- こんな悩みありませんか?
- 派遣なのに社員と同じ仕事をしているのはおかしいのでは?
- 派遣のメリットが全然感じられない。楽だと思っていたのに…
- この状況を改善する方法はないのだろうか
- 簡単に自己紹介
派遣なのに社員と同じ仕事をしているのはおかしいと感じていませんか?
派遣社員として働き始めたものの、想像以上の業務量や責任の重さに戸惑っている方も多いのではないでしょうか。
「派遣は楽」というイメージとのギャップに悩んでいる方、実はたくさんいらっしゃるんです。
でも、大丈夫。
この記事では、派遣社員が直面するよくある問題と、その対処法を詳しく解説します。
現役の派遣営業が、あなたの悩みを解決するヒントをお伝えしますね。
派遣なのに社員と同じ仕事?こんな状態になってませんか?
派遣なのに社員と同じ仕事をしている状態について、以下の3つの観点から見ていきましょう。
- 派遣なのに求めすぎ
- 派遣なのに責任が重い
- 派遣なのに新人育成を任される
派遣なのに求めすぎ
派遣社員なのに、求められることが多すぎると感じていませんか。多くの派遣社員が「仕事量が多すぎる」「社員と同じ仕事・責任を課される」といった悩みを抱えているのです。
派遣では、自由な働き方やワークライフバランスを重視して仕事を選ぶ傾向にあります。しかし、毎日残業ばかりで労働時間が正社員と変わらないのであれば、派遣を選んで働くメリットが活かしきれません。
もちろん、頼りにされるのは嬉しい反面です。でも、「派遣に求めすぎでは?」と感じてしまうケースも少なくないのです。派遣社員の本来の役割と、求められる業務のバランスを見直す必要があるかもしれません。
派遣なのに責任が重い
派遣社員なのに、責任が重すぎると感じることはありませんか。雑用や細かい業務を色々な人から任されて、結果的に他の正社員以上の仕事を抱えてしまっている状況は意外と多いのです。
さらに仕事をこなすうちに、気づけば正社員と同じかそれ以上の責任を持たされていた、なんてことも。任される業務が高度になればなるほど、その責任を負担に感じる機会も増えていくでしょう。
もちろん、やりがいを感じることもあるでしょう。しかし、派遣社員にはボーナスがないため、正社員と比較すると給料が低いのが一般的です。あまりにも業務量の負担が大きいと、不満に感じてしまうのは仕方のないことといえるでしょう。
派遣なのに新人育成を任される
派遣社員なのに、新人育成を任されていませんか。実際に、アルバイトや新人の教育係を任される派遣社員は少なくありません。
派遣社員は派遣会社と雇用契約を結んでいるため、派遣先企業の社員ではありません。また有期契約が多く、数カ月に一度やってくる契約更新のタイミングで、企業または本人の都合によりいなくなるかもしれない立場です。
そのような状況で、派遣先企業の社員の教育係を任されると、重荷に感じてしまう方も多いようです。もちろん、経験豊富な派遣社員が新人を指導することで、職場全体の生産性が向上する面もあります。しかし、派遣社員の本来の役割を超えた責任を負わせることは、適切とは言えないでしょう。
派遣なのに社員と同じ仕事をさせられる5つの理由
派遣なのに社員と同じ仕事をさせられる理由について、以下の5つの観点から見ていきましょう。
- 派遣先企業の人手不足で業務が集中する
- 派遣社員の能力を高く評価されている
- 派遣元と派遣先の認識のズレがある
- 同一労働同一賃金の影響
- 派遣先企業が派遣の仕組みを理解していない
派遣先企業の人手不足で業務が集中する
派遣先企業の人手不足が、派遣社員への業務集中を引き起こしています。正社員の数が十分でない場合、派遣社員に正社員並みの仕事量や責任が課されることがあるのです。
例えば、営業所のような現場では社員の外出が多く、日中の対応を1人で任されることもあるようです。あまりにも忙しすぎたり、業務や責任の負担が大きすぎると、プレッシャーに感じてしまうでしょう。
もちろん、企業にとっては人件費を抑えつつ必要な業務をこなせるメリットがあります。しかし、派遣社員の立場からすれば、給与や待遇に見合わない負担を強いられることになります。このような状況が続くと、派遣社員のモチベーション低下や離職につながる可能性も高くなります。
派遣社員の能力を高く評価されている
派遣社員の能力が高く評価されているケースも少なくありません。優秀な人ほど仕事をこなせてしまうので、気づけば任せられる仕事が増えていた、なんてことも珍しくないのです。
例えば、長年同じ派遣先で働いている派遣社員は、業務に精通し、正社員以上の知識や経験を持っていることもあります。そのため、派遣先企業は彼らの能力を高く評価し、より重要な業務や責任ある立場を任せがちです。
もちろん、能力を認められることはうれしいものです。しかし、その一方で、派遣社員の立場でありながら正社員並みの仕事をこなすことになり、待遇との不釣り合いを感じる原因にもなります。このような状況が続くと、「求めすぎ!」と思う場面も増えていくでしょう。
派遣元と派遣先の認識のズレがある
派遣元と派遣先の間で、業務内容や責任範囲に関する認識のズレが生じていることがあります。業務内容については就業前に確認することができますが、稀に派遣会社と派遣先企業の間で認識に食い違いがでてしまうこともあるのです。
その結果、聞いていた業務内容やスキル以上の仕事を求められることも。例えば、派遣元は単純な事務作業を想定していたのに対し、派遣先は高度な判断を要する業務を期待しているといったケースです。
もちろん、派遣社員の能力が高ければ、派遣先の期待に応えられる場合もあるでしょう。しかし、このようなミスマッチは、派遣社員に過度の負担をかけることになります。派遣元と派遣先の間で、業務内容や責任範囲について明確な合意を形成することが重要です。
同一労働同一賃金の影響
同一労働同一賃金の導入が、派遣社員の業務内容に影響を与えています。2020年4月から労働者派遣法で、2021年4月からはパートタイム・有期雇用労働法で同一労働同一賃金が施行されました。
これにより、正規雇用労働者と、派遣や有期雇用・パートタイム労働者との待遇差の解消が求められるようになりました。例えば、派遣社員と派遣先の正規雇用者との間に待遇の相違が存在し、不合理と認められた場合には、派遣先の正規雇用者との均等・均衡待遇を実現する必要があります。
もちろん、この制度は労働者の権利を守るためのものです。しかし、その一方で、派遣社員に正社員と同等の業務を任せる理由にもなっています。結果として、派遣社員が正社員と同じ仕事をする機会が増えているのです。
派遣先企業が派遣の仕組みを理解していない
派遣先企業が派遣の仕組みを十分に理解していないケースも見られます。派遣社員の受け入れに慣れていない職場では、現場の社員が派遣のルールを把握していないことがよくあるのです。
その結果、契約にない業務を悪気なく任されてしまったり、予定していなかった残業を求められたりすることがあります。例えば、派遣契約で指示できる範囲を理解していないため、契約外の仕事を安易に依頼してしまうケースがあります。
もちろん、派遣社員の能力を活かしたいという善意から生じることもあるでしょう。しかし、このような状況は派遣社員に過度の負担をかけ、法的にも問題となる可能性があります。派遣先企業は、派遣の仕組みや法的制約について十分な理解を持ち、適切な業務管理を行う必要があります。
ここまでの「派遣社員が正社員と同じ仕事をさせられる5つの理由」を簡潔にまとめると
- 人手不足による業務集中
- 派遣社員の高い能力評価
- 派遣元と派遣先の認識のズレ
- 同一労働同一賃金の影響
- 派遣先企業の派遣制度理解不足
これらの理由により、多くの派遣社員が正社員と同等の仕事を任されています。
しかし、このような状況に直面したとき、どのように対応すべきでしょうか?
次の章では、派遣社員が自身の立場を守りながら、適切に業務をこなすための4つの対処法を紹介します。
派遣なのに社員と同じ仕事をしている場合の4つの対処法
派遣なのに社員と同じ仕事をしている場合、どのように対処すればよいのでしょうか。以下の4つの方法を詳しく見ていきましょう。
- 派遣元の担当者に相談して業務調整を依頼する
- 派遣先の上司と話し合い業務範囲を明確にする
- スキルアップして正社員転換を目指す
- 別の派遣先に変更することも選択肢に入れる
派遣元の担当者に相談して業務調整を依頼する
派遣社員が正社員と同じ仕事をしている場合、まずは派遣元の担当者に相談することをおすすめします。派遣元の担当者は、あなたの味方です。派遣先との契約内容や業務範囲を熟知しているため、適切なアドバイスをくれるはずです。
具体的には、派遣先との業務内容の調整や、契約内容の見直しを依頼することができます。たとえば、「正社員と同じ仕事をしているが、契約内容と異なる」といった相談をすれば、派遣元が派遣先と交渉してくれる可能性があります。
もちろん、すぐに状況が改善されるとは限りません。しかし、派遣元に相談することで、自分一人で抱え込まずに問題解決の糸口を見つけられるかもしれません。派遣元の担当者との良好な関係を築き、定期的にコミュニケーションを取ることが大切です。
派遣先の上司と話し合い業務範囲を明確にする
次に、派遣先の上司と直接話し合うことも効果的な方法です。上司との対話を通じて、業務範囲を明確にすることができます。まずは、現在の業務内容と契約内容のズレについて、丁寧に説明しましょう。
具体的には、「契約時に聞いていた業務内容と現状が異なる」「正社員と同じ仕事をしているが、適切なのか」といった点を伝えます。もし上司が理解を示してくれれば、業務の見直しや調整が行われる可能性があります。
その一方で、上司との直接対話は緊張するかもしれません。しかし、勇気を出して話し合うことで、互いの認識のズレを解消し、より良い職場環境を作ることができるでしょう。コミュニケーションを大切にし、建設的な話し合いを心がけることが重要です。
スキルアップして正社員転換を目指す
派遣社員として正社員と同じ仕事をしているのであれば、それをチャンスと捉えてスキルアップを図るのも一つの方法です。実際に、多くの派遣社員が正社員転換を目指してスキルアップに励んでいます。
具体的には、業務に関連する資格取得や、新しいスキルの習得に取り組むことができます。たとえば、経理の仕事をしているなら簿記の資格を取得したり、ITスキルを磨いたりするのがいいでしょう。
もちろん、スキルアップには時間と労力がかかります。しかし、正社員と同等の仕事をこなせる能力があることをアピールできれば、正社員転換の可能性が高まるかもしれません。要するに、現在の状況を前向きに捉え、キャリアアップのチャンスとして活用することが大切です。
別の派遣先に変更することも選択肢に入れる
最後に、現在の状況が改善されない場合は、別の派遣先への変更を検討するのも一つの選択肢です。派遣社員の強みは、比較的自由に職場を選べることにあります。
もし現在の派遣先で不満や不安を感じているなら、派遣元に相談して新しい派遣先を探してもらうことができます。分かりやすく言えば、自分に合った職場環境を選ぶ権利があるということです。
もちろん、環境の変化には不安もつきものです。しかし、自分の希望や条件に合った派遣先を見つけることで、より充実した働き方ができる可能性があります。大切なのは、自分の価値観や目標に合った働き方を選択することです。
派遣社員がよく抱える悩み3選
派遣社員がよく抱える悩みには、どのようなものがあるのでしょうか。以下の3つの観点から見ていきましょう。
- 雇用の不安定さによる将来の不安
- 正社員との待遇格差に対する不満
- 職場での人間関係の難しさ
雇用の不安定さによる将来の不安
派遣社員の多くが抱える悩みの一つに、雇用の不安定さがあります。派遣社員は基本的に有期雇用であり、契約期間が終了すれば仕事を失う可能性があるのです。
このような不安定な立場は、将来設計を立てにくくする要因となっています。具体的には、住宅ローンを組むのが難しかったり、結婚や出産といったライフイベントの計画を立てづらかったりします。
たとえば、「今の仕事がいつまで続くか分からない」「次の仕事が見つかるか不安」といった声をよく耳にします。もちろん、派遣社員にも様々な保護制度があります。しかし、長期的な視点で見たときの不安は拭いきれないのが現状です。
正社員との待遇格差に対する不満
次に、正社員との待遇格差に対する不満も大きな悩みの一つです。派遣社員は、同じ仕事をしていても正社員と比べて待遇面で差があることが多いのです。
具体的には、給与や賞与、福利厚生などの面で格差を感じることがあります。例えるなら、同じ机で同じ仕事をしていても、待遇面では「二軍扱い」されているような感覚でしょうか。
もちろん、近年では同一労働同一賃金の原則が導入され、待遇改善の動きも見られます。しかし、依然として多くの派遣社員が待遇面での不満を抱えているのが現状です。このような待遇格差は、モチベーションの低下や職場での疎外感につながることもあります。
職場での人間関係の難しさ
最後に、職場での人間関係の難しさも派遣社員がよく抱える悩みの一つです。派遣社員は「外部の人間」という立場上、職場に溶け込むのが難しいと感じることがあります。
正社員との間に壁を感じたり、派遣社員同士でも競争意識が生まれたりすることもあるのです。つまり、「職場の一員」として認められにくい環境に置かれがちということです。
実際に、「社内の飲み会に誘われない」「重要な情報が共有されない」といった経験をする派遣社員も少なくありません。もちろん、個人の性格や職場の雰囲気によって状況は異なります。しかし、多くの派遣社員が職場での人間関係に悩みを抱えているのは事実です。
改めて確認したい派遣社員のメリット4つ
派遣社員として働くメリットについて、改めて確認してみましょう。以下の4つの観点から見ていきます。
- 多様な職場経験を積むことができる
- 自分のライフスタイルに合わせて働ける
- 正社員転職への足がかりになる
- 専門スキルを活かせる仕事に就ける
多様な職場経験を積むことができる
派遣社員の魅力は、さまざまな職場で経験を積めることです。実際に、大手企業から中小企業まで、幅広い業界や規模の会社で働くチャンスがあります。
たとえば、3か月ごとに異なる業界の企業で働くことで、1年間で4つの業界を経験できるなんてことも。これは、正社員では味わえない貴重な経験になるでしょう。
もちろん、同じ職場で長期的に働くメリットもあります。しかし、多様な経験を積むことで、自分に合った仕事や環境を見つけやすくなります。つまり、派遣社員として働くことは、自分のキャリアの可能性を広げる絶好の機会なのです。
自分のライフスタイルに合わせて働ける
派遣社員の大きな魅力は、自分のライフスタイルに合わせて働けることです。具体的には、勤務時間や勤務日数、勤務地などを自分の希望に合わせて選べます。
例えるなら、「午前中は子育て、午後は仕事」というような働き方も可能なのです。実際に、育児や介護と両立しながら働く人や、副業として派遣の仕事を選ぶ人も増えています。
もちろん、正社員のように安定した収入や福利厚生面では劣る部分もあります。しかし、自分の生活リズムを崩さずに働けるのは、大きなメリットと言えるでしょう。要するに、派遣社員は「仕事」と「プライベート」のバランスを取りやすい働き方なのです。
正社員転職への足がかりになる
派遣社員として働くことは、正社員転職への近道になる可能性があります。実際に、多くの企業が派遣社員から正社員への登用制度を設けています。
たとえば、派遣期間中に自分の能力を発揮し、企業側に認められれば、正社員として採用されるチャンスが生まれます。これは、いわば「お試し期間」のような役割を果たしているのです。
もちろん、すべての派遣社員が正社員になれるわけではありません。しかし、派遣社員として働きながら、企業の雰囲気や仕事内容を知ることができるのは大きな利点です。そのため、派遣社員は正社員を目指す人にとって、貴重な経験を積める機会となるのです。
専門スキルを活かせる仕事に就ける
派遣社員の強みは、自分の専門スキルを存分に活かせる仕事に就けることです。分かりやすく言えば、「得意分野で勝負できる」ということです。
もしあなたが英語力を活かしたいと思えば、通訳や翻訳の仕事を選べます。ITスキルを持っているなら、プログラマーやシステムエンジニアとして働くこともできるでしょう。
もちろん、専門スキルがなくても働ける派遣の仕事はたくさんあります。しかし、専門性の高い仕事ほど、時給が高くなる傾向にあります。つまり、派遣社員として働くことで、自分のスキルを磨きながら、高収入を得られる可能性が広がるのです。
【まとめ】派遣なのに社員と同じ仕事をしている場合の対処法
状況 | 理由 | 対処法 |
---|---|---|
求めすぎ | 人手不足、能力評価 | 派遣元に相談 |
責任が重い | 認識のズレ、同一労働同一賃金 | 上司と話し合い |
新人育成を任される | 派遣の仕組み理解不足 | スキルアップ、転職 |
派遣社員として働いているのに、正社員と同じような仕事や責任を任されて悩んでいる方は少なくありません。
この状況には、派遣先企業の人手不足や派遣社員の能力評価、派遣元と派遣先の認識のズレなど、さまざまな理由が考えられます。
対処法としては、まず派遣元の担当者に相談して業務調整を依頼することが重要です。
また、派遣先の上司と話し合い、業務範囲を明確にすることも効果的です。
さらに、スキルアップして正社員転換を目指すことや、別の派遣先に変更することも選択肢の一つです。
一方で、派遣社員には多様な職場経験を積めることや、自分のライフスタイルに合わせて働けるなどのメリットもあります。
状況を冷静に分析し、自分にとって最適な選択をすることが大切です。