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私自身、派遣社員として接客業をしており現在は派遣会社の営業として接客スタッフの勤務後のフォローを担当しています。
接客業で働くと、どんどん性格が悪くなってくる感じがすること、ありますよね。
仕事を続けるうちに、すぐにイライラしてしまう自分へのストレスから「接客業向いていないのかな?」と思ってくるものです。
この記事では、接客業で心が荒む原因を洗い出し、実際に私が派遣営業として担当している中で、性格がどんどん変化していったスタッフの実例も解説していきます。
もちろん、接客業の人全員が同じ原因で性格が変わるわけではありませんが、お客様に合わせる仕事の性質上、根本的な原因は似ていることが多いですね。
接客業が本当に合わないと感じたら、業種変更も選択肢の一つです。この記事を読んで、自分の性格がどう変わっているか、しっかり自己分析してみましょう。
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接客業で性格が悪くなる7つの原因
まずは、接客業で性格が悪くなる7つの原因を見ていきましょう。
- 人間の負の部分が見える仕事
- 尊敬できる上司がいない
- ストレスがたまる割に発散できない
- 労務管理がしっかりされていない会社が多い
- 同じ毎日の繰り返しで楽しみがない
- 人を人として見なくなる
- 人付き合いに疲れる
ひとつずつ解説します。
人間の負の部分が見える仕事
接客業は人の悪い部分が丸見えです。
接客をしていると、迷惑客や態度の悪いお客様と接しなければならないことがあります。もしすべてのお客様が配慮のある人ばかりだったら、接客業はもっと人気が高くなるでしょうが、、、
クレーム対応中、こんなこと考えませんか?
- それ、自分のせいやないか
- え、そこまで言う?
- 言ってることが意味わからん
- なんでこんなに怒ってるの?
- なんか人格否定されてるんだけど、、、
接客中は、対応しながら色々と考えることもあります。しかし、後々のトラブルを考えてしまい、言い返すことができないこともあります。
接客業をしていると、普段の人間関係ではありえないような場面に遭遇することがあります。そうやって人の裏の顔を知っていくことで、自分自身の心が荒むことがあります。
尊敬できる上司がいない
接客業には、尊敬できる上司がいないこともありますね。
全ての接客業にあてはまるわけではありませんが、誰でも挑戦できる仕事だからこそ、特別なスキルがなくても、経験を積んで店長になれるんです。
だからこそ、ビジネススキルが低い上司や、人間性に疑問を感じる店長もいるわけです。
そんな状況になると、仕事への目標を見失ってしまいがち。
結果、仕事はお金を稼ぐためだけのものになり、辛さばかりが目につくようになります。周りにその不満を漏らすことも多くなるでしょう。
そして、ふと「自分、性格悪くなってない?」と気づく瞬間がありますよね。
目標を失うと負のスパイラルに陥りやすいですよ。特に接客業は、その傾向が強いです。
ストレスがたまる割に発散できない
接客業はストレスがたまりやすい割に発散できません。
- 友人と遊んで発散しようと思っても、「みんな土日休み」
- イベントに行こうとしても、土日!そして休み希望が通らない
- 勤務時間が遅くなりがちで、勤務後は寝るだけになってしまってる
- せっかくの休みだったのに、バイトが休んで代わりに出勤しなきゃいけない。そして振替の休みが取れない
そもそも、接客業は人手がカツカツの状態でシフトをやりくりしているため、土日に休みたいと言うと、周りから冷たい視線を感じることも。
仕事漬けになってしまい、ストレス発散もできないダブルパンチなのです。
労務管理がしっかりされていない会社が多い
労務管理とは、社員の賃金や勤怠管理、ハラスメント対策などです。
労務管理がしっかりしていないが故に「すき家の「ワンオペ」」こういった結果になってしまうのです。
よくニュースでもネガティブな内容が流れてきますね。
注意してみてみると、意外と接客業での不祥事は多いものです。
接客業は「責任者が不在」であることが多いですし、むしろ責任者が率先してブラックなことをしてくることもあります。
その責任者を管理する人が遠隔になってしまっているために、管理が届いていないためです。
一般企業でしたら、一つの会社に出社してそこで仕事をしていきますが、接客業は店舗に直行直帰。これが基本となります。
管理が行き届かない結果として、働く環境が最悪となり、もう嫌だと思うことも多くなるんですね。
暇な時間が多くいろいろと考えちゃう
接客業はお客様が来なかったら暇ですよね。
どれだけシフトがカツカツと言っても、終日忙しいわけではなく、暇な時間帯も多いのです。
入社した際には覚えることに必死で、暇な時間を使って勉強していたものの、半年もして業務に慣れが出てくると、だらけてくるのもの。
また、慣れているが故に、心にも余裕が出てきてしまい、会社の悪いところを考える時間と余裕が生まれるんですね。
こういった考える時間が長いからこそ、本来考えないことまで考えるようになり、考えれば考えるほどネガティブになっていくのです。
人を人として見なくなる
接客業を長く勤めている方は共感できる内容ではないでしょうか。
お客様を人として見るのではなく、売上や数字の観点でしか見なくなってしまうことがあります。
結果としてお客様が望んでいない商品を売りつけたり、「いらない」と言われているのに売った自分に酔いしれたりします。
ふとしたときに「あれ、これでいいのかな。。。?」と思うことがあるんですよね。
人付き合いに疲れる
性格が悪くなる原因、最後の理由です。
接客業をしていると人付き合いに疲れます。
お客様に合わせて作り笑顔をしたり、同僚の愚痴を聞いたり、話の長いお客様に付き合ったり。
人に合わせることが多い業界のため、自分の本心を押し殺して仕事をするんですね。これが慣れるまでしんどいですし、仕事が終わった後にドッと疲れます。
元々人と関わることが好きといって業界に入り込んできたものの、疲れたという理由で退職される方も多いですね。
ここまで接客業で性格が悪くなる原因を解説しました。
まとめると次の通りです。
- 人間の負の部分が見える仕事
- 尊敬できる上司がいない
- ストレスがたまる割に発散できない
- 労務管理がしっかりされていない会社が多い
- 同じ毎日の繰り返しで楽しみがない
- 人を人として見なくなる
- 人付き合いに疲れる
接客業していても、どんどん性格が悪くなっていってない?って思うときありますもん。
ももこさんは、どんな時に性格悪くなったなって感じましたか?
些細な事でも腹を立てるようになった時ですかね。
ここからは、接客業をしていて、性格が悪くなっな~と感じる瞬間を見てみましょうか。
接客業で性格が悪くなると感じる瞬間
以下3つが性格が悪くなる始まりの合図となりますので、今までの行動と照らし合わせながら確認してみてください。
- 些細なことでムカつく
- 上司に反論するようになる
- 陰口が多くなった
ひとつずつ見てみましょう。
些細なことでムカつく
些細なことでむかつくことはよくあると思います。
しかし、その回数は増えていませんか?
- 普段お客様から言われても聞き流せていたものが、どうもイラっと来てしまう。
- 上司から「これやっといて」と言われただけなのに、腹が立つ。
入社した当初は、こうならないでしょう。素直に言われたことをがむしゃらにやっていたはずです。
そういった心境の変化からどんどん性格が悪くなっていく実感が出てくるでしょう。
上司に反論するようになる
上司に反論してくることも性格が悪くなったと感じる瞬間です。
反論するということは、「こうあるべきだ」「これは違う」と自分の考えがあるため、良い事ではありますが、度が過ぎると性格が悪く感じます。
反論のしかたによっては、上司もあなたに対して「めんどくさい」と感じるようになってしまい、ますます接し方が変わってきたりするでしょう。
反論する際は自分の感情をできる限り入れず、事実と根拠に基づいて根拠詰めしていくといいですよ。
陰口が多くなった
陰口はストレス発散の一つではありますが、陰口を言っているとそのうち嫌われます。
陰口を聞いている人も「この人陰で私のことも言ってるんじゃない?」と考えますからね。
できる限り、陰口の対象になっている人に対して直接言っていきましょう。
仮にその陰口が「あの人は仕事ができない」というような陰口の場合、そのままオウム返しで陰口を言われていることもありますからね。
要は、陰口はマイナスでしかありません。
そのマイナスでしかない陰口が多くなってきてしまうと、いよいよ性格が悪くなってきたということです。
接客業で性格が悪くなる?|他の人の経験談
ここからは3人の実例を踏まえて解説していきます。
- 最初はおしとやかだったけど
- 上司が変わったことにより
- 教える立場になった途端
最初はおしとやかだったけど
最初の1人はおしとやかだった人がモンスター社員に変わった事例です。
派遣登録会からその後の入社フォローまで私が担当した社員でした。
配属は携帯電話ショップの販売員でしたね。
登録会の際は「おしとやかで、相手の話をちゃんと聞くいい人」でしたが、勤務してから半年後、本領を発揮してきました。
結果として派遣先企業から切られました。
どうしてそうなったの?
仕事が嫌になったと言っていました。
背景を詳しく聞くと、理不尽なお客様に加えて、無理な数字の後追いが重なったとのこと。
また、クレームを日々受ける中で、クレームの言い方を学んでしまい、こういう接し方もあるんだと思ったとのこと。
現在は退職してしまっていますが、その方には申し訳ないことをしたと感じています。
上司が変わったことにより
2人目の事例は、上司が変わったことにより性格が悪くなった方です。
1年目の社員で、コールセンターを担当している人です。
素直でクライアントのニーズを取り入れ愚直に仕事をしていましたが、上司が変わった1ヶ月後に激変。
確認したところ、上司の数字のプレッシャーがきつくなり、それに応えるためにやってきたが一向に評価されなかったとのこと。
1人目と同じで仕事が嫌になったんですね。
結果として、派遣先の責任者と三者面談を実施し、本人の想いを聞いてもらうことで回避できました。
教える立場になった途端
3人目は教える立場になったらめちゃくちゃ厳しくなった人の事例です。
その方は仕事が出来る方で、引き抜きもされていた社員です。
プレイヤーとしては優秀社員といえるでしょう。
その努力と成果を評価され派遣社員の立ち位置ではありますが、教育担当を任されました。
しかし、これが性格が変わったタイミングでもありましたね。
自分にストイックなために、相手にも同じレベルや努力を求め、出来ていない所をとことん言及。
教育担当にも関わらず、退職者が続出したのです。
さらに、上司や私が「相手の意見や考えも尊重するように」と伝えても「自分のやり方が間違ってるのか?」と反発。
コントロールが効かなくなり教育担当から外れました。
なんか、どれも起きそうな感じがします。
そうですね。仕事が嫌になったり、責任のあるポジションを任されると性格が悪くなる方は多いと感じています。
性格が悪くなってな~っと感じたらどうすればいいんでしょうか?
次の章で対処法を解決していきますね。
接客業で性格が悪くなる?|3つの対処法
性格が悪くなってきたときの対処法は次の3点です。
- 環境を変える
- 考え方を変えてみる
- 異業種へ転職する
ひとつひとつ見てみましょう。
環境を変える
性格が悪くなってきたとおもったら、環境を変えてみることが一番でしょう。
環境が変わるとこんな変化があります。
- 職場のストレスで性格が悪化することがある: 職場でのストレスが性格の悪化につながることがあります。
- 人との関わりが希薄になっている: 最近の社会では、人との関係が薄くなり、コミュニケーションスタイルも変わっています。新しい環境に移ると、新しい人と出会うことができます。
- 新しい環境で成長する: 環境が変わると、新しいスキルや知識を身につけることができて、自分自身を成長させることができます。
- ストレスを軽減する: 環境を変えると、ストレスの原因から離れることができ、精神的な負担を軽減することができます。
新しい環境に移ると、新しい人間関係や職場環境に触れることができ、性格の悪化に対処できるかもしれません。
考え方を変えてみる
考え方を変えてみることも一つの手です。
性格が悪くなっている原因として、
- 自分の考えが強い
- 相手の考えや行動が許せない
こういった考えが根源にあります。
自分は自分、他人は他人です。無理に相手をコントロールしようとせず、ソッとしておくくらいが丁度いいでしょう。
他人はどう頑張っても変えられません。もし変えようとするなら、自分自身が変わって、その影響力で他人を巻き込むといいでしょう。
異業種へ転職する
心機一転、異業種に転職してみるのもいいでしょう。
接客業経験者が多い職種は以下の通りです。
- 事務職: 接客業で培ったコミュニケーション能力や問題解決力が活かせます。
- 営業職: お客様とのコミュニケーションスキルが重要で、接客経験者に向いています。
- カスタマーサポート: 顧客対応のスキルが直接活かせる職種で、接客経験者に適しています。
- 製造業: 人と関わる接客業から一転、黙々と作業に取り組むことができます。
特に人気があるのが事務職です。
適度に人とも接して、座り仕事、そして平日のみの勤務。条件だけで見ると最高なんですよね。
別の記事で接客業を辞めてよかった理由と転職後は何をしているのかを解説した記事がありますので、是非参考にしてみてください。
接客業で性格が悪くなる?|接客業に向いている人は?
接客業に向いている人は次の3点に当てはまる人。
- 仕事だと割り切れる
- 上司がいうことを上手く流せる人
- 性悪説の考えの人
一般的に言われる「人と話をするのが好き」「コミュニケーション力がある人」とよく言われていますが、それよりももっと大切です。
ひとつずつ見てみましょう。
仕事だと割り切れる
接客業は仕事と割り切れないと、かなり厳しいです。相手の理不尽な対応にも笑顔で答える必要があるからですね。
よく、「接客業をしている方は二面性を持っている」と言われます。
確かに、そうしないと精神状態が持たないということもあるでしょう。
仕事場ではとても明るくて慕われる人なのに、家に帰ったら根暗で人が嫌い。そんな人はたくさんいます。
仕事と割り切ることができて、第二の自分を作っていける人は接客業に向いています。
上司が言うことを上手く流せる人
上司は理不尽です。もちろんすべての上司がそういうわけではありませんが、
- 数字のことしか言ってこない
- ダメ出しばっかり言ってくる
こういった上司は多いですが、素直に聞いていると病みます。
上司の言うことは、3割くらい聞いておいて、あとは「無の状態」で相槌を打っておくといいでしょう。
性悪説の考えの人
性悪説で考えると、お客様の対応が悪かった時の事前の心構えができますからね。
性悪説って?(タップして開く)
- 性善説:接客業では、顧客に対して親切で丁寧な対応が求められます。性善説に基づく考え方は、人間は本来善であると信じるため、顧客に対しても基本的に良い意図を持って接することができます。また、性善説は楽天的な思想であり、困難な状況にも前向きに対処することができるでしょう。
- 性悪説:一方で、性悪説に基づく考え方は、人間は本来煩悩に弱い生き物であり、努力によって善を獲得できると主張しています。接客業においては、顧客の要望に応えるために自己改善や努力が求められることが多く、性悪説の考え方が適用できる場面もあります。
クレームや言いがかりと言った、人の悪い部分が見えてくるために性格がどんどん悪くなってきてしまうこともあるのです。
そもそも、人は悪い考えの生き物だという性悪説の考えでいる人は、背っきゃkぐ陽に向いている傾向があります。
接客業で性格が悪くなる?|よくある質問
接客業で性格が悪くなる?|まとめ
この記事では、接客業をしていて性格が悪くなる原因や実例を解説しました。
要点をまとめると次の通りです。
- 性格が悪くなる原因として、7つの原因がある
- 人の負の部分が見える仕事だから
- 尊敬できる上司がいない
- ストレスがたまる一方で発散できない
- 労務管理がしっかりされていない
- 暇な時間が多くて、考えちゃう
- 人を人として見なくなる
- 人付き合いに疲れる
- 接客業をしていて「些細なことでむかつく」「上司に反論するようになる」「陰口が多くなる」と性格が変わってくる始まり
- 実際にあった事例でみると、接客業が嫌いになったことによって性格が悪くなっている傾向がある
無理して接客業を続ける必要はありませんが、今の職場内での環境や気の持ちようを改善することはできます。
それでも変化がない場合は、他の職を選んで環境を変えてみるのも一つの手でしょう。
接客業の真逆の立ち位置にある「事務職」がキツイと言われる理由も併せて見てみると、視野が広がるかもしれません。
お時間の許す限り、是非一読してみてください。