- こんな悩みを解決
- 派遣社員なのに、なぜ仕事を丸投げされるんだろう?
- 派遣に丸投げする職場には何か特徴があるのかな?
- 丸投げされたときは、どう対処すればいいんだろう?
- 簡単に自己紹介
「また仕事を丸投げされた…」派遣社員として働く中で、こんな経験はありませんか?
派遣社員に丸投げする上司や職場に悩まされている方も多いはずです。
でも、なぜこんなことが起こるのでしょうか?
実は、丸投げする側にも、される側にも原因があるんです。
本記事では、丸投げの5つの原因や、丸投げしやすい職場の特徴を明らかにします。さらに、丸投げされたときの具体的な対処法もご紹介しますね。
現役派遣営業として、今でも最前線でトラブル解決をしている私がリアルな現場をお届けします。
- 本記事の内容
派遣社員に丸投げする5つの原因とは
派遣社員に仕事を丸投げしてしまう5つの主な原因について詳しく見ていきましょう。
- 上司との会話が必要最小限すぎる
- 仕事量多すぎによりまわってない
- 派遣社員に求めすぎている
- 派遣社員をひとりの社員と考えている
- 仕事の管理が不十分
上司との会話が必要最小限すぎる
上司との会話が少ないと、派遣社員への仕事の丸投げにつながりやすくなります。
コミュニケーション不足は、指示や仕事のサポートがないまま仕事を任せてしまう状況を生み出しますね。
実は、多くの職場では1on1ミーティングすら実施されていないのが現状です。
ミーティングなし。コミュニケーションの機会ゼロ。
深刻な状況です。
上司との定期的な対話は、派遣社員の業務効率と満足度を高める重要な要素。でも、1on1面談以外にも上司とコミュニケーションを取る方法はあります。
例えば
方法 | 頻度 | 所要時間 | 内容 |
---|---|---|---|
朝のショートミーティング | 毎日 | 5分程度 | その日の予定確認、簡単な連絡事項 |
チーム会議 | 週1回 | 30分〜1時間 | 週間目標の確認、進捗報告、課題共有 |
進捗報告 | 適宜 | – | メールや社内チャットツールを活用 |
雑談タイム | 随時 | 5〜10分 | 休憩時間を利用し、業務外の話題も |
振り返りセッション | プロジェクト終了後 | 30分程度 | 成果の確認、改善点の洗い出し |
コミュニケーションを取ることも仕事の一つですよ。
仕事量多すぎによりまわってない
正社員の仕事量が多すぎると、派遣社員への丸投げが起こりやすくなります。
なぜなら、業務負担が高すぎると、自分の仕事を派遣社員に任せてしまう傾向が強くなるからです。
正社員が忙しいから派遣社員を採用するのに、採用された派遣社員が丸投げと感じてしまう。そして派遣社員が離れていく。
- 業務が拡大して人員が急遽必要になった
- 辞める社員がでてきた
- 産休社員の代替えで入ってほしい
上記の理由のどれもが、人員不足による補填であって、そもそも派遣先に教育をしている余裕すらないのが実情なんです。
結果、派遣社員に丸投げになってしまうのです。
派遣社員に求めすぎている
求められすぎていませんか?
多くの企業では、正社員が派遣スタッフの能力を過大評価してしまう傾向が見られます。「派遣だから即戦力でしょ」という考えが、スキルを見誤る原因となっているのです。
結果として、本来の能力以上の仕事が回ってくることも。
例えば、エクセルの基本操作しかできない派遣スタッフに、マクロを使った複雑な作業を任せてしまい、その後質問しても「自分で調べてね」と言われる始末。
「は?」って感じになりますよね。
結果として丸投げされてやってらんねー!となるのです。
現在派遣で勤務している中で「求められすぎて困ってる」方は以下の記事を参考にしてみてください。
派遣社員をひとりの社員と考えている
派遣社員を正社員と同じように扱うことも、仕事の丸投げにつながる原因です。
派遣社員の立場や役割を正確に理解せず、正社員と同等の責任や業務を任せてしまうことがあります。
経験上、派遣社員に新人の教育を任せてしまう企業は多いものです。本来、新人育成は正社員の役割であり、派遣社員に丸投げするのは適切ではありません。
派遣社員の役割と責任範囲を明確に理解し、適切な業務を割り当てることが重要なんです。
派遣社員と正社員の違いを正しく認識し、それぞれの立場に応じた業務分担を行うことが大切ですからね。
仕事の管理が不十分
仕事の管理が不十分な職場多いですよね。
業務の進捗状況や品質をきちんと把握せず、ただ仕事を任せっぱなしにしてしまうケース。
派遣社員に重要な資料作成を任せたまま、途中経過の確認や修正せずに提出していることだってあります。
結果、提出後に修正が入り突発的な残業や休日出勤になってしまうことだってあるんです。
ここまで「派遣社員に丸投げする5つの原因」を解説しました。
- 上司とのコミュニケーション不足
- 正社員の過度な業務量
- 派遣社員への過大な期待
- 派遣社員と正社員の役割の混同
- 不十分な業務管理
これらの原因を理解することで、派遣社員への丸投げを防ぐことができます。
しかし、丸投げされやすい派遣社員にも共通の特徴があるのをご存じでしょうか?
次の章では、「丸投げされやすい派遣社員の3つの特徴」について詳しく見ていきましょう。
丸投げされやすい派遣社員の3つの特徴
以下の3つです。
- 断り方を知らない人
- 仕事の目的と背景を確認しない人
- 仕事が早くて正確
それぞれ詳しく解説していきますね。
断り方を知らない人
断り方を知らない人は、丸投げされやすい派遣社員さんの典型的な特徴なんです。
「Yesマン」や「いいえ」と言えない人は、仕事を簡単に振られがちです。
自分の能力や時間的な制約を考えずに、すべての仕事を引き受けてしまう傾向があるんですよ。
私が実際に担当した派遣社員も、上司から難しい業務を任されたとき、「できません」と言えずに引き受けてしまうことがありました。
結果、残業することも多くなり、「プライベートの充実を手に入れるために入った派遣が、プライベートを犠牲にする結果」になったのです。
ちなみに、この方は私自身も対応し、今では残業ほぼ無しになっています。
上司にとっても「この人なら断らないだろう」という思い込みが生まれ、仕事の丸投げにつながってしまうんですよ。
断る勇気や断り方を知らないと、結果として丸投げにつながってくることもあるんです。
仕事の目的と背景を確認しない人
仕事の目的と背景を確認しない人は、丸投げされやすい派遣社員の特徴の一つです。
多くの派遣社員が、第一声で「はい!やります」と答えがちですが、必ずしも良いものとは限りません。
私自身、以前は仕事をなんでも引き受けるタイプでした。仕事量がどんどん増えていくことに若干喜びを感じていたんです。でも、ある日を境に仕事量が負担になってしまいました。仕事量を減らそうとしてもなかなか減らない。そんな中で行ったことが、仕事の目的と背景を確認することでした。
仕事の目的と背景をしっかり確認することで、一つ一つの仕事をきちんと打ち合わせしてこなす姿勢を見せられます。
結果として、私の場合は派遣先からの信頼を得られただけでなく、仕事のスピードや質が段違いで向上しました。
仕事が早くて正確
意外かもしれませんが、仕事が早くて正確な人も、丸投げされやすい派遣社員の特徴の一つなんです。
能力が高すぎる派遣社員は、1の指示で10の完成形に持っていける人がいます。
このような人材は、確かに貴重で重宝されますが、同時に仕事を丸投げされやすい傾向にあるんですよ。
能力が高い派遣社員ほど、この傾向が強くなる可能性があります。
でも、このレベルまで能力が高い派遣社員は、正社員への引き抜きの話になってくる可能性も高いんですよ。
実体験として、能力の高い派遣社員の約半数以上が、派遣先企業から直接雇用のオファーを受けてます。
たしかに丸投げされる状況は、良い状況とは言えませんが、このパターンで見ると、丸投げを引き受けていったほうが、後々のためになることが多いですね。
派遣から正社員を狙っている方は、以下の記事を参考にしてみてください。
派遣社員に丸投げする職場の特徴3つ
派遣社員に丸投げする職場の特徴について、3つの観点から見ていきましょう。
- 説明が雑な人が多い職場
- 教育担当が決まっていない会社
- 忙しすぎてみんな残業してる職場
それぞれ詳しく解説していきますね。
説明が雑な人が多い職場
説明が雑な人が多い職場では、派遣社員への仕事の丸投げが起こりやすい傾向があるんです。
こういった職場では、指示が不明確で何をすればいいのかわからないという状況がよく起きます。
際、派遣社員の24.0%が「仕事の指示が不明確で何をしたらいいかわからなかった」という経験をしているそうです。
立場上、聞き直すのも難しいですよね。かなりストレスがたまってしまいます。
説明が雑だと、派遣社員は自分で判断して仕事を進めるしかありません。
その結果、本来の業務範囲を超えた仕事を抱え込むことになってしまうのです。
私の経験からも、説明が雑な職場では、派遣社員が「丸投げされている」と感じる機会が多いように思います。
教育担当が決まっていない会社
教育担当が決まっていない会社も、丸投げしがちな職場の特徴です。
- 他の人が教えてくれるだろうという他力本願な考え
- 自分が説明しなくてもなんとかなるという甘い認識
- 派遣社員を教育しても自分のプラスにならないという打算的な態度
こんな理由からです。
結局のところ、教育する側も責任を持とうとしないんです。
そのため、薄っぺらな指示しか出さなかったり、「あの人に聞いて」と丸投げしたりしがちです。
私自身、こんな職場はよく見てきました。
もしあなたが教育担当のいない職場で、まだ経験が浅いなら、教育担当をつけてもらうことをおすすめします。
忙しすぎてみんな残業してる職場
忙しすぎる職場も、丸投げが起こりやすい環境です。あなた自身も、忙しいときは雑になりがちじゃありませんか?イライラしやすくなりますよね。
忙しさのあまり、自分の仕事で手一杯になってしまうと、指示を出す余裕がなくなってしまうんです。業務の指示出しって、後回しにされがちですからね。
会社の雰囲気的にも質問しにくくなります。でも、ある意味「空気を読まずに聞きまくる」と評価が上がったりするんですよ。
ただし、覚えておいてほしいのは、社員が忙しいのはあなたの責任ではないということ。相手の責任をあなたが背負う必要はありません。
ここまで「派遣社員に丸投げする職場の特徴3つ」を解説しました。
- 説明が雑な人が多い職場:指示が不明確で自己判断を強いられる
- 教育担当が決まっていない会社:責任の所在が不明確で指導が不十分
- 忙しすぎる職場:余裕がなく、適切な指示出しができない
このような環境で働くのは大変ストレスフルですよね。
丸投げされたときの対処法3つ
- 直属の上司に今の現状を報告する
- 派遣会社の営業に相談する
- 自己防衛のための業務記録を取る
3つ目の方法はやっている人が少ないですが、かなり効果的な方法ですよ。
直属の上司に今の現状を報告する
まず直属の上司に現状を報告することが大切です。よく言われることですが、本当に重要なポイントなんです。
なぜかというと、上司に報告することで、問題の早期解決につながる可能性が高いからです。丸投げされた状況を具体的に説明し、どのような指示や支援が必要かを明確に伝えることがカギになります。
例えば、「〇〇という業務について詳しい説明がなく、どのように進めればよいかわかりません」といった感じで話をするといいですよ。
ただし、注意点があります。
報告する際に、自分の気持ちや感情を全面に出すのはNG。悲しいお知らせですが、上司はあなたの感情には興味がないんです。
上司が知りたいのは具体的な内容と事実確認。そのうえで今後の対策が取れるからです。だから、感情的にならず、事実を淡々と伝えることを心がけましょう。
派遣会社の営業に相談する
直属の上司に相談しても状況が改善されない場合や、上司に相談しづらい場合は、派遣会社の営業担当者に相談するのがおすすめです。
派遣営業はあなたの影のサポート役。私自身、この仕事を13年やってきましたが、派遣社員から直接言いにくいことでも、うまく派遣先へ伝えて、改善することができるんです。
でも、大丈夫です。万が一風当たりが強くなったら、堂々と今の派遣先からあなたを引き抜いて別の職場を提供しますから。
派遣営業は派遣先の役職者と直接交渉できる立場にいます。
この強みを利用しない手はありません。派遣のメリットを最大限に活かすためにも、遠慮なく相談してくださいね。
自己防衛のための業務記録を取る
上司への報告や派遣営業への相談のときのために、メモを取っておくことをおすすめします。
意外かもしれませんが、実はこれをやっている人はほとんどいないんです。だからこそ、職場改善がなかなか進まないんですよね。
具体的には、いつ、誰から、どのような指示を受けたか、どのように対応したかを詳細に記録しておくといいでしょう。また、メールやチャットでのやり取りがある場合は、それらも保存しておくと良いです。
なぜこれが大切かというと、上司や派遣営業に相談したら「具体的に何があったの?どう言われたの?」と必ず聞かれるからです。
人は2日経つと細かい記憶が薄れてしまいます。
結局、「〇〇が嫌だった」「〇〇に感じた」といった感情的な話しかできず、具体的な改善につながらないんです。
もったいないですよね。
だからこそ、業務記録を取ることは、自分自身を守るための重要な手段になるんです。
これを習慣にすれば、丸投げされた際の具体的な証拠にもなりますし、自分の成長記録にもなります。
まとめ|派遣社員への丸投げを防ぐ対策と対処法
項目 | 内容 |
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丸投げの原因 | 1. 上司との会話不足 2. 仕事量過多 3. 過度な期待 4. 派遣社員の誤った認識 5. 仕事管理の不十分さ |
丸投げされやすい特徴 | 1. 断り方を知らない 2. 仕事の目的・背景を確認しない 3. 仕事が早くて正確 |
丸投げする職場の特徴 | 1. 説明が雑 2. 教育担当不在 3. 忙しすぎる環境 |
対処法 | 1. 上司への報告 2. 派遣会社への相談 3. 業務記録の保管 |
派遣社員への仕事の丸投げは、職場環境や個人の特性など様々な要因で起こります。
原因を理解し、適切な対処をすることが重要です。
まず、断る勇気を持ち、仕事の目的や背景を確認する習慣をつけましょう。
職場環境に問題がある場合は、上司に報告したり、派遣会社に相談したりすることで改善の可能性があります。
また、日々の業務記録を取ることで、具体的な状況説明ができ、効果的な解決につながります。