派遣社員の態度がでかい!態度を何とかしたいけど、すぐに派遣会社にチクるし扱いにくい。どう扱えばいいんだろう?というか契約切れる?
こんなお悩みを解決します。
- 本記事の内容
- 態度がでかいと感じる派遣社員の特徴
- 態度がでかい派遣社員に対しての対処法
- クビにできるのか?パターン別に解説
- 簡単に自己紹介
派遣社員を受け入れしていると、どうも態度がでかくてイラっとする派遣社員がいるもの。
私自身も派遣営業をしている中で、派遣登録会の段階から「ん?」鼻につく言い方をする人だなと感じる瞬間も多いです。
今の状態では、周囲の社員からもクレームがあがってきたり、現場の士気が下がることだってあるでしょう。
そこで、本記事では態度がでかい派遣社員に対しての対策法を解説していきます。クビにできるのかできないのかについても触れていきますね。
現役営業として、対派遣社員と向き合ってきたノウハウを提供します。
すぐに実践できる方法なので、是非一読ください。
態度を指摘するさい、揚げ足を取られないように「派遣社員に言ってはいけないこと」をしていないか振り返ってみましょう。
基本的には大丈夫だと思いますが、該当している項目があったら、逆に派遣会社から指摘されることもあります。
態度がでかいと感じる派遣社員の特徴7選
派遣社員の態度がでかいと感じるとき、以下7つのいずれかに該当していることがあります。
- 経験が浅いのにタメ口
- 二言目には「派遣だから」と口にする
- 覚えは良いが、言い方が腹立つ
- 過去のやり方を押し付けてくる
- 挨拶をしない
- 正社員を敵視している
- 指示しても反論する
それぞれ見てみましょう。
①:経験が浅いのにタメ口
すべての言い方がタメ口ではないものの、会話の節々で鼻につくようなタメ口を使ってくることもあります。
関係値がないにもかかわらず、言葉に配慮が欠けたり、相手を見下したような発言することだってあります。
勤務経験が長ければ問題はないのですが、入社間もない時期にタメ口を使われるとイラっとするものです。
②:二言目には「派遣だから」と口にする
派遣社員は正社員ほどの責任感はありません。中には仕事での責任を負いたくないから派遣を選んでいる方もいます。
前職が正社員として働いていた方に多くみられる傾向ですね。
その人自身で「正社員」と「派遣社員」の役割を分別し、持論を展開しているのです。
正直、会社としては正社員も派遣社員も区別していないのですが、言っても聞く耳を持ってくれないことがほとんど。
正社員で働いていた経験があるからこそ、プライドも高いことも特徴的ですね。
③:覚えは良いが、言い方が腹立つ
一点目のタメ口とは別に、言い方が上から目線の人いませんか?
先輩社員として後輩には舐められたくないもの。
しかし、このタイプに限って頭の回転が良く、仕事覚えも早い傾向にあります。
また、このタイプの派遣社員は、別の社員に媚を売ることも得意としています。
他の社員に対しての態度と、あなたに対しての態度の違いも腹立つポイントではありますね。
④:過去のやり方を押し付けてくる
派遣社員を受け入れた企業担当者なら誰しもが経験しているパターンですね。
昔のやり方や考えを主張してくる人。
口癖のように「昔は〇〇でやっていた」「前は〇〇で良いと言われていた」
今のやり方にも昔のやり方を持ち出して反論してきます。
人としての成長が止まっている証拠ではあります。
あなたがいくら説得をしても、聞く耳を持たないことも特徴的ですね。
昔のやり方や考え方を持ち出されていくと、次第にあなた自身も自信を無くしてしまいますよね。
「わかってくれよ」と心で何度思うことか。
⑤:挨拶をしない
挨拶をこっちからしないと言ってこないスタッフいませんか?
向こうから挨拶が一切ない。
内心「挨拶はそっちからするもんだろ」と思いながら朝イチを迎えることとなります。
このタイプの方の特徴として、「仕事が受動的」です。
いわゆる指示待ち人間ですね。
分からないことはない?とあなたが聞いても「大丈夫です」と言ったっきり、その後仕事が進んでいない。ことも多いでしょう。
手を焼くタイプではありますが、性格の問題もありますので言い続けるしかありません。
⑥:社員を敵視している
初対面なのに敵視されてる。そう感じることもあります。
このタイプは「舐められたくない」といった意識が人一倍強く、敵視オーラで自分を守っています。
本当は臆病で小心者ではあります。心を開くといい子なことが多いのですが、最初が厄介ですね。
初対面から態度でかっ!って思うこともあり、損をしているタイプでもあるといえます。
⑦:指示しても反論する
理屈っぽい人もいますね。
正直「めんどくさい」です。素直に聞き入れてくれ。と何度感じたことか。
この人に「はい。分かりました」の言葉はないのか?と感じながら面談をすることもあります。
更に面倒なのが、理屈っぽい傾向があるため、お口達者なんですよね。
派遣の更新される条件として「指示に従う社員」であることも事実です。
あなたとしては更新したくない気持ちになるでしょう。
派遣営業も手を焼くタイプなので、一緒に頑張りましょう。
どうして派遣社員は態度がでかくなるのか?
態度がでかい派遣社員の根底を考えると、3つの共通するポイントが見えてきます。
- 今までの職場と比較している
- 下に見られたくない
- 契約期間が限られているため、人間関係を度外視している
派遣社員にもプライドがあります。そして人は誰しも下に見られたくないものです。
それぞれ解説しますね。
今までの職場と比較している
傾向的に見ると、派遣社員は正社員と比べて「経験している職場数」は多いです。
そのため、様々な職場の雰囲気ややり方を経験しているんですね。
その中で優劣を付けるもの。
それなら過去の職場を辞めるなよ。と言いたくなります。
自分自身の許容範囲が狭くて、受け入れるキャパが狭いと感じています。
経験している職場が多く経験数もあるために比較する思考になることが1つ目の根底にある問題です。
下に見られたくない
人は誰しも下に見られたくありません。できれば仕事ができる人と見られたいものです。
派遣社員の立ち位置から、入社前から自分自身に劣等感を抱いている派遣社員は多いです。
特に35歳を超えた辺りから下に見られたくない傾向が強く出ます。
下に見られたくないからこそ、仕事を教わっているときに素直に聞き入れてくれなかったりするもの。
舐められたくないといった心境からあなたに冷たい態度をとったりするのです。
契約期間が限られているため、人間関係を度外視している
最後の原因が人間関係を度外視していることです。
派遣の契約期間は3ヶ月~6ヶ月と限られています。契約期間が更新されないこともありますね。
人間関係を構築するのは案外精神的にも疲れるものです。
契約書に「人間関係を良好にすること」とは書かれていないため、たしかに人間関係を度外視しても問題がないのが事実です。
割り切って仕事をすることを前提に働いていることも根底に隠れた原因です。
態度がでかい派遣社員に対しての対処法
派遣社員の態度がでかい理由がわ分かったところで、対処法を5つ解説します。
- 派遣社員の考えを聞く質問をする
- 派遣会社に対して指導をする
- 仕事内容の目的と背景をしっかり伝える
- 顔合わせの際に、思い切って落とす
- 仕事以外のコミュニケーションを増やす
全ての対処法は即効性が高く、今からできることです。
それぞれ見てみましょう。
派遣社員の考えを聞く質問をする
人はそれぞれ考えを持っています。中でもアウトプットが苦手な派遣社員は多いものです。
考えはあるけども、上手く伝えられないもどかしさもあるんですね。
だからこそ態度で示したりと、言葉以外の表現に切り替わってしまうのです。
派遣社員に対して「〇〇についてどう感じる?」のように質問をすることで考えを引き出せるでしょう。
それすらも面倒と感じるのであれば、自社で正社員雇用をするべきでしょう。
派遣に必要以上に求めてもダメです。
派遣会社に対して指導をする
派遣社員の状況をいち早く派遣会社に伝えることも効果的です。
よく、事が発覚してから1ヶ月後に派遣会社に伝わることもあります。
しかし、その間も派遣社員は働き続けています。
要は、修正の指摘をされずに働いているため、「これでいいんだ」と思ってしまうんです。
派遣会社に対して伝えているとは思いますが、早く伝えることを意識してみましょう。
仕事内容の目的と背景をしっかり伝える
小手先の仕事を伝えるのではなく、仕事を依頼する「背景と目的」も伝えていきましょう。
たしかに、作業をすることが派遣社員の役割ではあります。
目的と背景を伝えるのは労力のかかることですし、「察してよ」となる気持ちも分かります。
しかし、仕事の完成図や仕事完了した先を知らないと、いつまで経っても考えられる人材にはなりません。
顔合わせの際に、思い切って落とす
人が足りないからという理由で「とりあえず採用しようか」という考えで上手くいったことはありますでしょうか?
最初の予感は高い確率で的中しているはずです。
とはいえ、今は本当に人が足りないと考える企業が多いことも事実です。
その場合は、事前に派遣会社に入社までに修正して欲しい点を伝えて、改善が見込める状態で入社してもらうのがいいでしょう。
仕事以外のコミュニケーションを増やす
仕事以外のコミュニケーションを増やすことも大事ですが、これがまた非常に難しいのです。
態度のでかい派遣社員に限って仕事以外の話をしないからです。
飲みの場には来ないはずですので、できれば休憩中や業務終了後にあなたから話しかけていく努力をしていきましょう。
派遣会社を交えて三者面談を実施する
派遣社員の態度がでかくて酷い、でも人がいないから困る。
となっている時に効果的です。
人によっては都合のいいように言い換えて会社に伝えるものです。
派遣会社を交えて話しをすることで「いい方を変えることはできません」
面談設定が組めない場合は派遣営業に依頼して設定してもらいましょう。
態度がでかい派遣社員をクビにできる?
先にお伝えしたいのが、簡単にクビにはできません。原則として企業側は、契約期間満了終了にすることが必要不可欠です。
契約期間途中で契約解除する際は、派遣会社の了承も必要となります。
しかし、ほぼ不可能と考えましょう。
ここでは、契約期間満了で更新しない理由について解説します。
- 先にクビにできるパターンとできないパターンをまとめます
クビにできるパターン
まずはクビにできるパターンをそれぞれ解説します。
- 出勤率が8割を切っている
- 言われた指示をしてくれない(自己判断が多い)
- 複数回指摘しても改善されない(回数は5回以上が理想)
出勤率が8割を切っている
出勤率が8割を下回る派遣社員は、クビにすることが考えられます。
そもそも派遣を利用する目的は労力がほしいからです。
出勤しないとこうなります
- 出勤しないとそもそも労力も何もありません
- 出勤率の低さが業務の効率性や会社のメンバーに影響を与える
出勤率が契約条件に含まれている場合は少ないですが、万が一契約書に記載されていた場合は守らないと契約を切られます。
会社側は正確に記録しておきましょう。出勤状況を記録し、問題がある場合はその都度、派遣社員に指摘をしていくといいですね。
結果として問題が後々大きくなるのを防げます。
言われた指示をしてくれない(自己判断が多い)
指示に従わず、自己判断で行動する場合は、やってほしいことすらもできない状態になります。
プロジェクトの進行に支障をきたすことだってありますね。
そもそも、契約書に書いている業務内容すら従わない場合は「業務放棄」となります。
本来、労力として雇った方が、プロジェクトの妨げになってしまっては元も子もありません。
態度がでかくて、言うことを聞いてくれない原因は、コミュニケーション不足や職場のルールへの理解不足が原因でもありますが、根本の性格が問題の場合もあります。
複数回指摘しても改善されない(回数は5回以上が理想)
繰り返し指摘されても改善されない場合、派遣社員との契約終了を検討する段階になります。
繰り返しの指摘があったにもかかわらず、改善が見られない場合、これは派遣社員が業務の要求や職場のルールに従う意志がない可能性があります。
具体的な改善点や指摘内容、それに対する派遣社員の反応を詳細に記録し、派遣会社に報告するといいでしょう。
クビにできないパターン
続いてクビにできないパターンを解説しますね。
- 契約書に書いてある仕事はしている
- 勤怠の乱れがない
- 明確な事例があげられない
契約書に書いてある仕事はしている
派遣社員が契約書に記載された業務を適切に実行している場合、その態度や働き方に不満があっても、クビにすることは難しいです。
契約に基づいた業務の遂行は、派遣社員と企業間の合意事項です。この合意を守っている限り、企業側は業務怠慢を理由にクビにはできません。
問題となっている態度や行動について直接話し合い、改善を促すことが重要です。
勤怠の乱れがない
勤怠が安定しており、遅刻や欠勤がほとんどない派遣社員を解雇する理由を見つけるのは大変です。
勤怠の乱れがない派遣社員が責任感を持って仕事に取り組んでいる証拠です。
勤怠の乱れは契約解除理由にしやすい内容ですが、他に理由を探さないといけなくなりますね。
明確な事例があげられない
具体的な事例をあげることができない場合、態度の問題を指摘は困難になります。
派遣会社に対しても指摘ができなくなりますからね。
ビジネスの場では、事実と感情を区分けて話をしていく必要があります。
派遣先側の言語化能力が求められます。
このように、クビにできないパターンでは、対話や具体的なフィードバックを通じて、派遣社員の行動や態度の改善を図ることが重要です。
派遣社員の態度がでかいに関するよくある質問
まとめ
今回の記事では派遣の態度がでかいと感じる原因と対処法について現役派遣営業目線から解説しました。
最後に記事の要点をまとめます。
- 態度がでかいと感じる派遣社員の特徴
- 経験が浅いのにタメ口
- 二言目には「派遣だから」と口にする
- 覚えは良いが、言い方が腹立つ
- 過去のやり方を押し付けてくる
- 挨拶をしない
- 社員を敵視している
- 指示しても反論する
- 態度がでかい派遣社員に対しての対処法
- 派遣社員の考えを聞く質問をする
- 派遣会社に対して指導する
- 仕事内容の目的と背景をしっかり伝える
- 顔合わせの際に、思い切って落とす
- 仕事以外のコミュニケーションを増やす
- 派遣会社を交えて三者面談を実施する
態度がでかい派遣社員を治すためには、関わり方と指導が必要不可欠です。
ぜひ、この記事の内容を実践してみることで、すこしでも職場環境が改善されることを願っています。
そして、派遣社員においても、自分自身の態度に気づき、今後に活かしてほしいと願っています。
このブログでは他にも派遣社員に対しての関わり方の記事も公開しています。
是非参考にしてみてください。