- この記事で解決できる悩み
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契約社員はデメリットしかないと言われます。
確かに、契約社員の立場では、正社員と比べて待遇面でのデメリットを感じることがありますよね。
更新時期が近づくと、更新されるか不安を感じる人も多いです。
契約社員はデメリットを把握したうえで選択するといいでしょう。
本記事では、なぜ契約社員のデメリットしかないのか、、向いていない人の特徴を紐解き、やりたいことの実現を目指すための方法を解説します。
- 本記事の結論
- 契約社員は雇用の安定がしずらく、結婚まで踏み込めない
- ワークライフバランスがとりやすく、責任感が低いためストレスになりにくい
- 派遣社員は契約社員のデメリットを補えるためおすすめ
契約社員と派遣社員の違いは少し曖昧ですが、かなり違います。
違いを知りたい方は次の記事を参考にしてみるといいでしょう。
契約社員の基礎知識
契約社員の基礎知識として、以下に2点を押さえておく必要があります。
- 契約社員と他の雇用形態の違い
- 5年ルール
それぞれ解説します。
契約社員と他の雇用形態の違い
正社員 | 契約社員 | 派遣社員 | アルバイト | |
---|---|---|---|---|
雇用形態 | 直接雇用 | 直接雇用 | 間接雇用 | 直接雇用 |
給料 | 月給 | 月給 | 時給 | 時給 |
賞与 | あり | なし | なし | なし |
雇用期間 | 無期 | 有期 | 有期 | 有期 |
社会保険/厚生年金 | 加入 | 加入 | 加入 | なしが多い |
安定性 | あり | なし | なし | なし |
仕事の自由度 | なし | あり | あり | なし |
勤務時間 | 規定による | 入社時に決められる | 入社時に決められる | 入社時に決められる |
トラブル時 | 自分で対処 | 自分で対処 | 派遣会社が対処 | 自分で対処 |
転職活動時 | 履歴書は都度提出 | 自分で探す履歴書は都度提出 | 自分で探す履歴書は1回or必要なし | 派遣会社が探す履歴書は都度提出 | 自分で探す
やっぱり安定性を取るとしたら、正社員ですね。でも仕事の自由度を取りたいから、そうなると契約社員か派遣社員なのかな?
その通りです。契約社員と派遣社員は似ていますが、雇用主が違うので違いもあります。
5年ルール
- 通算5年雇用で無期転換
- 契約社員・パート・アルバイト対象
- 雇止め不安解消・処遇差改善目的
5年ルールとは、契約社員を通算5年雇用した場合、無期雇用に転換しなさいというものです。
別名「無期転換ルール」とも呼ばれ、有期契約労働者の雇止め不安の解消や、無期契約社員との処遇差の改善を目的としています。
5年ルールは契約期間に定めがある有期労働契約の全ての従業員に適用されます。
契約社員でいられる期間は5年までということは覚えておかないといけないですね。
契約社員でも5年までの勤務はおさえておかないといけないですね
そうですね。将来のことを考えて置おく必要があります。契約社員の他にどのようなデメリットがあるのかを解説しますね!
【契約社員はデメリットしかない?】8つのデメリット
契約社員を検討している際、デメリットを知ったうえで応募するのかは大きな違いです。
ここからは契約社員のデメリットを8つ解説します。
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それぞれ解説します。
①:契約終了のリスクがある
契約終了になる理由は次の3点。
- 契約期間が定められているため、契約満了で終了させやすい。
- 「必要な期間」「必要な労力」となる役割のため
- 業績悪化した際、真っ先に切られる
契約社員は、期間を定めた臨時の社員であるため、契約期間が終了すると原則として退職となります。
まずは、契約書に記載されている更新有無を確認しましょう。
- 自動的に更新する
- 更新する場合があり得る
- 契約の更新はしない
③の場合は諦めてください。
②の更新する場合があり得る場合は【判断基準】を明確にしなければなりません。
よく書かれている判断基準はこちら
- 契約期間満了時の業務量により判断する
- 労働者の勤務成績、態度により判断する
- 労働者の能力により判断する
- 会社の経営状況により判断する
- 従事している業務の進捗状況により判断する
記載されている判断基準を意識することで契約終了のリスクは下げることができます。
逆に言うと、契約満了で退職しやすいメリットでもありますね。
②:社会的信用が低くローンや結婚に支障がでる
契約社員が抱える弊害として「ローンで借りられる金額が低い」「将来を考えたときに結婚まで踏み込めない」があげられます。
ローンで借りられる金額が低い
例えば、家のローンなどの長期ローンは正社員が借りられるローンの3~4割しか組めません。
※勤務年数や年収により異なります。
しかし、車のローンを2年で組むといった、短期ローンの場合は、契約期間内であれば問題なく組むこともできるでしょう。
契約終了になるリスクから社会的信用が低いとされています。
将来を考えたときに結婚まで踏み込めない
もう一点は、結婚まで踏み切れないことです。特にこの悩みは男性の場合でしょう。
こういった理由があるのではないでしょうか。
- 雇用が安定していないリスク
- ボーナスがないこと
- 相手方の両親の目が気になる
- 子供を育てていけるか心配
- パートナーに共働きの心配をかけてしまう
③:会社の方向性を決めたり判断する仕事を任せられない
契約社員は会社の責任が取れないためで、正社員がその役割を担います。
一部の人にとってはメリットに感じるかもしれませんが、多くの契約社員はやりがいを感じず、指示されたタスクをこなすだけの働き方に不満を持つことがあります。
何年働いても状況が変わらず、やりがいを見いだせないため、退職していく方もいるのです。
④:昇給や昇格がしにくい
昇給・昇格がしにくい理由は次の2点です。
- 昇給の時期は更新時のみのため
- 会社から色々と言い訳され結果として上がらない(会社は出来れば人件費を抑えたい)
期間が定まっているため、契約期間途中での昇給や昇格は基本的にありません。
給料の交渉をする際は、更新時になりますが、そもそも更新されるかされないかの瀬戸際に給料交渉の話を持ち出したら仕事がなくなる危険性があります。
そのため、給料交渉をしにくい環境にあり、するタイミングも限られているため、昇給や昇格は見込めないのです。
また、仮に今の仕事で評価を貰っていても、昇給を先延ばしにされることもあります。無理に交渉しすぎると会社は面倒と感じ新たな人を探し始めることもあります。
更新されるかどうかも不安がある中で給料交渉するのも気が引けますからね。
⑤:あとから入ってきた正社員が上司になることがありプライド傷つく
プライドが傷つく一例は次の通り。
- あとから入って来た後輩正社員が上司になることがある
- 何年経っても同じ仕事
- 結果として自分の立場を守るためおつぼね化する
昇格の話にも繋がりますが、契約社員は昇格が見込めません。
例えば、正社員の同期がいた際、1年目は同じ仕事で切磋琢磨していた同期が、2年後にはリーダーとなりチームをまとめ、3年後にはさらに昇格するといったこともあります。
入った年は同じで、スキルも変わらないのになぜと思うこともあるでしょう。
同期ならまだしも、後輩が上司になると心境が複雑ですね…
今のポジションでも自分は凄いんだと威勢を貼るようになり、結果としておつぼねと呼ばれるようになるのです。
⑥:待遇面に不満があった際、自分でなんとかしないといけない
自分を守るのは自分です。
会社は守ってくれません。会社が守るのは正社員です。
入社時に聞いていた業務内容と実際に依頼された業務内容に相違が発生することもあるでしょう。
そこで戦っていかないといけないのは自分自身になるのです。
待遇面に不満があった際、戦うのは自分であり、摂政力が大事なのです。
⑦:年齢を重ねると不利
年齢が40歳を超えてくると不利になります。
年齢が若くて将来性のある人を企業は求める傾向にあります。
若いと給料も低い傾向があるため、コスト削減の理由もあります。
逆にスキルを持っているが年齢が高い方はこう思われるのです。
- プライド高そう
- 若いスタッフと仲良くできるか心配
- 新しいやり方をした時に、柔軟に対応してくれるだろうか?
人により全く違いますが、傾向的にはやはり40代を超えたあたりから急に採用が決まらなくなります。
転職の年齢は35歳と言われますが、同じようなことが言えるんですね。
⑧:ブラックな企業にあたると終わる
契約社員を募集している企業の中には、ブラック企業が混ざっていることがあります。
ブラック企業は入社してみないと実際は分かりません。
いざ、入社後ブラック企業とわかった時には時すでに遅く、自分自身で何とかしなければなりませんし、退職を申し出ても色んな理由をつけてなかなか退職させてくれないこともあるでしょう。
結果、退職代行を使ってしまい、出費が増えてしまうこともあるのです。
ここまで、契約社員のデメリットを解説しました。
デメリットをまとめると次の通りです。
- 契約終了のリスクがある
- 社会的信用が低くローンや結婚に支障がでる
- 会社の方向性を決めたり判断する仕事を任せられない
- 昇給や昇格がしにくい
- あとから入ってきた正社員が上司になることがありプライド傷つく
- 待遇面に不満があった際、自分でなんとかしないといけない
- 年齢を重ねると不利
- ブラックな企業にあたると終わる
契約社員ってデメリットが多いですね…
本当は正社員がいいんですが、家庭環境を考えると難しくて。逆にメリットはないんですか?
もちろん契約社員にもメリットがあります。ももこさんのように家庭を優先したい場合は契約社員はおすすめですよ!解説しますね!
【契約社員はデメリットしかない?】5つのメリット
ここからは規約社員のメリットを解説します。
契約社員はプライベートを優先する方にはうってつけの働き方です。
①:異動がない
- 契約書で勤務地が定められてるため
- 契約期間中に契約書の内容を変更するのが困難のため
勤務地や勤務時間が契約ごとに明確に決められており、正社員と比較して異動や転勤がないメリットがあります。
これにより、引っ越しをせずに一定の地域で働きたいという希望を実現しやすくなります。
契約書に記載されている内容を会社都合で変更することはかなり難易度が高いです。
契約変更は断れるんですか?
もちろん契約変更は断ることが出来ます。
変更を会社が無理やりしたか場合、最悪の場合休業補償などの問題にも発展しますからね。
②:合格しやすい
- 会社側の雇用のリスクが少ない(契約解除が容易)
- 役員面接などがなく、現場で判断できる
企業は契約期間が終了すれば解雇できるため、リスクを抑えられます。
万が一、あまりにも仕事が出来なかった場合でも、契約期間が切れるまで雑用を任せることができ、他の社員に悪影響を与えずに運用できるという会社側の利点があるのです。
ただし、契約社員の条件によっては、採用のハードルが変わることもあります。短期間の契約や求められるスキルが低い場合は、採用されやすくなります。
私が現在中途採用を担当していますが、正社員の採用と契約社員の採用ハードルは全く異なります。
③:契約満了で退職しやすい
- 更新時期に必ず更新するかしないかの確認が入るため
- そもそも更新しない前提が契約社員のため
- 更新しないことを希望した際、いかなる理由でも企業は拒めない
契約社員は、契約期間が設定されており、契約満了時に更新をしないことで退職が容易になります。
契約社員の退職タイミングは、「契約満了時」が一般的です。
契約期間内に退職することは原則できませんが、1年以上の契約を結んでいる場合は、退職の希望を伝えることで退職が可能です(労働基準法第137条)。
労働基準法第137条の内容
期間の定めのある労働契約(一定の事業の完了に必要な期間を定めるものを除き、その期間が1年を超えるものに限る。)を締結した労働者(第14条第1項各号に規定する労働者を除く。)は、労働基準法の一部を改正する法律附則第3条に規定する措置が講じられるまでの間、民法第628条の規定にかかわらず、当該労働契約の期間の初日から1年を経過した日以後においては、その使用者に申し出ることにより、いつでも退職することができる。
④:ワークライフバランスを取りやすい
ワークライフバランスと聞くと「残業がない」と思う方も多いと思いますが、残業はありますのでご注意ください。
契約社員を受け入れている会社の71.4%が残業しています。
そのため、勤務時間を決めたから絶対にその時間帯に帰られると言うわけではありませんが、帰りやすいということです。
定時の時間を契約時に決められるため、早い時間帯に帰りやすく、ワークライフバランスを保ちやすくなるということです。
えっ!契約社員は残業がないってよく聞くけど違うんですか!?
はい、契約社員でも残業はあります。月の平均は10時間前後と統計も出ています。実際に契約社員で働いた人はほとんど残業しています。
⑤:責任感が少ないので変にストレスにならない
- トラブルは正社員が担当する
- 会議の進行や内容作成は正社員が担当
- 重要な商談は正社員が同席or正社員が行く
例えば、重要書類へのアクセスは契約社員は制限されることがあります。
会議の資料作成、議事進行などは正社員が担当し、契約社員は指示通りの業務をこなすことが主です。
また、取引先とのトラブルが発生した場合でも、正社員が矢面に立ち、契約社員は定時退勤ができることが一般的です。
会議をまとめたりすること苦手だし、そこまではしたくないんだよね。
責任を持ちたくない心境はすごく分かります。契約社員のメリットですね。
以上が契約社員のメリットです。
メリットをまとめると次の通りです。
- 異動がない
- 合格しやすい
- 契約満了で退職しやすい
- ワークライフバランスを取りやすい
- 責任感が少ないので変にストレスにならない
私自身、昇格は狙っていないし、とにかく安定した収入が得られればいいから契約社員いいかも!
そうですね。昇格が全てではありません。人生において仕事は全てではありませんからね。
次は契約社員が向いていない人の特徴を解説します。
【契約社員はデメリットしかない?】向いてない人の特徴
契約社員が向いていない人の特徴は5つあります。
それぞれに当てはまった場合は、1度考えを改めてみるといいでしょう。
それぞれ解説します。
①:仕事で上を目指していきたい人
- 担当する業務に限りがあるため
- 契約期間が決まっているため
- 責任のある仕事が回ってこないため
契約社員は昇格の機会が少なく、キャリアアップを望む人には向いていません。
担当業務に制限があることから、スキルの向上が難しく、転職時にアピールしにくくなります。
キャリアアップを目指す場合、正社員登用制度のある企業を選ぶか、最初から正社員として入社するのがいいでしょう。
正社員登用制度を利用し、契約社員から正社員へとステップアップすることも選択肢の一つです。
②:プライドが高い人
- 雇用契約の違いにより下に見られることがある
- 1年経っても仕事内容が変わらない
- 後輩が昇格していくことに劣等感を感じる
契約社員として働く場合、正社員から下に見られることや、挨拶をされないことがあります。
給料が低く、仕事内容が単調で、アルバイトと変わらないと感じることもあるでしょう。
また、昇格が難しく、後から入った正社員が上司になることも珍しくありません。
契約社員はこういった上下関係の逆転が起こりうる状況に対応できる柔軟性が求められます。
契約社員として働く際には、ある意味プライドを捨てる覚悟が必要となります。
③:柔軟に行動ができない人
- 納得のいかない指示が来ることが多い
- 契約書通りにはいかない
- 「直ぐに」「なるはやで」が多すぎる
契約社員は、会社からの指示に対して柔軟に対応することが求められます。
納得できない指示や、契約書に書かれていない業務が発生することもありますが、契約社員として働く上で柔軟性が大切です。
結論として、契約社員に向いていない人は、柔軟な対応ができず、契約書に記載されていない業務に対して抵抗感を持つ人です。
契約社員として成功するためには、変化に対応できる柔軟な姿勢が不可欠です。
④:周りの目が気になる人
- 「正社員じゃない」だけで世間体から白い目で見られることがある
- 同窓会や親せきの集まりで、徐々に仕事の話をしたくなくなる
契約社員に向いていない人の一例として、社会の目を気にする人が挙げられます。
契約社員であることを理由に劣等感を抱いてしまうことがあり、正社員以外の雇用形態を不安定と考えている人も多いのです。特に年配の方は多いですね。
おばあちゃんからは公務員になりなさいって言われたことある。
考えは人それぞれですが、時代は変わっていますからね…
社会の目が気になる具体例として、友人や親戚の集まりの際に、自分が契約社員であることを話すときに、他の正社員の人たちと比較されてしまうことがあります。その結果、自分の働き方や雇用形態について否定的な意見を言われたり、安定した正社員になるべきだとプレッシャーを感じることがあります。
⑤:やりたいことがない人
- 成長機会を逃す可能性が高い
- キャリアの停滞につながる
- 市場価値向上が困難になる
やりたいことがないと、会社に利用されがちで、成長の機会を逃してしまうことが多いです。
何も目標がないまま仕事を続けると、振り返ったときに、何もスキルアップしていないということもよくあります。
やりたいことを見つけ、その目標に向かってどのようなスキルが身につくか考慮しながら働くことが大事です。
自分の成長や目標につながる仕事を選ぶことで、契約社員としても充実したキャリアを築けるでしょう。
目標といってもないんだよね。
目標はプライベートの目標でもいいんですよ。例えば貯金50万貯めたいとか。
ここまで契約社員が向いていない人の特徴を解説しました。
まとめると次のとおりです。
- 仕事で上を目指していきたい人
- プライドが高い人
- 柔軟に行動ができない人
- 周りの目が気になる人
- やりたいことがない人
私自身当てはまっていないから大丈夫かも!
うんうん。人によって変わりますが、一概にデメリットばかりではないんですよ。
【契約社員はデメリットしかない?】向いている人の特徴
- 自分の希望条件で仕事を見つけたい人
- 正社員ほどの責任をおいたくない人
- 正社員の採用が決まらない人
①:自分の希望条件で仕事を見つけたい人
契約社員は正社員と比べ、勤務条件を選べるメリットがあります。
- 主婦で勤務時間、曜日が限られている
- 副業やプライベートを大事にしたい
- 転職までのつなぎとして少ない日数で働きたい
こういった働き方も実現が可能です。
必ずしも仕事がすべてではありません。メインを仕事に置かない働き方が実現できるため、あえて契約社員を選ぶほうが言い方も多くいるのです。
②:正社員ほどの責任をおいたくない人
一度正社員の就職に失敗した人が該当するかもしれませんね。
正社員はすべての責任を負います。また、会社のビジョン実現のため、会社の言いなりになる瞬間も多いでしょう。
特に、役職がついたりすることで責任は増したものの、給料が変わらなくて疲れたという方もいるのではないでしょうか。
心身ともに休憩したい方にも契約社員は向いています。
逆にアルバイトやパートにしてしまうと、自分のスキルを下げることもありあまりおすすめはしません。
給料もがっつり下がりますからね。
③:正社員の採用が決まらない人
正社員がなかなか決まらない人も向いています。
正社員の仕事を何回受けても合格しない。焦りますよね。
自分自身のスキルが足りなかったらかではないかと考えることでしょう。
足りないスキルを磨くために契約社員からスタートして正社員を狙う方も向いています。
『契約社員からスタート』の落とし穴
よく、求人誌には「契約社員からスタート」と記載されていることがありますね。
落とし穴がありますので解説していきます。
- ずっと契約社員になる
- 契約社員から正社員への道筋が不明確
- 優秀と思われたらはじめから正社員で採用される
それぞれ解説しますね
ずっと契約社員になる
項目 | 率 |
---|---|
社員雇用制度を導入している企業 | 77% |
正社員になれた人 | 47% |
契約社員から正社員になれる人は47%と半数以上の方は正社員にはなりません。
もちろん、正社員を望まない人もいますので、一概にはいえませんけども。
単に指示された仕事をこなすだけでは、正社員への昇格は難しいでしょう。
会社は都合の良いように契約社員を利用し続けます。
そのため、契約社員からスタートする際の落とし穴は、ずっと契約社員のまま働き続ける可能性があることです。
- 仕事内容や責任の程度が自分に合っていた:全体の43.8%を占める理由
- 勤務日数や時間が希望どおりだった:全体の33.3%を占める
この2つの理由で全体の7割以上を占めています。
契約社員から正社員への道筋が不明確
求人誌で正社員になれると書いていても、期間が明記されていない場合や面接で正社員登用基準が不明確な場合は注意が必要です。
企業が能力によって正社員登用を決める場合、目標が見えず自分がどう頑張ればいいか分からなくなることがあります。
その結果、方向性が間違っていて不採用になることも多いです。事前に正社員への評価基準を確認しておくことが重要です。
面接の時、「実績と頑張りでなれますよ。実際に正社員になっている人も多くいます」と言われました。
非常に曖昧ですね!「頑張るポイント」は何かを明確にしていかないとさまよってしまいます。
優秀と思われたらはじめから正社員で採用される
優秀な人材は初めから正社員で採用されます。
現在の日本では人手不足があり、企業は優秀な人材を正社員として長期的に雇用したいと考えています。
契約社員の募集がある理由としては次の通りです。
- 働き方の自由を与える
- 求職者の数を増やすため
- 突発的な仕事量が増えた際の対応
- 会社が不安定
本当に採用したい人は初めから正社員として採用されることが一般的です。
もし契約社員として採用された場合、正社員基準には満たなかった可能性が考えられます。
正社員の基準ってなんですか?
正社員と契約社員の在り方の違いを理解して、それを面接で発信できたかです。
こう見ると結構違いますね。
そうなんです。求められるものが違うため、面接で話す内容も変わってくるのです。
契約社員が不安なら派遣社員もあり
契約社員のデメリットは派遣社員で解決することができます。
もし契約社員を考えていて、派遣社員を視野に入れていない場合は、検討してみるのもいいかもしれません。
- 派遣社員と契約社員の違い
- 派遣社員は契約社員のデメリットをカバーできる
それぞれの違いを解説していきます。
派遣社員と契約社員の違い
契約社員と派遣社員では下記のような違いがあります。
契約社員 | 派遣社員 | |
---|---|---|
雇用主 | 直接雇用 | 間接雇用 |
雇用条件 | 会社の規定による | 派遣会社の規定による |
業種 | その会社の持っている範囲内 | 派遣会社の持っている範囲内 |
契約更新しなかったら | 自分で探す | 派遣会社が次の仕事を探す |
職場トラブル | 自分で解決 | 派遣会社が仲介となり解決 |
更新確認 | 会社から直接言われる | 派遣会社が確認 |
勤務条件変更時 | 自ら交渉 | 派遣会社が仲介に入る |
昇給・昇格 | 派遣社員と比べるとしやすい | 契約社員と比べるとしにくい |
3年後5年後の選択肢 | 2.退職 | 1.勤務先での社員2.派遣元の無期雇用 3.派遣先の直接雇用 4.退職 | 1.別の派遣先
契約社員は昇給、昇格においては派遣社員よりも上回ります。
これは、直接業務の指示をしている方が評価をしているためです。
対しての派遣社員は派遣会社が評価をしますが、現場に派遣営業はいません。
架空の評価や正しい評価が出来ません。
それ以外は派遣社員は働く上でネガティブなことが出てきた時に強いです。
契約社員と派遣社員の違いは以下の記事で詳しく解説しています。
派遣社員は契約社員のデメリットをカバーできる
- 条件交渉を派遣会社がしてくれる
- 万が一職場環境が悪くても派遣先変更できる
- 勤務条件が変わっても派遣会社がなんとかしてくれる
- 会社同士の付き合いもあるため、無理強いをされない
- 更新されなくても安心
契約社員では、自ら問題解決をしなければなりません。
その点派遣社員であれば、このデメリットをカバーできます。
派遣会社がトラブル解決してくれたり、解決できないものであれば、派遣先を変更して職場環境を変えることも可能です。
正社員を狙いたい場合は紹介予定派遣がおすすめ。
勤務条件を重視したい場合は無期雇用派遣がおすすめ。
さらに、やりたいことがない場合、派遣会社が持っているお仕事から仕事を選んでくれます。
契約社員を考える方には様々な理由があります。
不安定さは派遣社員も契約社員も変わりません。
しかし、いざ契約が切られた時、トラブルが起こった時に会社のサポートがあるのか、個人で対応しなければいけないのか、これは大きな違いです。
まとめ
この記事では契約社員はデメリットしかないのか?について解説しました。
重要な点をまとめると次の通りです。
- 契約社員は雇用の安定がしずらく、結婚まで踏み込めない
- ワークライフバランスがとりやすく、責任感が低いためストレスになりにくい
- 派遣社員は契約社員のデメリットを補えるためおすすめ
- ずっと契約社員になることがある