- このようなお悩みはありませんか?
- 派遣の顔合わせは、採用の場合は当日の連絡に来ますか?
- 回答が翌日しますと言われたら不採用になってしまうのかな?
- 回答が来るまで、なにかできることはない?
この記事では、現役派遣営業として、求職者へ回答を待たせている私が、「なぜ顔合わせの結果が遅いのか?」の疑問にお答えします。
通常、派遣の顔合わせは合格前提で行われているため、回答が翌日以降になることはありません。
と言われますが、翌日以降に顔合わせ結果の連絡がくることもあります。
しっかりあなたで採用を決めていいのかを判断していますからね。
この記事を読むことで、派遣の顔合わせを翌日に回されても挽回できる方法や、今やるべき行動が見えてくるでしょう。
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派遣の顔合わせ結果は8割で当日、2割が翌日以降
派遣の顔合わせについての統計データはありませんので、今まで私が経験した約1,200回の顔合わせ結果を元に解説します。
- 顔合わせの合格率
- 翌日以降の返事になった場合の合格率の変化
それぞれみてみましょう。
顔合わせでの合格率
顔合わせでの合格率はおおよそ60%です。
しかし、業種によって合格率は大きく変わるため、以下の図を参考にしてみて下さい。
合格率(未経験者) | 合格率(経験者) | |
---|---|---|
事務職 | 30% | 60% |
販売職 (携帯販売やアパレル) | 80% | 90% |
営業職 | 60% | 75% |
コールセンター | 90% | 90% |
製造業 | 80% | 90% |
飲食業 | 80% | 90% |
介護職 | 80% | 90% |
タイトルにもある通り、顔合わせの結果は8割が当日に出ます。
では、残り2割の翌日以降になった場合は、どのように合格率が変わってくるのか?
連絡が遅い原因を知るまえに、翌日以降の合格率の変化を見てみましょう。
翌日以降の返事になった場合の合格率の変化
結果が翌日以降になった場合の違いは次の通りです。
- 当日→合格率100%と仮定
- 翌日→80%に減少
- 3日目→70%に減少
- 週明け→50%に減少
日にちが経過すると共に、合格率は下がる傾向があります。
理由は、採用の可否は即時判断ができるにもかかわらず、優先順位を下げられているから。
この間、派遣先企業と、派遣会社は何をしているんですか?
全貌を次の章から解説していきますね。
派遣の顔合わせ結果が翌日になる5つの理由
顔合わせ結果が翌日以降になる理由は次の5つです。
- 派遣先企業の稟議待ち
- 他者の応募があり比較している
- 顔合わせを担当した人に決定権がない
- 派遣営業が落ちたことを知っていて、隠している
- 担当者が休み
ひとつずつみてみましょう。
①:派遣先企業の稟議待ち
派遣先企業は根本の考えとして、「良い人であれば採用しよう」と考えています。
そのため、顔合わせ前に人件費の予算を取るのではなく、顔合わせ結果を元に稟議をあげる会社もあるのです。
この場合は、あなたの顔合わせがどれだけうまくいったとしても、当日結果が出ません。
事前に派遣会社と派遣先で調整しておいてくれよと思いますが、稟議待ちになるパターンはありますよ。
稟議待ちになる場合は、派遣営業も認識を持っているため、聞いてみることが一番です。
②:他者の応募があり比較している
バッティングもありますね。
他者の応募が被る場合は、他社の他者と被る場合しかありません。
あなたは派遣会社の社内選考を通過して、派遣会社の代表として顔合わせにいっています。
同じ派遣会社が1枠のみの採用枠に対して、2名も3名も紹介することはないんですね。
しかし、他社は違います。
自分の会社のスタッフを採用して欲しいと考えるため、競合としてバッティングすることだってあるのです。
バッティングする場合は、派遣先企業は派遣営業にも隠していることが多いため、事実確認をすることは難しいでしょう。
派遣先企業に顔合わせ後の心境の変化を伝えるなど、アピールしていくしか方法はありません。
派遣営業はあなたの味方です。全力でアピールしてくれるはずですよ。
落ちた!と思った後に挽回できる方法は別記事で解説しています。顔合わせがうまくいかなかったなと感じる方は参考にしてみてください。
③:顔合わせを担当した人に決定権がない
採用を判断できない人が顔合わせを担当するパターンです。
たとえば、現場のリーダーであれば、予算の権限を持っていることが少なく、お金周りで判断ができないでしょう。
対して、お金の決定権を持っている人事であっても、現場で大丈夫か?の判断ができないことから「確認作業」が入り、翌日以降に回答を回されます。
両方兼ね揃えている役職者が顔合わせを担当した場合は、ほぼ例外なく即日で判断されますよ。
派遣営業と仲良くなれば、翌日以降になる理由も話してくれます。
④:派遣営業が落ちたことを知っていて、隠している
意外と思われるかもしれませんが、実は派遣営業が落ちたことを知っているパターンもあります。
理由は、落ちたことを伝えることで、あなたが他の仕事を探し始めることに恐れていることが多いですね。
そのため、派遣営業はあなたへ提案する次の仕事を見つけた状態で、落ちたことを伝えようとするんです。
単に落ちました。次の仕事探していきますね。
と伝えるよりも、「〇〇の理由で採用は流れましたが、△△の仕事があります」と伝えた方が安心感もあるのです。
連絡してくれる派遣営業ならいいですが、勿体ぶる派遣営業は多いでしょう。
⑤:担当者が休み
採用の決定権を持っている人が公休だったり有給を使用しているパターンもあります。
人事権を持っている方は、土日休みがほとんど。稀に平日に休んでいることもあるんですよ。
実はこのパターンは派遣営業も察知しにくい傾向にあります。派遣先企業は自社の社員の休みをなぜか隠したがる傾向があるためです。
失礼に当たると思っているんですかね…
担当者が休みの場合は、合格率は変わりませんので安心してくださいね。
ここまで、派遣の顔合わせ結果が翌日以降になる理由を解説しました。
改めて理由をまとめます。
顔合わせ結果が翌日以降になる理由
- 派遣先企業の稟議待ち
- 他者の応募があり比較している
- 顔合わせを担当した人に決定権がない
- 派遣営業が落ちたことを知っていて、隠している
- 担当者が休み
顔合わせ結果が翌日ならまだしも、週明けになっても来ない場合は落ちたと考えるべきなのでしょうか?
週明けまで待つのもしんどいですよね。解説します。
顔合わせの結果が週明けになっても来なかったら?
週明けになっても連絡がないこともありますよね。内心「落ちたのでは?」と諦めモードになる方も多いのではないでしょうか?
考えられないかもしれませんが、派遣営業は連絡を忘れていることもあります。
週明けになっても連絡がなかった場合は、あなたから派遣営業に状況の確認をしていきましょう。
でも派遣営業に連絡したら、嫌な気持ちにさせませんか?
ありがたい考えですが、営業の気持ちまで考えなくても大丈夫ですよ。
連絡したら、実は合格だった。ということだってあります。
連絡を待つのではなく、こちらから情報を取りにいった方が良いでしょう。
- まだ結果が出てないからもう少し待ってね
- クライアントの稟議待ちで、時間がかかっているみたい
- 派遣営業からクライアントへ連絡してみますね
ただ待っているだけではもったいないです。
待っている間は、次の章で解説する3つを確認しながら連絡を待ってみましょう。
翌日以降に結果が出ると言われたときの確認事項
以下3つを確認してみてください
- 顔合わせ時に不採用になるサインはなかったか?
- 落ちる人に該当していないか?
- 派遣営業へぶっちゃけ話を確認する
それぞれみてみましょう。
①:顔合わせ時に不採用になるサインはなかったか?
顔合わせ中や前後に不採用のサインはありませんでたか?
今まで私が経験してきた中で12のサインがあります。12のサインの中でも不採用になるリスクが最も高いサインは次の通りです。
- 不採用になる可能性が高いサイン
- 顔合わせ後に派遣営業から次の仕事を紹介された
- 顔合わせにもかかわらず、派遣営業から落ちたときの話をされる
- 担当者がまったく質問してこなく、興味がない
- 担当者が首をかしげることが多い
勘違いされがちですが、顔合わせ中に「ご縁があれば」を連呼されても不採用のサインにはなりにくいですからね。
顔合わせで察知できる不採用のサインや、一日の流れで見た合格率を高める方法は「派遣の顔合わせで不採用!?見逃せないサインを確率別に徹底解説【落ちてばかりの人必見】」にて解説しています。
②:落ちる人に該当していないか?
顔合わせまで行けた場合、勤務条件には問題がなかったということ。
ではどのようなところが落ちる人に該当するのか?
落ちる人の特徴
※該当していないかチェック
- 第一印象で合わないと感じた
- 志望動機が弱い
- 保守的すぎる
- 「これを言わなきゃ」と考えすぎ
- 初めて聞いたことに動揺しすぎ
- 担当者から「すぐ辞めそう」と思われた
顔合わせに落ちる理由No.1は「人物不安」です。やる気、コミュニケーション力が不足していることにより落ちるんですね。
派遣社員はスキルよりも人柄を重要視する傾向があります。
自分にはスキルが足りなかったから落ちたんだと考えるのではなく、伝え方に問題があったんだと捉えるようにしていきましょう。
落ちる人の特徴は「派遣の職場見学で落ちる確率は40%!落ちる人の共通する特徴は?」でも詳しくまとめています。
③:派遣営業へぶっちゃけ話を確認する
顔合わせ終了後に派遣営業からは連絡ありましたでしょうか?
なかった場合は、あなたから連絡していきましょう。
顔合わせが終わったあと、大抵の場合は派遣会社と派遣先で話し合いが行われます。
どういう内容を話しているかは、本記事を確認してみてください。
派遣営業は必ずと言っていいほどあなたを後押ししています。対しての派遣先企業はあなたを採用するリスクや確認事項を派遣営業に確認していますよ。
会社同士のやり取りの中で、派遣営業が答えられなかった内容を補足して、後押しして伝えてもらうのです。
落ちたと思ったらやるべきこと
顔合わせが終わって、「あ、終わったな」と思うことだってありますよね。
次の3つをやるといいですよ。
- 落ちたとおもったらやるべきこと3つ
- 派遣営業に次の顔合わせを依頼
- 他社も受けておく
- 顔合わせ後の心境の変化を派遣営業に伝える
①:派遣営業に次の顔合わせを依頼
派遣営業の雰囲気が良くて、この派遣会社で働きたいこともあるでしょう。
他の会社に応募することも面倒だと感じるかたもいると思います。
その場合、やり取りしている派遣営業に対して、「合格までに別の仕事を紹介いただくことはできますか?」と確認してみましょう。
大抵、派遣営業は同時進行で仕事を進めることは嫌います。両方合格したら、どちらかは断らないといけないためです。
断るのはあなたではなく派遣会社であるため、他の会社を受けたい!と伝えることにデメリットはありません。伝えるだけ伝えたほうが良いですよ。
②:他社も受けておく
自分では「確実に落ちた」と思っても、派遣会社がひとつずつしか受けさせてくれないこともありますね。
他社に応募して同時進行で進めておくことをオススメします。通常、派遣は登録から入社まで1週間はかかります。
③:顔合わせ後の心境の変化を派遣営業に伝える
派遣先にどうしても入りたい!と考える場合、顔合わせ後の心境の変化を伝える方法が効果的です。
回答が来る前に、あなたから「入社前と入社後の心境の変化を伝えて行くんです」
具体的には次のとおりです。
「今回顔合わせをして、 担当者の人柄、雰囲気からも、より入社意欲が高まりました。顔合わせではなかなかうまく伝えられませんでしたが、顔合わせ後から〇〇の勉強に取り掛かっています。少しでも入社して即戦力となれるように頑張っていきます。」
このようなメッセージを派遣営業に送ると、派遣営業はメッセージ内容を元に、派遣先へ後押ししてくれます。
一発逆転のチャンスがありますよ。
顔合わせが翌日以降になった実例
それでは、私が経験して回答が翌日になったパターンを3つ解説します。
- そもそも合格が難しかった例
- 顔合わせの中で派遣営業も把握出来なかった事例
- 結果が後回しにされる例
そもそも合格が難しかった例
顔合わせ前から派遣営業が難しそうと感じているパターンです。
- 会うだけあってみてもいいですか?
- 他社からも人選が上がっていますが大丈夫ですか?
- スキルがもしかすると足りないかもしれません
派遣営業はこの場合でも顔合わせを実施したがります。チャンスにかけるんですね。
もちろん、「人を見て判断できません」と伝えますが、伝えた場合、顔合わせしてくれないことだっておきます。
顔合わせなんてしなくていいんではない?
そう思うかもしれませんが、顔パスで入社できるほど派遣は優しいものではないのです。
業種によりますが、顔合わせ無しで採用するのは「製造業」か「コールセンター」くらいではないでしょうか。
派遣先から事前に言われるパターンで顔合わせをした場合、合格率は30%程になります。
優しい派遣営業なら状況を教えてくれた上で、顔合わせをしますよ。
顔合わせの中で派遣営業も把握出来なかった事例
顔合わせの不採用のサインでも見分けられない事例もありました。
顔合わせ時に、派遣先担当者の愛嬌もよく、顔合わせ時も合格後の話をされていて、私自身も合格は確定だなって確信していたんですね。
でも結果として、予算(人件費)が確保できないため、採用を見送りにしてほしいと言われたのです。
顔合わせを行う前段階で、「ご縁があった場合はいつから入社出来ますか?」と確認が取れていたにもかかわらず、採用見送りになってしまったパターンは稀にあります。
顔合わせでも合格のサインが出ていて、不採用になるサインは見受けられなかったのです。
回答が週明けになっても派遣先から来なく、私から連絡した際に発覚しました。
稀なパターンですが、派遣営業も見抜けないことだってあるのです。
結果が後回しにされる例
顔合わせでうまくいっていたのに、結果が後回しにされるパターンもあります。
理由のほとんどは「派遣先でトラブルが発生したこと」が大半。
採用よりも、目の前のトラブルを優先することもあるんですね。
ぶっちゃけ、結果なんてすぐ判断できるでしょ!と思いながら私も対応をしていたのですが、まったく結果を教えてくれず、しまいには「急いでいるからまた連絡するね」と言われてしまう始末。
結果として、週明けまで回答を待たされた挙句、不採用を貰いました。
結果が遅くなると予測して、事前に別の派遣先を受けたのが吉と出ましたが、最悪の結果でしたね…
その方は今も派遣社員としてバリバリ働いています。
【暴露】顔合わせが終わったあとって派遣営業と派遣先は何を話してるの?
- 顔合わせ直後
- 顔合わせ翌日以降
それぞれを解説します。
派遣の裏側になりますので、知っておいて損はありませんよ。
顔合わせ直後
顔合わせ終了後に派遣会社営業と派遣先の担当者が話し合いをします。
裏話に近いと思いますので、知っておいて損はありませんよ。
顔合わせ後には、「あなたで入社して安心できるか?」を派遣先から派遣会社に確認されていることが多いです。
- 顔合わせ直後に話している内容
- 派遣社員が早期退職にならなさそうか
- 職場の雰囲気に合うかを擦り合わせている
- ぶっちゃけ期待できますか?
派遣社員が早期退職にならなさそうか
職務経歴に不安があったり、荒かったりした場合に聞かれることが多いです。
万が一あなたが突発的に退職した場合に、派遣会社はカバーできるのかも合わせて確認が入る場合があります。
派遣営業があなたをどう見ているのかにより回答は変わるりますが、ほとんどの場合は「問題なく大丈夫です、なぜなら◯◯で」と回答していることが多いです。
職場の雰囲気に合うかを擦り合わせている
職場の雰囲気に合わなかった場合は下記のリスクがあるためです。
- 退職のリスク
- 職場の雰囲気が乱れ、士気が下がるリスク
こればかりは派遣先企業の直感や感覚に左右されます。
ぶっちゃけ期待できますか?
未経験の方に多い質問です。
派遣会社としてあなたの未来の期待をどう見ているのかを聞かれます。
大抵の派遣営業は全力を出してあなたを後押ししていますよ。
この後押しをしすぎるがゆえに、入社後「あれ?これもできるって聞いているけど」と言われることもあるんですよね。
ぶっちゃけ話しを派遣営業ができるように、顔合わせ前までに派遣営業とできる限りコンタクトを密に取っておくといいですよ。
顔合わせの翌日以降
顔合わせ翌日以降は派遣会社からは派遣先企業に対して連絡はほぼしません。
しかし、派遣先からは次のような質問が来ることもあります。
- 派遣料金はいくらでされますか?
- 休みの希望日はありますか?
上記の回答を聞いたうえで、「では、改めて社内検討します」と言われることもあります。
社内検討が長すぎな会社もあるのです。
あなたから「回答どうでしたか?」とメール連絡が入ると、派遣営業は「ぁ、回答しないと」という心境になります。
あなたからのメールが来てから、派遣先企業へ「状況いかがですか?」と確認を求める流れになるのです。
よくある質問
【まとめ】派遣の顔合わせ結果が遅い場合は積極的に連絡しよう
今回の記事では派遣の顔合わせ結果が遅い理由と対処法について、解説しました。
最後に記事の要点をまとめます。
顔合わせ結果が翌日以降になる理由
- 派遣先企業の稟議待ち
- 他者の応募があり比較している
- 顔合わせを担当した人に決定権がない
- 派遣営業が落ちたことを知っていて、隠している
- 担当者が休み
結果が翌日以降に出ると言われたときの確認事項
- 顔合わせ時に不採用になるサインはなかったか?
- 落ちる人に該当していないか?
- 派遣営業へぶっちゃけ話を確認する
ぜひ、この記事の内容を実践してみることで、「ただ待つ」だけの時間を0にして、自ら行動していきましょう。
とはいえ、派遣の顔合わせが上手くいかなかったと思う方もいらっしゃるでしょう。
同時進行で派遣会社を複数社応募しておくといいですよ。