派遣社員として働くことになったけど、入社すぐに精神的な理由で月に2回以上休んでます。罪悪感がハンパないんですが、私は今後どうなるのでしょうか?
こんなお悩みを解決します。
- 本記事の内容
- 欠勤理由別に見た会社の反応
- 月に2回以上休むとどうなる?
- 休んでもクビになりにくい人の特徴
- 休んでクビになる人の特徴
- 簡単に自己紹介
派遣社員として仕事に就いたものの、職場の人間関係や業務の難しさから、休みが続いてしまうこともあるでしょう。
また、お子様の発熱により、予期せぬところで欠勤になることだってあります。
実は、欠勤するときの「理由」と「対応方法」によってクビになる確率は大きく変わってくるんですよ。
本記事では、現役派遣営業として最前線で欠勤対応をしている私が、現場のリアルを解説しますね。
月の出勤率が80%を切ると危険フラグ
基本的な考えとして、出勤率が80%を下回ると危険フラグになります。
- 月20日勤務の場合
-
月に4日以上休むと危険
- 月10日勤務の場合
-
月に2回以上休むと危険
とはいえ、切られるかどうかは非常に曖昧なのです。
基本的な考えとして、以下2点を解説します。
- 派遣には切られる明確な基準はない
- 初回契約期間中は注意が必要
派遣には切られる明確な基準はない
派遣で働く上で、契約を更新されるかどうかは、多くの人が気になるところですよね。
実は、更新されない、つまり「切られる」はっきりとした基準は存在しません。企業は、業務の必要性や派遣社員の勤務態度、業績といった、さまざまな要素を総合的に考えて判断するんです。
出勤率が大事な評価の一つであることは間違いありませんが、「出勤しているしていない」よりも欠勤したときの対応を見ている傾向があるんですよ。
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初回契約期間中は注意が必要
派遣の初回契約期間は2~3か月がほとんどでしょう。
この時期は、とくに欠勤に対しての温度感が高くなっています。派遣先からしても初回契約更新時が最も切りやすいポイントになってくるのです。
ここで出勤率が80%を下回ってしまうと、派遣先からの信頼がなくなってしまい、契約更新されなくなります。
仮に、お店の店長が欠勤してもスタッフはなんとも思わないでしょう。しかし、新人アルバイトが当日に来なかったり、2日目で休むと「なにかあったか?」と職場がざわつきます。
同じ事が派遣でも起こるんです。
出勤率とその後の対応の重要さはわかったけど、欠勤したときは会社からはどう思われるのでしょうか?
きになりますよね。次の章では3つの欠勤理由からみた会社の反応を解説します。
欠勤理由によって会社の反応は変わる
休む場合、以下3つの理由から休む場合が多いでしょう。
- 精神的な理由で休んだ場合
- 子供の発熱で休んだ場合
- あなたの体調不良で休んだ場合
それぞれの理由によって、会社からの反応が大きく変わるため注意が必要です。
会社が特に注意している欠勤理由は「精神的な理由で休んだ場合」です。
ひとつずつ会社がどのような反応をするのかみてみましょう。
精神的な理由で休んだ場合
派遣会社では、「精神的な理由」での欠勤を特に心配しています。なぜなら、それが退職につながることが多いからです。
場合によってはプライベートが原因になっていることもあるでしょう。
精神的な理由で欠勤する場合は、必ず理由を聞かれます。
どういった理由で精神的に参ってしまったのか?ということですね。
今の職場が嫌なら派遣先変更も可能です。
派遣先を変更する際の具体的な方法は「派遣先が合わない?体調不良を理由に契約途中で職場を変えるやり方【完全マニュアル】」で解説しています。
子供の発熱で休んだ場合
子供が熱を出してしまったとき、親としては心配でたまりませんよね。
子供の発熱で会社を休むことになっても、ほとんどの会社は理解と共感を得られることが多いです。
会社には子育て経験のある方も多く、家庭の事情に対して「仕方がない」と思ってくれることがほとんどです。
私が派遣営業をしている中での経験からも、お子さんの体調不良で出勤が難しい場合が毎月のようにあり、出勤率が60%まで下がってしまっているスタッフもいます。
それでも1年以上も勤務を続けているんですよ。
欠勤の連絡をする際には、「申し訳ありません」という気持ちを伝えつつ、誠実に対応することが大切です。そうすることで、周囲の理解を得やすくなりますし、職場の信頼関係も保つことができます。
あなたの体調不良で休んだ場合
1回であればまだしも、月に2回以上体調不良でお休みする場合は気をつけた方がいいです。
考えてみてほしいのですが、月に2回以上風邪をひきますか?
人によっては風邪をひきやすい体質の方もいると思いますが、会社は一般論で物事をみてきます。
短い期間に風邪をひいた場合、今後もあり得るとして、次回更新されない可能性でてくるでしょう。
よく、風邪をひいたときに、発熱時の写真や病院の領収書を送らない人がいますが、もったいないです。
会社は心のどこかで、「ほんとか?」と疑っています。
だからこそ、体温計の写真を送付したり、病院に行ったときの領収書を出して事実の裏付けを行うといいでしょう。
余談ですが、体調不良が多くなると、常に「診断書」の提出を求めてくる派遣先もあります。診断書は3,000円以上かかるため、出費がばかになりません。
診断書を求められる場合は、領収書でもいいですか?と確認してみましょう。
月に2回以上休むとどうなる?
- 有給が付与されない可能性がある
- 次回更新がされなくなることがある
- 派遣先から派遣会社が指摘される
①:有給が付与されない可能性がある
「雇用から6ヶ月継続勤務している労働者で、かつ全労働日の8割以上出勤している」ことが、年次有給休暇の付与条件です。
※参照:厚生労働省HP
ここまで厳密に見ている派遣会社は少ないと思いますが、会社によっては有給が付与されないこともあります。
ちなみに、私が担当している出勤率6割のスタッフは、ちゃんと有給付与されています。
②:次回更新がされなくなることがある
欠勤が多くなることで次回の更新がされない可能性があるかもと心配になりますよね。
事実として欠勤が多くなることにより更新されない場合があります。
更新するしないを決めるのは派遣先企業です。派遣元は更新したいんです。売上になるから。
派遣先から「ひとりとしてカウント出来ないから変えてくれ」と言われて終了になることがほとんど。
欠勤が続いても更新される欠勤方法もありますので、本記事で解説しますね。
③:派遣先から派遣会社が指摘される
休みが多くなると、派遣先から派遣会社に指摘が入ります。
一発アウトになることはありません。何度か指摘をされた上で更新されないことがほとんど。
派遣会社は指摘内容を必ずあなたへ伝えますので、どのような指摘があったのかは分かりますよ。
経験上ですが、
「これ以上休みが続いたら更新無しで」と言われることが多いですね。
分かっていてもお休みになることもありますので、休むときの対応品質をあげることに注力しましょう。
次の章から解説します。
月に2回以上休んでもクビになりにくい人の特徴
つぎの3パターンがクビになりにくい人の特徴です。
- 主婦
- 欠勤連絡を電話でする人
- 欠勤後も報告ができる人
①:主婦
主婦は自分自身の発熱でお休みをすることは少ないです。大抵はお子様の発熱や学校行事。
そのため欠勤理由の理解を得られやすいんですね。
指摘されるとしたら、「事前に分かっている予定があれば教えてね」と言われる程度。
採用の段階で人事担当はある程度覚悟はしてますから。
主婦におすすめの派遣会社ランキングを作成しました。2位以下はみんながあまり知らない会社かもしれませんね。
②:欠勤連絡を電話でする人
欠勤連絡をメールで済ませていませんか?
ほんとですか?
メールよりも電話の方が誠意が伝わります。喉が痛くても電話した事実が相手を安心させるのです。
更新されるかされないかは「信頼」が影響してくるのです。
たしかにメールの方が楽ですし、相手の反応も伺えるので精神的にも楽です。
③:欠勤後も報告ができる人
次に大事なことは、欠勤後も報告をすることです。
理由は同じく誠意を感じるため。
一例をあげると、発熱で欠勤した日の夕方に、今の段階での体温報告をするといいでしょう。
派遣営業としては、翌日の出勤ができるのか出来ないのか 、予測も立てられます。
非常に重要なことですが、10人に1人の割合しかできていない内容です。
欠勤後の報告もすることで、欠勤したのに、逆に評価が上がることだってありますよ。
マメな連絡が大事なことはわかったけど、逆にクビになる人の特徴はあるの?
気になりますね。続けて解説しますね。
月に2回以上休んでクビになる人の特徴
欠勤時の対応一つでクビになるかならないかが決まります。
次の4つに当てはまる場合は、改善していくといいでしょう。どれも意識一つで解消できる内容です。
- メールで報告を済ます人
- 派遣先への連絡を派遣営業に任せる人
- 勤務1週間以内に2回以上休んだ人
- 出勤する意欲が低い人
①:メールで報告を済ます人
メールでの報告、楽ちんで良いですよね。
確かにメールは便利です。送るタイミングを選ばず、相手の反応を待つストレスも少ない。でも、その手軽さがちょっとした問題を引き起こすことがあります。
メールではあなたの細かな状況まではわかりませんので、派遣会社が派遣先に伝える内容の質が下がります。
- 細かい状況が伝わらず、どう対応すれば良いのかの方法もあいまいに。
- その結果、派遣先の信頼を失いかねない。
結果として、派遣元は理解できても、派遣先の理解まで得られないこともあるのです。
②:派遣先への連絡を派遣営業に任せる人
派遣社員として勤務すると、欠勤の場合「派遣営業」と「派遣先」の2か所に報告をする必要があります。
たしかに、連絡を2か所にするのは面倒です。
派遣先に直接お話をすることで、さまざまな誤解を防ぐことができるんです。派遣会社経由だけで連絡が済んでしまうと、派遣先の方はこんなふうに不安に思われることがあります。
派遣先は不安を抱えながら一日を過ごすこととなります。
こんな小さな不安が、知らず知らずのうちに大きな心配へと変わり、仕事に対する姿勢まで疑われてしまうことも。
欠勤のときは、派遣会社だけではなく、派遣先へも電話で連絡するといいでしょう。
③:勤務1週間以内に2回以上休んだ人
入社してから1週間以内に2回休んだ場合は危険です。
理由は次の通り
- 今の仕事内容あっていないのかな?と派遣先から思われる
- 今後も体調不良が続く可能性があるとみなされる
- 勤務する意欲がないのかな?と思われる
- まだ、入社して間もないため、今後の雇用リスクを考えて早い段階で終了させておきたい(研修するだけ無駄と思われてしまう)
派遣に限った話ではありませんが、入社を受け入れる会社は「新人研修の段取りや引継ぎのスケジュール」を組んでいることが多いです。
欠勤によりスケジュールがすべて狂ってしまうことになるんですね。
また、違った観点で見ると、人事担当は経験上「入社1か月以内に欠勤が続く人は退職する」と経験から憶測してしまいます。
結果として、退職してしまうと思い込んでしまい、見られ方が悪くなってしまう傾向があるんですよ。
④:出勤する意欲が低い人
そもそも、出勤する意欲が見えない人もいます。
いざ入社すると「研修制度の不満」「疎外感」「人間関係の不安」さまざまな不安が付きまといます。
出勤することがおっくうになってしまうことだってあるでしょう。
この気持ちの状態で欠勤報告したとき、言葉の節々にあらわれてしまうため、派遣営業は気づきます。
出勤意欲が低い場合は、早々に派遣先を変更したり、早期退職で調整する場合もあります。
もし、あなた自身が今後も働くことを希望している場合は、出勤意欲を見せる発言をしていくといいですよ。
- 早々に欠勤になってしまいまして申し訳ございません。明日は出勤したいと考えています
- 派遣先からも欠勤によって信頼がなくなってしまうと思います。今後の頑張りで挽回します
- 私の欠勤により、派遣会社にも迷惑をかけてしまって申し訳ございません。次の出勤の際に派遣先への謝罪もしていきます
上手なことは言わなくてもいいんです。素直に謝罪して「次出勤したとき~」と添えればいいだけですよ。
派遣で切られるのは、欠勤が多いことだけではありません。
いつくもの要素が複雑に重なって切られることになるのです。
しかし、切られた本当の理由はあなたには教えてくれないんですよ。
以下の記事で、派遣に本当に切られた理由を、現役派遣営業だからこそお話できる内容を解説しています。
更新が心配な方、今にも着られそうな人は要チェックです。
月に2回休むに関するよくある質問
【まとめ】派遣で月に2回以上休んでも対応次第でなんとかなる
今回の記事では派遣社員が月に2回休むとどうなるのか?について、解説しました。
最後に記事の要点をまとめます。
- 月の出勤率は80%を下回ると危険フラグが立つ
- 欠勤になっても理由によって会社からの見られ方は変わる
- 精神的な理由→危険
- 子供の発熱→問題なし
- あなたの体調不良→発熱時の写真などで信頼性を増せば大丈夫
月に2回以上休んでもクビになりやすい人となりにくい人がいます。
本記事で伝えたいことは、欠勤はだれしもがあり得ることです。しかし、欠勤時の対応は人によって変わります。派遣先からの信頼につながる欠勤方法もあるのです。
是非、本記事の内容を参考に試してみてください。
本ブログでは、他にも派遣に役立つノウハウをまとめていますので、ぜひ以下の記事も合わせて読んでみてください。