- この記事で解決できる悩み
※青字をタップすると該当のページにジャンプします
- 本記事の信頼性
派遣営業として事務職の仕事も担当しています。入社後に出てくる悩みを日々相談を受けている経験から、営業事務のきつい一面をお伝えできればと思います。
営業事務はきついですが、未経験から事務職をしたい方にはうってつけです。
どういう点できついのかを理解せず入社される方が多いのできついと感じる傾向があります。
つまり、事前に把握していれば理想と現実のギャップが小さくなり、きつく感じることが少なくなるのです。
事務職は、平日のみの仕事で座り仕事、ノルマもない世界。魅力的ですね。
本記事では事務職の中でも最も採用されやすいが、入社前と後のギャップが激しい営業事務の現実を解説します。
・ボーナス・昇給あり
・一般転職よりも採用が決まりやすい
・未経験の採用率85%以上
・派遣社員同様の手厚いサポートあり
そもそも営業事務とは何してる?
これから営業事務を未経験から始める場合、そもそも営業事務はどういう立ち位置で、何をしているのかをおさえておく必要があります。
既に営業事務をしている方には不要だと思います。
営業事務の仕事内容
営業事務は企業の営業が円滑に仕事を進めていけるようにするためのサポートです。
営業は売り上げを伸ばしていくために、顧客やユーザーとのやり取りをします。コミュニケーションが主な内容ですね。
そこについてくる事務的な仕事を営業事務が請け負うのが営業事務ということ。
具体的な業務内容を見てみましょう。
- 受発注データ入力
- 電話・メール応対
- 請求書作成
- 社内資料の準備
- 顧客情報の登録
- 入出金管理・照合
- 受注内容確認
- 依頼書作成
- 売上管理
- 納品・在庫管理
- 顧客・案件管理
- ファイリング
- 書類作成
- 資料作成
私自身、営業をしていますが、営業事務がいたら効率がグンッとあがるのになとつくづく思います。
一見営業は事務作業が少ないように思われますが、めちゃくちゃ多いです。
本来営業で商談などに使いたい時間が事務作業によって一日終わったという経験をしている営業も多いのではないでしょうか。
営業事務のサポートがあるだけでも全く違いますよ。
営業事務をされている方。いつもありがとうございます。
営業事務と一般事務の違い
事務職は、営業事務以外にも、一般事務などいろんな事務職があります。
簡単に一般事務との違いを解説して、更に営業事務の立ち位置を確認していきましょう。
営業事務 | 一般事務 | |
---|---|---|
業務範囲 | 営業活動のサポート | 会社全体の事務業務を幅広く担当 |
所属部署 | 営業部 | 営業部門にかかわらず幅広い部署 |
顧客との関わり | 多い | 少ない |
業務範囲 | 受発注の対応など営業活動に特化 | 文章作成やデータ集計などの幅広い分野 |
必要スキル | コミュニケーション力 | 事務処理能力 |
残業について | あり | ほぼなし |
関連記事 | 本記事 | 一般事務の内容にジャンプ |
営業事務は営業部門に配属となります。そのため、顧客との対応はもちろん、営業とのやりとりや社内とのやり取りが頻繁します。
営業事務は未経験には入りやすい仕事ではありますが、顧客対応や緊急案件の多さから残業を余儀なくされることも多数あることでしょう。
事務職と聞いて「残業が少なくできるー!」と思って入社された方の大半は残業の多さに驚くことでしょう。
次の章から、営業事務がきついと言われている原因について解説し、きついと感じにくくなる簡単にできる対処法も解説していきますね。
営業事務がきつい7つの理由
ここからは営業事務がきつい理由を解説していきます。
私自身も営業をしながら事務をしていることや、現職の人材派遣会社で事務職の仕事も担当していることから、現場から聞こえてくるきつい理由をお伝えします。
それぞれ見てみましょう。
顧客対応を任されることもあり板挟みになる
営業事務は事務作業だけやっていればいいというものではありません。
営業のサポート全般となりますので、ときにはクライアントや顧客対応、他部署との対応をすることもあるのです。
- 顧客から〇〇の見積書が早くほしいと言われているが、営業が具体的な内容を決めてくれない
- 「〇〇が間違ってるから今日の〇〇時までに修正して」と時間の圧力がかかるが、会社のシステム的にどうしても出来ない。それを伝えるための調整を自ら行う
- 営業から〇〇の件で顧客に提案書送っておいて、少しクレームチックになってるから謝罪文もよろしく!と言われて丸投げ感やばすぎて発狂しそうになる
一言でいうと、「営業で調整しておいてくれよ」と思いますが、嫌な仕事を営業事務に丸投げしてくる営業は後を絶ちません。
結果として、「営業とやってること一緒やん」と感じるようになり、メンタルがきつくなってしまうのです。
意外と覚えることが多い
営業事務は事務のスキルだけを身に着ければいいというわけではありません。
上述した通り、顧客との対応も入ることがあるため、自社の取り扱う商品に対しての知識や会社のルール(納品までの流れなど)をおさえておかないと対応ができなくなるんですね。
以下が営業事務に必要な知識ですので、参考にしてみてください。
- 取り扱う商品の知識
- 取引先や自社が専用で使っているシステムの使い方
- 他部署との仕事の範囲を覚える
- 不明点があったときの問い合わせ窓口(大手になれば窓口は数十個を軽く超えます)
- 社内で使っているシステムの操作方法
- パソコンスキル
特に重要なことは取り扱う商品の知識でしょう。
顧客とのやり取りや営業とのやり取りの中で自社の商品のことを知らないと、話の土台にものれません。
事務職だけをしたいという方は、営業事務は避けるべき。
余談ですが、事務職をするために簿記やマイクロソフト検定、タイピングを伸ばそうとする方がいますが、本質的ではありません。
営業事務ではほとんど効果はないでしょう。
それよりも商品の勉強をした方が役に立ちます。
暗黙のルールがある
会社には、めんどくさい暗黙のルールがあります。
- 給湯室の使い方
- 昼食のルール(昼食はお茶出しをしなきゃいけないとか)
- コピーはモノクロでしないといけない
- なぜか会社の朝礼でスピーチを求められる
- 意味のない経営理念の唱和
- ハンコを押すときは上司のハンコの位置に少し傾ける
あげたらキリがなくなりそうです。
日本の企業は昔ながらのしきたりや風潮を重んじる傾向があります。
暗黙のルールを知らずに、他の女性社員から陰口を叩かれるという相談も受けることもあります。
業務で使うルールと同じくらい暗黙のルールは多いんじゃないかと感じてしまう程です。
全部紙に書いてマニュアル化してほしいものですね。
給料がなかなか上がらない
営業事務は給料が上がりにくいです。
理由は次の通りです。
- 営業事務は専門性が高くないため
- AIの出現により仕事の範囲が狭くなる
- 営業事務は会社の直接の利益にはならないため、成果がわかりにくい
特に契約社員や派遣社員で勤務されている方は露骨でして、3年勤務しても入社時と給料が変わらないこともあります。
正社員や無期雇用派遣であれば給料体制がしっかりしているため昇給はありますが、期間の定められた働き方であれば昇給は難しいと考えたほうが無難です。
仕事をしている理由の多くは、家計を支えるためだと思います。
最初は理想の職場に就けたうれしさから給料よりも働く環境に満足する傾向がありますが、職場に慣れると、次は給料のきつさが現れてくるでしょう。
事務職におすすめの無期雇用派遣は以下の記事で徹底比較しています。それぞれの会社の詳細も掲載していますのでご覧下さい。
休憩時間はあるようで無い
会社とのやり取りや同じ社内のやり取りだけであれば、休憩は円滑に取れることでしょう。
しかし、BtoC(個人へのサービス)を展開している場合など、個人のお客様はお昼休憩を使って連絡してきます。
直接お客様対応をするのは営業ですが、大至急で処理しないといけないこともあるんですね。
そこで仕事が休憩中に回ってくることもあるのです。
また、担当しているお客様や顧客によっては休憩中でも遠慮なく電話や依頼してくることもあります。
やるべきことを1日に決めていくと思いますが、実際に営業事務をされている方で、立てたスケジュール通りに実行できた人はいないんじゃないでしょうか。
ほとんどが突発対応やイレギュラー対応で自分の時間がなくなります。
営業や顧客により残業になることも
事務職は一般的に残業が少ない傾向がありますが、営業事務の場合は営業や顧客に振り回されます。
事務の仕事はルーティンで行う事務業務とイレギュラーで対応する作業があります。
営業事務は後者のイレギュラー対応が多いのです。
具体的にイメージをつけてみましょう。
営業事務で複数名の営業を担当している場合、
営業から依頼のある仕事は大抵外回り後にきます。
営業が外回りから返ってくる時間は17時頃が多いでしょう。
そこで、「〇〇さん〇〇の資料の送付をお願いできる?至急頼む!」と依頼されて、その期日もタイトなものばかり。
営業は「すぐに!なるはやで!」こんな指示が得意なんですね。
こうやって残業になってしまうこともあります。
自分のペースで仕事がしにくい
営業事務は事務ではあるものの、営業部門に配属です。営業の仕事はお客様や相手がいて初めて成り立ちます。
ということは、相手のペースにあわせる必要があるんですね。そして、仕事はトラブルが付きまといます。トラブルの無い営業や仕事はありませんからね。
そのなかでも営業部門は露骨に現れます。
営業部門に配属されているのであれば、なおのこと自分のペースは作ることは出来なくなりますね。
対策方法でも解説しますが、1日のスケジュールを自分の時間5時間、空白の時間3時間といったように、空白の時間を多めに取っておくことをおすすめします。
そうしないと仕事が終わりません。
営業事務がきついと感じたときの7つの対処法
営業事務がきつい理由でもお話しした通り、営業事務は自分のペースで仕事が出来ない事が最もきついと感じる方が多いです。
ここからは、自分のペースで仕事ができるようになり、精神的な負荷を和らげる方法をお伝えします。
今、仕事に悩みがあり、プライベートにも影響が出てしまっている方必見です。
- きついと感じたときの対処法
仕事の優先順位を決める
どこでも言われている内容ですが、仕事の基本スタンスです。
仕事の優先順位を決めていきましょう。
- 緊急かつ重要な仕事
- 緊急ではないが重要な仕事
- 緊急だが重要では無い仕事
- 緊急でも重要でも無い仕事
イレギュラー対応の多くは3の「緊急だが重要では無い仕事」が多いです。
仕事の仕方は人それぞれですが、1の緊急かつ重要なタスクは朝一にやってしまい、その後に2の緊急では無いが重要な仕事をスケジュールに組み込む形にするといいでしょう。
スケジュールを組んでも、全然できないという方は「ポモドーロ法」を使っての時間管理がおすすめです。
営業に対してリマインドしまくる
2つ目の対処法として、営業をリマインドしまくるというものです。
営業は適当な依頼をしてきたり、期日を守らなかったりするもの。
「営業も忙しいしな」と相手に寄り添った考えも良いのですが、結果としてあなたの首を絞めることになってしまうのです。
- 〇〇についてはどうなりましたか?
- 顧客への見積は本日中のため、〇〇について教えてください
こういう感じで、上手く回している営業事務の方はリマインドをしまくってます。
もちろん、リマインドをしまくるとお局と言われ始めるのですが、配慮を持った発言と腰の低さを持ち合わせることで問題ありません。
お局さんは配慮もなければ、遠慮もありませんからね。
自分の意見を持てるように勉強する
きついと感じる原因のひとつは知識不足。
知識が不足することにより、顧客や他部署との調整に苦手意識を持つことも多いのです。
こんな悩みになります
- 専門的な内容が飛び交ってる。どうしよう
- 相手の方が知識豊富だし、とりあえず任せておこう
- 私じゃ無理、誰か対応変わって~
自分の意見を持てないと、仕事が「やらされ仕事」になってしまい、億劫なものになってしまいます。
プライベートの時間を使ってでも最初は勉強したほうが後々楽ですよ。
配慮はするが遠慮せず物申す
- 配慮とは
- 相手のことを考えた上で行動すること
- 遠慮とは
- 人に対して言葉や行動を控えること。言い換えると、自己保身のために行動しない事です。
営業は期日を守りません。そして指示が適当です。営業や他部署の方に対しては、配慮はするけど遠慮はしないようにしましょう。
よく営業事務の方で、遠慮して自分の意見や発言を控えている方がいますが、結構な確率で辞めていきます。配慮しながら自分の意見をどんどん伝えていくべきでしょう。
営業事務はサポートの存在のため、いいように使われやすい立ち位置です。
しかし、こき使われまくっていると、そのうちストレスが爆発しますからね。
爆発する前に、配慮を持って発散していきましょう。
上司や会社に相談してみる
営業事務をしていて本当にきつい場合は、周りの人に相談してみるのもいいでしょう。
と、よく言われますが、「相談できる内容なら、もう相談して解決しているよ」と思っている方がほとんどではないでしょうか。
そんな時、派遣会社を利用してみるといいでしょう。
あなたの本当の悩みは派遣会社に打ち明けても問題ありませんし、派遣会社が仲介役となってサポートをしてくれます。
それが派遣会社の仕事ですからね。
仕事では悩みがつきものです。「人間関係の悩み」「給料の悩み」「勤務条件の悩み」「私生活での悩み」こういった職場内で言えない悩みに関しても、派遣会社は聞いてくれてサポートしてくれます。
それでいて給料が結構高いので、割とおすすめです。
派遣の働き方が気になる方は本記事でも解説しています。
ポモドーロ法を使って集中する時間を作る
ポモドーロ法とは、25分の集中時間、5分の休憩時間を繰り返す方法です。
25分の集中時間の時はスマホの通知が来ても見ないようにしましょう。
途中で、営業から話しかけられることもありますが、「今忙しいんで後にしてください」と心の中で唱えながら対応しましょう。
5分以内に片づけられる緊急タスクであれば受けてもいいのですが、それ以上かかる場合は後に回してしまい、まずは25分できるだけタスクに全集中していくといいですね。
やってみると、生産性が爆上がりしてビックリしますよ。
スケジュールは基本的に余裕を持たせておく
営業事務は今まで解説した通り、イレギュラーのタスク(予測していなかったこと)が非常に多いです。
基本的にスケジュールには余裕を持たせておきましょう。
コツは3つあります。
- 1つのタスクに欠ける時間の短縮
- 思い切って仕事を断る
- 1日に1/3は何も無い時間を作っておく(特に夕方の時間がおすすめ)
1つのタスクに欠ける時間を短縮するために、仕事の効率化と慣れが必要になっていきます。
日々何を改善していくのかは、いかに自分の時間を取ることができるのかを改善させていくと仕事がきつくなくなって行くことでしょう。
営業事務はきついけどやりがいもある
ここからは、営業事務のやりがいを解説します。
安定した職業である
ここでいう安定は生活の安定のことで、雇用の安定ではありません。雇用は正社員だったとしても安定していないものです。
体力の安定、勤務時間の安定、シフトの安定、勤務場所の安定といった働く上での安定が事務職にはあるのです。
営業事務に転職をされる方の多くは土日バリバリ働いていた接客業を経験している方が多い印象。
私自身も、仕事を紹介し勤務後もサポートをしていますが、生活リズムが安定したという声は後をたちません。
- 帰宅後に疲れ果ててベッドに横たわることがなくなって活動的になった
- 土日が休めてイベントに参加できるようになった
- 接客業のようにシフトの調整で揉め事がなくなった
もちろん精神状態を安定させるためには、良好な人間関係が影響しますが、生活が安定することで少しでもストレスが緩和されますね。
接客業では帰宅時間が22時をすぎることもありますが、事務職はそんなことはありませんからね。
営業の成功に貢献できる
営業事務をしていると、「〇〇さんのサポートで上手くいったよ」言われることもあります。
素直に嬉しい瞬間。
営業事務は直接営業に関わることは少ないですが、営業マンを支援することで成功に貢献が出来るんですね。
社内で営業マンが「成約とれたー!」と言っているときは、心の中で「がんばったね。おめでとう」という心境になりますね。
たまーに来るこういった瞬間が仕事のイベントとしてあるのです。
多様な人と関わることができること
営業事務は営業部署の一員として活躍しますが、他部署や顧客と関わることも多いのです。
ずっと同じメンバーとやり取りしているとマンネリ化してきますが、営業事務はマンネリ化しません。
顧客の担当は異動もありますのでコロコロ変わりますし、社内のメンバーも変わることでしょう。
数多くの人と関わることで、考え方が素晴らしい人も居たり、その反対もありますが、結果として自己成長につながることもあるのです。
営業事務は一般事務と比べて、より多くの方と関われることがやりがいのひとつですね。
顧客から直接感謝をされること
繰り返しになりますが、営業事務は直接顧客とやり取りをすることも多いもの。
あなたの対応ひとつで顧客から直接感謝されることも多いのです。
クレームが上手く解決出来たりすると、結果としてクレームから感謝に変わることも多いんですね。
正直対応している時はしんどいですが、最後の一言で肩の荷が降りて「やり切ったー」となる瞬間です。
営業事務は未経験ではきつい?大丈夫です
未経験でも全く問題ありません。
むしろ変に経験がある方よりも、初めて経験するけどやる気みなぎってる人の方が採用されます。
- この章では以下の内容を解説します
- 営業事務に求められるスキル
- 営業事務の未経験の割合
- 入社後に学ぶことの方が圧倒的に多い
営業事務に求められるスキル
営業事務に特殊なスキルは必要ありません。
求人誌を見てみた方は多いと思いますが、【未経験歓迎】【スキル必要なし】と書かれていることが多いですね。
その通りです。
では、求められるスキルが特殊なスキルじゃないとしたらどういうスキルを見られているの?
以下の通りです。
営業事務に求められるスキル
- コミュニケーション力
- 臨機応変力
- 吸収してくれる力
- 能動的に動いてくれる力
- ある程度のタイピング力
コミュニケーション以外大丈夫そう!でも、なんで求められるスキルがあるのに落ちるんですか?
それは魅せ方に工夫をしていないことと、人事担当のツボを抑えていないためです。
魅せ方をどうすればいいのかは説明すると長くなるため、別記事で解説しています。
記事は派遣の無期雇用派遣に特化した話ではありますが、正社員でも共通しています。
落ちる本当の理由を知り、魅せ方を工夫してみましょう。
営業事務の未経験の割合
営業事務の未経験の割合ですが、言ってしまえば全ての人が未経験から始まります。
たしかに、専門学校や大学で事務の勉強をしている方もいらっしゃるでしょう。しかし、社会人なりたてのときは全員未経験から始まっているのです。
既に事務職を経験されて転職される方もいます。
その方々へお伝えしたいのが、人事は経験者を面接する場合は構える傾向があります。
- 同じ業種だけど、どうして前職を退職したんだろうか。うちの会社でも同じように辞めないかな?
- 変に知識があって、プライド高くないかな?
- 自社のやり方を柔軟に取り入れてくれるだろうか?
ここにうまく答えられたら即採用です。
逆に未経験者の場合、上記の疑いがありません。
もちろん、未経験で、まだ業界を知らない点では経験者に劣る部分はあると思います。
しかし、柔軟に対応する姿勢や、チャレンジしていきたい気持ちはきっと人事担当にも伝わりますよ。
未経験者は未経験の強みがあるのです。
入社後に学ぶことの方が圧倒的に多い
入社前に学ぶことはありません。しいていうならタイピング練習とエクセルの数式を学ぶことです。
大抵の企業では、独自のシステムを使っている場合が多く、会社に属さないと学ぶ機会がないんですね。
さらに、仕事の流れはコロコロ変わります。ほんとコロコロ。
きっと「特にないです」的な反応になるでしょう。
だからこそ、未経験者でも学ぶ姿勢や能動的に情報を取りに行く姿勢を魅せることができれば、「ぜひうちに来てください!握手!」とまでは言いませんが、採用がでます。
採用されたら、平日のみで座り仕事ができる世界が広がるんですね。
営業事務の向いてる人向いてない人の違いは?
一般的にはコミュニケーションが取れる人が営業事務に向いていると言われます。
しかし、実際にやってみないと向き不向きはわからないものです。
とはいえ、事前にある程度把握しておいて失敗は避けたいもの。
ここからは、私が入社前から入社後まで対応した人を見ていて、向き不向きを区別してみましたので参考にしてみてください。
向いている人の特徴
向いている人の特徴は5つあります。
- デスクワークをしたい人
- 自分で工夫しながら仕事に取り組める人
- 給料やポジションよりも安定を取りたい人
- 作業の目的理解ができる人
- 興味を持って取り組むことができる人
それぞれ簡単に見てみましょう。
デスクワークをしたい人
営業事務は基本座ってます。
体力に自信の無い方や、パソコンを触って仕事をしたい方にはシンプルに向いています。
デスクワークになることによって次のメリットがあります。
- 体力的な心配がなくなった
- 気軽に休憩が行けるようになった
- 自分のペースで仕事に取り組める
今まで飲食店などの立ち仕事をしている方がデスクワークになると、「太る」人が大半です。
運動不足だけ気をつければメリット豊富ですね。
自分で工夫しながら仕事に取り組める人
営業事務は営業からの曖昧な指示から仕事を取り組まないといけません。
ある程度職場に慣れたら、営業に対してもなんなりと質問できると思いますが、それでも自分で考える必要が出てきます。
よく営業からこんな依頼が飛んできます。
営業:〇〇さん△△㈱に見積書送っておいて!明日までに!
ここで「見積書はなんでおくるんだろう?送った後はどうなるんだろう?」と仕事のゴールと背景を考えてみるのです。
ただ見積書を送ることは誰でもできます。自分の価値をつけることが仕事であり、仕事を楽しめるコツです。
営業事務に就いて早期退職される方の多くは受動的な仕事の向き合い方で、自ら考えられないといった方が多いものです。
給料やポジションよりも安定を取りたい人
営業事務は給料が上がりにくいです。
専門性の高い仕事ではなく、汎用性のある仕事だからですね。
そして、営業事務は人気職種であるため、倍率が高いのが特徴的。
- 人が足りないからお金を払ってでも残ってほしい
- 辞めたら変えがきかない仕事だから辞めないでほしい
- 全く集まらない不人気業種
これがそろって給料は上がりやすくなります。
営業事務とは正反対の位置にあるのです。
そして、営業事務で役職がつくこともありません。
逆に言うと、給料や役職は関係なく、生活に必要な勤務条件がクリアできていればOKと考える方には適職です。
作業の目的理解ができる人
営業事務が行う仕事はすべてにおいて、誰かの手にわたります。
つまり、作業が自分だけでは完結せず、その先があるということ。
ここが重要なポイントで、
- どういう状態で相手にわたるのか
- 相手はこの資料や納品物を何に使うのか
先の目的を理解することが必要となります。
よく、「なんでこれやらないといけないの?」「仕事の目的はなに?」と考える人は営業事務に向いていますよ。
逆に、いわれたことを「わかりましたー!」となんでも受け入れてしまう方は苦労するかもしれません。
自ら調べて取り組むことができる人
営業事務は仕事を覚える範囲が広いです。
営業が不在の際に、顧客からの問い合わせが入ることもしばしば。
問い合わせを受けるたびに営業に確認していたら、次第に「自分で調べてよ」となってしまいかねません。
確かに、それが続くと居ずらくなるかも…
営業事務の知識量が増えていくと、顧客との調整や問い合わせ対応はもちろん、他部署や営業との調整もスムーズにいくようになっていきますからね。
そのためには、自分事と捉えて自ら調べて取り組むことができる人は営業事務の素質があります。
向いていない人の特徴
営業事務は自分のペースで仕事ができません。そのため、黙々とデスクワークをするイメージで入社されると後悔する結果となるのです。
向いていない人の特徴は以下の通りです。
- 自分のペースで働きたい人
- 一人でもくもくと作業をしたい人
- 臨機応変が嫌いな人
それぞれ見てみましょう。
自分のペースで働きたい人
自分の仕事のペースで仕事をしたり、自分で仕事量をコントロールしたい人には不向きですし、入社後に「きつい」と感じやすいです。
営業、他部署、顧客から依頼がバンバン飛んできますからね。
営業事務は1人の営業だけを担当する訳ではありません。中には複数名の営業を担当することもありますね。
担当が増えるほど依頼の量もイレギュラーの業務も増える傾向があります。
一人でもくもくと作業をしたい人
営業事務にコミュニケーションは必要不可欠です。
決して1人で出来る仕事ではないんですね。
関係各所と連携しながら仕事を進めていくことが基本となります。
1人の時間はほぼないですよ。
臨機応変が嫌いな人
何度も記載していますが、営業事務はイレギュラー対応の塊です。
関係部署からは「なるはやでお願い!」や「至急よろしく!」と言われることがほとんどで、休憩時間が取れなかったりもします。
やりたい仕事があっても緊急度の高い仕事が来るために臨機応変にスケジュールや今日の業務を変える必要が出てくるんですね。
営業事務がきつい理由としては、理想と現実のギャップが激しいことがあげられます。同時に向いていない性格にもかかわらず入社してしまうと後々「失敗した」となるでしょう。
「営業事務はやめとけ?向いていない人や辞めたいという前に知ってしておきたい現実」の記事で、更に詳しく向いていない人の特徴や、営業事務はやめた方がいい理由を解説しています。しっかりとデメリットを払拭した状態で目指していきましょう。
営業事務をやってみたいけど不安なら
営業事務は未経験から事務職を狙っている場合、最も採用率が高く、やりやすい仕事です。
とはいえ、入社後本当に自分はできるんだろうか?そんな不安も抱えると思います。
そこで最初の入口でおすすめしたいのが派遣会社を利用することです。
派遣からスタートして正社員になる方もいますからね。
ここからは営業事務を狙う際の雇用形態の違いを解説します。
派遣、正社員、契約社員の違い
同じ事務職でみても、雇用形態によって特徴が全く異なります。
派遣社員 | 正社員 | 契約社員 | |
---|---|---|---|
平均給料 | 1,394円/時(約22万/月) | 約28万/月 | 派遣社員と同等 |
勤務年数限度 | 同じ職場に3年まで | 制限なし | 同じ職場に5年まで |
入社難易度 | 低い | 高い | 低い |
勤務先の規模 | 大手企業が多い | 自分で選ぶ | 自分で選ぶ |
昇給 | なし | あり | なし |
雇用の安定性 | ややなし | あり | ややあり |
入社後のサポート | あり(個別研修もあり) | 会社による | 会社によるが無しが多い |
職場が合わなかったとき | 派遣会社が対応 | 自分で対応 | 自分で対応 |
人間関係・勤務トラブル | 派遣会社が対応 | 自分で対応 | 自分で対応 |
やはり狙うのなら正社員で狙うことがいいでしょう。
とはいえ、正社員で事務職を狙っている方は非常に多く、倍率も高めです。
転職市場に事務職経験者がぞろぞろいる中で、未経験者が付け入る隙がほとんどないのです。
実際に未経験で事務職を狙う方は派遣からスタートする傾向があります。
採用率が高かったり、入社後のサポートがあるため、安心できるんですね。
でも、派遣はよく、「やめた方がいい」って聞くし。
派遣には向き不向きが存在します。特徴を知らずに入社すると会社に利用されて終わることもありますからね。
でも、意外といい点も多いんですよ。
次の項目で派遣から仕事をしてみるメリットをお伝えします。
派遣は絶対に嫌だという方もいらっしゃると思います。少しだけ興味のある方のみ読み進めてもらえればと思います。
派遣で営業事務をするメリット
派遣で営業事務をするメリットは次の通りです。
- 給料が高いから生活が安定する
- 事前に派遣会社が研修してくれるため、入社後のイメージがつきやすい
- 入社後に困ったことがあってもプロがサポートしてくれる
- 派遣からスタートして経験者として次のステップを狙える
しかし、派遣は採用される確率が高く、無料で派遣会社のサポートの恩恵が受けられます。
実際に事務職を狙うためにこっそり派遣に登録される方は多いですね。
とはいえ、派遣会社は無数にあります。
中には登録してはいけない派遣会社もありますのでご注意ください。
事務職で採用されやすい無期雇用派遣をランキングにしました
\ 事務職で採用されやすいのが無期雇用派遣 /
派遣と聞くだけで嫌がる人もいますが、多くの方が転職成功しています。
時短勤務を希望の方は一般派遣がおすすめです。
\ 派遣から始めるメリットも解説してるよ /
【まとめ】営業事務はきついけどやりがいもある
本記事では営業事務のきついと感じる点を、現場からの声を踏まえて掲載させていただきました。
きついと感じる理由は以下の通り。
営業事務を事務職と区切ってしまい、「営業の要素がない」「事務作業をやっていればいい」「残業がない」と思って入社されると、入社前の理想と現実にギャップを感じてしまい退職になりかねません。
続けられるか心配であったり、初めての事務職でサポートをしてほしい方には派遣会社を利用してみることも検討してみるといいでしょう。
本ブログでは、現役派遣営業として、日々競合調査をしている知見から、事務職に強いおすすめの派遣会社を解説しています。
お時間の許す限り見ていただけますと幸いです。