談まで進んでも辞退される。やっと進んだと思ったら他社で決まる。
詰みます。
この状態が数日続くと、クライアントからの電話に出るのも怖くなります。
また怒られる。
また人は?と聞かれる。
また何も進んでいないと答えるしかない。
このプレッシャーはかなり重いです。
手をかけたスタッフが初出勤で音信不通になったとき
登録面談をして、仕事を紹介して、本人もやりますと言ってくれた。職場見学もうまくいった。派遣先からも、ぜひお願いしますと言われた。
- 入社書類も整えた。
- 初日の案内もした。
- 前日確認もした。
よし、これで大丈夫。
そう思った初出勤当日。
来ない。
電話しても出ない。LINEしても既読にならない。緊急連絡先に連絡してもつながらない。
ここまで手をかけているぶんダメージが大きいです。
派遣先にも謝らないといけません。社内にも報告しないといけません。上司にも詰められます。そして本人とは連絡が取れません。
やると言っていたのに、なぜ来ないのか。。。
欠員の穴埋めで自分が現場に立ったとき
人材派遣営業をしていると、最悪のケースで自分が現場に立つことがあります。
もちろん、会社や契約内容によって違います。すべての派遣営業が現場に入るわけではありません。
でも、現場が回らない。派遣先が激怒している。今日だけでも誰か出さないとまずい。
こういうときに、営業が応援で入ることがあります。
これがきつい。
本来は営業として人を紹介する立場なのに、欠員が埋まらず自分が現場に立つ。しかも、自分の通常業務は消えません。
- 現場に出る。
- 戻って事務処理する。
- スタッフ対応する。
- 派遣先に報告する。
- 次の人も探す。
体力的にも精神的にも削られます。



この瞬間は、営業なのか現場スタッフなのか分からなくなります。
ただ、こういう泥臭さも含めて人材派遣営業です。
楽しいところだけ見て入ると、けっこう危ないです。
リアルな人材派遣営業の労働環境は?
以下3つお伝えしますね。
- 残業や休日出勤の実態
- 年収のリアルな相場
- 人と関わる時間の割合
残業や休日出勤の実態
会社によりますが、残業は月10〜20時間くらいです。
求人データでも、営業系の平均残業時間は月14.3時間ほどとされており、数字だけ見れば、かなり激務というわけではないですね。
ただし、人材派遣営業には、数字に出ない残業があります。
それが、業務時間外のスタッフ対応です。
求職者が在職中なら、面談が18時以降になることがあります。スタッフから仕事終わりに相談が入ったり、夜中に、明日行きたくありません、という連絡が来たりすることもあります。
こうなると、翌朝すぐに派遣先へ連絡したり、本人に状況を確認したり、代替案を考えたりしないといけません。
こういった時間を入れると、リアル残業時間は45時間くらいになると思います。
- 数字に出る残業:面談、商談、事務作業、報告書作成
- 数字に出にくい残業:スタッフ相談、休日連絡、翌朝のトラブル準備
- 地味にしんどい時間:明日ちゃんと出勤するかな、という不安
年収のリアルな相場
働き方の次に気になるのが、年収です。
人材派遣営業の年収は、だいたい400万〜500万円前後がひとつの相場です。
もちろん会社によって差があります。
大手人材会社なら、基本給や賞与、インセンティブ、住宅手当などが整っていることもあります。一方で、中小の派遣会社だと、年収350万〜450万円くらいで落ち着くケースもあります。
ざっくり分けると、こんな感じです。
| 企業タイプ | 年収イメージ | 特徴 |
|---|---|---|
| 大手人材会社 | 500万〜700万円も狙える | 評価制度や福利厚生が整いやすい |
| 中小派遣会社 | 350万〜500万円前後 | 個人の裁量が大きいこともある |
| 成果報酬が強い会社 | 400万〜800万円以上もありえる | 成果次第で大きく変わる |
人材派遣営業は、基本給+インセンティブの会社も多いです。
人材派遣営業の求人相場を見たい場合は、dodaの人材派遣営業求人のような転職サイトで、実際の募集条件を確認してみるとイメージしやすいです。
人と関わる時間の割合
体感では、1日の7割以上は人とのやりとりです。
営業と聞くと、企業に売り込む仕事だけをイメージするかもしれません。でも人材派遣営業は、企業だけではありません。
企業と個人の両方を相手にします。
朝は社内で案件共有。午前中は登録面談。午後は派遣先訪問。夕方はスタッフフォロー。戻ってから報告や書類作成。
法人営業と個人対応のハイブリッドです。
- 企業には企業の都合があります。
- スタッフにはスタッフの感情があります。
- 社内には社内の数字があります。
この3つの間を行ったり来たりするのが、人材派遣営業です。
人材派遣営業を楽しいと思える人と楽しくないと思う人の違い
- 仕事をゲーム感覚で楽しめるか
- 感情移入しすぎていないか
- 性善説と性悪説どちらで考えるか
①:仕事をゲーム感覚で楽しめるか
人材派遣営業を楽しめる人は、仕事をゲーム感覚で捉えています。
ゲーム感覚というと、軽く聞こえるかもしれません。
でも、スタッフや派遣先を雑に扱うという意味ではありません。むしろ逆です。
予測できない状況を、どう攻略するか。
ここを楽しめるかどうかです。
人材派遣営業では、予定通りに進まないことが多いです。入社直前で辞退される。派遣先の条件が急に変わる。スタッフが急に辞めたいと言う。競合他社に先を越される。面談まで進んだのに連絡が取れなくなる。
こういうことが普通に起こります。
これを、なんで自分ばかりと思う人はしんどいです。
一方で、次はどう組み直すかと考えられる人は強いです。



パズルが崩れたときに、もう一回組み直せる人は派遣営業に向いています。
②:感情移入しすぎていないか
人材派遣営業に共感力は必要です。これは間違いありません。
スタッフの悩みを聞く。求職者の不安を受け止める。派遣先の困りごとを理解する。これができないと、信頼されません。
ただ、感情移入しすぎると潰れます。
ここが難しいところです。
派遣営業がコントロールできる範囲には限界があるんですよね。
スタッフの感情は変わります。家庭の事情もあります。派遣先の現場環境もあります。
本人が面談で言わなかった本音が、入社後に出てくることもあります。
全部は読めません。
| 状態 | 特徴 |
|---|---|
| 感情移入しすぎる人 | 退職やトラブルを全部自分のせいにする |
| 適度に線を引ける人 | 反省しつつ、次の対応に切り替えられる |
③:性善説と性悪説どちらで考えるか
感情移入の距離感ともつながりますが、人材派遣営業を続けるなら、性善説100%は危険です。
- 人はみんな約束を守るはず。
- やると言ったら来るはず。
- 頑張りますと言ったら頑張るはず。
そう信じきっていると、かなり傷つきます。
実際は、人は弱いです。
人材派遣営業を楽しめる人は、ここをある程度わかったうえで動いています。
| 考え方 | 行動 |
|---|---|
| 性善説100% | 本人の頑張りますをそのまま信じる |
| 現実主義 | 不安や離脱の可能性を想定して確認する |
| 疑いすぎ | 誰も信用できず関係が悪くなる |
大事なのは、先回りすることです。
入社前に不安はないか確認する。仕事内容のギャップを潰す。通勤時間やシフトに無理がないか見る。初日の持ち物や集合場所をしつこいくらい確認する。
ここまでやっても、飛ぶときは飛びます。
でも、何も想定していないよりはダメージが少ないです。



性悪説というより、人間は弱い前提で仕組みを作る感じですね。
人材派遣営業に関するよくある質問
最後に、人材派遣営業に関するよくある質問に答えていきます。
未経験から人材業界を考えている人は、このあたりが気になるはずです。
人材派遣営業の仕事内容って何するの?
人材派遣営業の仕事内容は、企業と求職者をつなぐことです。
ただ、実際はかなり幅広いです。
派遣先への営業、採用ニーズの確認、登録面談、仕事紹介、職場見学の同行、入社手続き、就業後のフォロー、契約更新、退職トラブルの対応まで行います。
つまり、働く前だけでなく、働いたあとも支える仕事ですね。
会社によっては分業制もありますが、1人で企業側とスタッフ側の両方を見る会社も多いです。



BtoBとBtoCの両方を経験できるのが、派遣営業のおもしろいところです。
ノルマって厳しい?
結論、人材派遣営業にノルマはあります。
営業職なので、数字は見られると思っておいたほうがいいです。
主に見られるのは、新規契約数、入社決定数、稼働スタッフ数、退職率、売上や粗利あたりですね。
特に、欠員が出ているのに人を紹介できないときはしんどいです。派遣先からも言われますし、社内でも数字を追われます。
ただ、数字があるからこそ成果も見えやすいです。
入社を決めた。退職を防いだ。売上を伸ばした。
こういう結果が評価やインセンティブにつながることもあります。



ノルマが苦手な人にはきついですが、数字で評価されたい人にはわかりやすい仕事です。
人材派遣営業の他の営業職との違いは?
人材派遣営業と他の営業職の一番の違いは、扱う商品が人であることです。
車や保険なら、商品性能やプランはある程度決まっています。
でも、人は違います。
昨日はやる気だった人が、今日急に不安になることもあります。出勤するか、続くか、活躍するかも完全にはコントロールできません。
| 営業職 | 扱うもの | 特徴 |
|---|---|---|
| 車の営業 | 車 | 性能や価格が固定されている |
| 保険営業 | 保険商品 | 条件やプランが整理されている |
| 人材派遣営業 | 人 | 感情や状況で結果が変わる |
つまり、人材派遣営業は正解が固定されていない営業です。
どんなスキルが身につく?
他の営業職との違いを踏まえると、身につくスキルも少し特殊です。
人材派遣営業で特に鍛えられるのは、調整力です。
もちろん、営業なので提案力も身につきます。法人営業の経験も積めます。求職者との面談を通して、ヒアリング力も鍛えられます。
でも一番大きいのは、関係者の間で落としどころを作る力です。
- 企業は早く人がほしい。
- スタッフは条件を妥協したくない。
- 社内は数字を作ってほしい。
この3つが、いつもきれいに一致するわけではありません。
むしろ、だいたいズレます。
そのズレを調整して、なんとか前に進める。
ここが派遣営業で鍛えられる部分です。
人材派遣営業がきついと言われてる理由は?
人に振り回されるからです。これに尽きます。
代表的なきつさは、以下です。
- スタッフが急に辞める
- 初出勤で来ない
- 派遣先から理不尽に詰められる
- 休日に電話が鳴る
- 上司とスタッフの板挟みになる
- 数字が足りないと追い込まれる
- 感情移入しすぎると病む
- 欠員対応で焦る


まとめ:人材派遣営業は合う人には天職
今回は、人材派遣営業って楽しいのかな?というテーマで解説しました。
結論、人材派遣営業は合う人にはかなり楽しい仕事です。
ただし、合わない人には本当にしんどい仕事です。
楽しいと感じるポイントは、以下でした。
- スタッフの成長を近くで見られる
- 入社が決まると社内が盛り上がる
- 外回りで自由に動ける
- 喫茶店面談がちょっと楽しい
- おしゃべりが仕事になる
- 感謝されたときに救われる
一方で、辞めたいと思う瞬間もあります。
- 理不尽に詰められる
- バックレ対応に追われる
- 休日でも電話が鳴る
- 信頼していたスタッフに怒られる
- 上司との相性で消耗する
- 欠員補充のプレッシャーが重い
人材派遣営業は、きれいな仕事ではありません。
かなり泥臭いです。
でも、人の成長に関われる。企業の困りごとを解決できる。自分の力で数字を作れる。自由に動ける時間もある。
このあたりを楽しいと思える人には、天職になる可能性があります。
逆に、人に振り回されたくない人、休日は完全に仕事を切り離したい人、予定通りに進まないとストレスを感じる人には向いていません。
人材派遣営業 楽しいと検索している人に伝えたいのは、楽しい部分だけで判断しないほうがいいということです。
楽しいです。
でも、きついです。
その両方を知ったうえで、それでも面白そうと思えるなら、たぶん向いています。



人材派遣営業は、普通の営業では味わえないドラマがあります。良い意味でも、悪い意味でも。




