派遣って、なんか責任重くない?当初想像していた業務内容をはるかに超えたことが起こってるんだが。
こんな悩みを解決します。
- 本記事の内容
派遣は責任感が軽くて、ストレスもない仕事。そう思って入社したことでしょう。
実際はどうでしたか?
正社員と同じような仕事をすることとなりますし、派遣なのに責任が重いと感じる人が多いんですよ。
本記事では、責任が重いと感じる原因から、業務の範囲を適正化するための対処法を解説します。
派遣営業に相談しても「まぁがんばって!」とあしらわれて困っている方は一読ください。
派遣なのに責任が重いと感じるのは「権利と責任」のバランスが崩れている状態
- 権利とは
-
個人や組織が持つ正当な主張や行動の自由
- 責任とは
-
会社が求めること
派遣社員が責任ばかり重く感じるのは、権利と責任のバランスが崩れているからです。
天秤みたいなものでして、責任が重くなると、それに見合った権利を主張したくなるものです。逆に、権利ばかり主張すると、会社は責任を重くさせようとします。
たとえば、管理職を任される(責任が重い)と、一般社員よりも給料を上げてほしい(権利)を主張します。
典型的な権利と責任のバランスが崩れてしまっている例ですね。
つまり、派遣社員が責任の重さに対して適切な権利を得られていない状態が、権利と責任のバランス崩壊であり、責任の重さを感じさせる原因なのです。派遣社員の立場を改善するには、権利と責任のバランスを取ることが重要です。
では、責任が重たくなる状態はどういった状態なのか?その原因について次の章から解説していきます。
派遣なのに責任が重いと感じる5つの原因
権利と責任のバランスが崩れることによって責任が重いと感じることを前述しましたが、人によって責任が重いと感じる度合いは全く異なります。
ここからは、私が派遣営業を13年経験している中で、実際に派遣社員から声が上がった内容を元に解説していきます。
- 派遣なのに責任が重いと感じる原因
給料と業務量があっていないと感じているから
派遣社員の中には、自分の給料と業務量があっていないと感じている人も多いでしょう。同じ仕事をしているのに、周りの派遣社員の方が給料が高いなんて思うこともあります。
なんで同じ仕事してるのに給料があいつよりも低いんだ?と感じるのは自然なことです。権利を言える瞬間ですね。
しかし、現実は給料がなかなか上がらないものです。
結果として、自分の給料に見合った責任の範囲にしようとし、責任感が重いと考えるようになるのです。 給料と業務量のバランスがとれていないと感じると、自分の責任を軽くしようとする心理が働くのは当然のことと言えます。
ちなみに、派遣会社によって給料が違うことは当たり前のように起きます。会社規模・福利厚生の手厚さによって±200円/時は変わります。
なぜ派遣会社によって給料が変わるのか?また、派遣ってデメリットしかない。と思っている方に向けて記事を準備しました。気になる方は一読ください。
正社員並みの仕事を任される
派遣社員なのに、正社員並の仕事を任されることもよくあります。
サポートな仕事だと思っていたら、いつの間にかお客様との最前線でやり取りしているなんてこともありますよね。
「思ってた仕事と違う…」と感じる方も多いものです。
私自身も派遣営業をしている中で、正社員と全く同じ仕事をしている配属先も多く存在します。
派遣は正社員の補佐的な仕事だと考えて入社すると、現実とのギャップから責任の重さを感じてしまうのです。
社員が派遣に求めすぎてプレッシャーに感じる
中には、派遣社員に必要以上のことを求める派遣先もあります。
こういった状況になると、派遣社員としてどこまで頑張ればいいのか分からなくなってしまいます。
頑張っても無駄なのではないかと不安になる方もいるはずです。
今の仕事で心当たりがある方は、「【派遣に求めすぎ】派遣は頑張っても無駄?頑張りすぎてる人は要注意!?【事例を解説】」でもっと詳しく解説しています。
仕事量がおかしいほど多い
派遣社員は、「定時上がりで残業なし、プライベートが充実する」の言葉に魅力を感じ入社した方もいるでしょう。
今の職場はどうですか?
仕事量がおかしくないですか?
次から次へと仕事を依頼され、どんどん溜まっていく一方。さらには、客先からのクレームといったイレギュラーな業務まで任されることもあるでしょう。
仕事量が多すぎるのも、責任の重さを感じる原因の一つなのです。
いかに派遣とはいえ、ビジネスの場で働いています。配属先の会社も仕事が忙しくなり、人手が足りないからこそ派遣を雇っているのです。
忙しいからといった気持ちはわかるものの、納得できない人も多いですよね。
今、仕事量が多すぎて辛い方に向けて、現役の派遣営業目線から、仕事量を適正化する方法を解説した記事を準備しています。
是非ご覧ください。
重い責任を負いたくないから派遣で入ったのに
そもそも派遣社員は、正社員ほどの責任はないと言われ続けてきました。だからこそ、重い責任を負いたくないから派遣で働こうと考える人もいるのです。
でも、いざ働いてみると想像以上に責任のある仕事を任されることもありますよね。
そうなると、「自分には向いていないかも」とか「もっと楽な仕事があるんじゃないか」なんて考えてしまうものです。
人はイメージと現実のギャップが大きいほど、ネガティブな発想に陥りやすくなります。
そもそも責任を負いたくないから派遣を選んだのに、責任のある仕事を任されることにより、責任が重いと感じることもあるでしょう。
ここまで派遣なのに責任が重いと感じる原因5つを解説しました。
改めて原因をまとめます。
たしかに派遣は楽で、プライベートの時間が取れるからと思って入社しました。
でも現実は、プライベートでも仕事の悩みを持つようになり、仕事に追われる毎日になったんです。
つらい状況ですよね…ももこさんと同じように悩んでいる方には次の章で解説する対処法をしてみてほしいんです。
派遣なのに責任が重いと感じたときの対処法
派遣なのに責任が重いと感じたときの対処法を見ていきましょう。
派遣営業に依頼して、仕事の範囲を再度設定してもらう
派遣ならではの特権と言えるのが、派遣営業の存在です。
あなたはここ最近で、いつ派遣営業に連絡しましたか?
大抵の方は、1か月以上連絡とっていないと思っています。
派遣営業の仕事は2つあります
- あなたへの仕事紹介
- 仕事を続けてもらうこと
特に後者のために、仕事での不安を解消するのが派遣営業の重要な役割なのです。
責任の重さを感じたとき、あなたができる範囲と派遣営業ができる範囲は大きく異なります。
以下の表をご覧ください
あなたができること | 派遣営業ができること |
---|---|
上司に伝えて仕事の整理をする | 派遣先の役職者に対して業務の範囲を再設定する |
仕事を受ける際に反論してみる | 会社での業務フローの見直しを提案する |
スキルアップを試みる | 配属先を変更する |
個人単位で動く | 会社単位で動く |
上司とのやり取りが主になる | 派遣先の役職者とのやり取りが主になる |
改めてお伝えしますが、派遣営業ができる範囲とあなたでできる範囲は大きく異なります。
とはいえ、なかには派遣営業が動いてくれないこともあります。
正直かまってくれない派遣営業は営業失格と思っています。別の派遣会社に移動してみることもいいでしょう。
場合によっては、経験者扱いとなり給料が上がることだってあります。
\ 他の派遣会社も知ってみませんか? /
派遣営業に伝えないのは、派遣のメリットを活かしきれていない証拠。悩んだときは一人で抱え込まず、派遣営業に相談してみましょう。
派遣先企業の変更を相談してみる
どうしても現場が改善されない場合や、ひどい状況が続く場合は、配属先の変更も可能です。
実際に私が担当したケースでは、派遣社員にお金の管理をさせてはいけないにも関わらず、管理や取り扱いをさせていた例がありました。
本人は会社のお金に関わることでミスしたらどうしようと、責任の取れなさに悩んでいたのです。
私からも派遣先に指摘をしていましたが、改善が見られなかったため、1ヶ月後に配属先を変更することになりました。
こういったケースは極端な例かもしれませんが、あなたの働きやすさを第一に考えてくれるのが派遣営業の役割です。
我慢し続けるのではなく、派遣営業に相談してみることをおすすめします。
悩んでいる時間があったら行動してしまう
責任の重さに悩むのは、派遣社員だけでなく正社員でも同じこと。
でも、会社単位で見れば結果を出してくれればそれでいいと考えているものです。派遣だからといちいち気にしてません。
悩みは行動しないと、時間の経過とともに無限大に増幅します
人は、「過去と未来」の悩みを持ち続けます。こんな責任が重い仕事をしていて将来どうなるんだろう。って感じでね。
でも、はっきりいうと考えている時間は無駄な時間です。考えてもなにも変わらないでしょう。
今の積み重ねによって未来が作られます。つまり「今、どういう行動」をとるのかが未来のあなたを作られるのです。
逆に言うと、未来がなにも変わっていないのであれば、今のあなたがサボった結果なのです。
だからこそ、納得いかないことがあっても実行することが大切なのです。
将来的に派遣先の正社員に引き抜かれる可能性もありますし、給料交渉の武器にもなります。
さらには、仕事の範囲を自分で決められるようになれば、仕事も楽になるはずです。
悩んでいる時間があるなら、とにかく行動してみましょう。失敗を恐れず、チャレンジし続けることが成長につながるのです。
考え方を変えてみる
リフレーミングという言葉をご存じでしょうか?
リフレーミングとは(タップしたら開く)
リフレーミングは、物事の見方を変えることです。
例えば、「雨が降って嫌だな」と思うのではなく、「雨のおかげで植物が育つね」と考えることです。
同じ状況でも、プラスの面を見つけること。これが「リフレーミング」。
また、あなたの感覚と、他人の感覚はズレていることは多々起きえます。。
例えば、掃除のおばちゃんがちゃんと掃除できていなかったら、あなたはどう感じますか?おそらく、ちゃんとやってよと思うはずです。でも、そのおばちゃんはあなたよりも給料が高いとは限りません。
仮に「パートだからちょっと手を抜いてしまいました」と言われたとしても、あなたは納得できないでしょう。つまり、業種や雇用形態によって責任の度合いが変わるわけではないのです。
このように、どんな仕事でも責任はつきものです。
であれば、あなた自身の物事の捉え方を変えてしまって、自分自身を楽にさせることを考えてみるのはいかがでしょうか?
「リフレーミング」は結構効果的ですよ。メンタリストのDaigoも言ってました。
責任をモチベーションに頼らない
責任のある仕事をすることで、モチベーションが高まると言われることがありますよね。
でも私は、仕事にモチベーションはないと考えています。あったとしても一過性のもので、数日後にはなくなります。
だからこそ、責任の重さをモチベーションに頼るのはやめるべきです。
結局のところ、同じような悩みが出てくるだけです。本質的な対処法は、仕事の視座を変えることなのです。
例えば、あなたの仕事が完成したと言えるのはどの時点でしょうか。有名な石切大工の話のように、視座が変われば仕事の完成度も変わってきます。課題発見の頻度も自ずと上がり、質の高い仕事ができるようになるのです。
石切り大工の話って?
ある日、旅人が3人の石切大工に出会い、それぞれに「何をしているのか」と尋ねました。
- 1人目の石切大工は、「石を切っているだけだ」と答えました。
- 2人目の石切大工は、「家族を養うためにお金を稼いでいる」と答えました。
- 3人目の石切大工は、「私は教会を建てているのだ」と誇らしげに答えました。
この話は、同じ仕事をしていても、それぞれの人がその仕事に対して異なる意味や目的を見出していることを意味してるんですね。
責任の重さに悩んでいるなら、仕事の視座を変えてみることをおすすめします。
派遣なのに責任が重いと感じたときの注意点
派遣なのに責任が重いと感じたとき、よくある勘違いもあったりします。
それぞれ見てみましょうか。
責任の重さは人によって感じ方が違う
責任の重さは人によって感じ方が違うんです。
分かりやすい例で例えると、役職の違いがあるでしょう。一般社員の時は適当だったにもかかわらず、役職がついていきなり責任感が爆上がりした社員を見たことはありませんか?
上記の例は、役職がついたことによって「自分がやらないと」という責任感にかられ、責任感が上がったいい例でしょう。
他にも同じ仕事を受けた時に、やりがいのある仕事を任されていると感じる人もいれば、重圧で辛いと感じる人もいます。
同じ仕事でも人によって捉え方は変わります。
本記事で解説した、リフレーミングによって、
考え方が変わり→行動が変わり→結果が変わる
こうなるのです。
給料が低いから責任感がない。は違う
「給料が低いから責任感がない」というのは違います。2人の例を参考にしてみましょう。
現在二人共時給1400円の仕事をしているとします。
前職の時給 | 現職 | |
---|---|---|
Aさん | 1,200円 | 1,400円 |
Bさん | 1,600円 | 1,400円 |
Aさん前職が時給1,200円、Bさんは前職が時給1,600円だったとします。
Aさんにとっては時給が200円上がったというモチベーションから、同じ時給1,400円でも責任感を持った仕事をする可能性があります。一方でBさんは前職よりも給料が下がったという劣等感から、仕事に手を抜く可能性も考えられます。
つまり、給料の額ではなく、自分の価値観や自己評価と比べてどうなのかによって、責任感は変わってくるのです。
あなたの業務は、あなた自身の価値に対してどうですか?
違うと感じるのであれば、違うと思う点をメモに書いてみるといいですよ!意外と出てこないものです。
「私、正社員じゃないから」と言って責任から逃げていませんか?
「私、正社員じゃないから」と言って責任から逃げていませんか?
雇用形態に関係なく、責任は取りたくないものです。「私、正社員じゃないから」と言っている派遣社員は、言い訳に使っているだけです。
もし、正社員になったら、責任が重たくなっても問題ないのでしょうか?
「私、正社員じゃないから」と言っている派遣社員に質問したいことは、「今、あなたが同じ給料で正社員だったら責任が重くても問題ありませんか?」
大抵の方は、悩みながらも「なんか嫌だ」と考えたはずです。
よく責任が重たくなった時に「私、正社員じゃないから」と口にする方もいますが、これは責任から逃げているだけなのです。
派遣だろうが正社員だろうが、与えられた仕事に対する責任は変わりません。自分の役割をしっかり果たすことが大切なんです。
次の章でも解説しますが、どこかで踏ん張らないと今後も同じ悩みが続きます。
転職はあくまでも最終手段
転職はあくまでも最終手段だということを忘れないでください。
よく、ネットを見ていると、派遣で責任が重いのは悪いことだから、すぐに辞めるべきだと書かれているものもありますね。
でも私は反対です。そうして同じ道をたどる人を何人も見てきました。
辞めるのは簡単です。でも、そんな簡単な行為に手を出すことによって、転職癖につながっていくのです。
私自身派遣営業を13年経験する中で、30代で10社以上の転職経験もある方も多いと感じています。入社しても高い確率で半年以内に退職されます。
だからこそ、逃げる(転職する)選択肢は最終手段まで取っておくべきなのです。
現状の職場で、「行動の伴う戦い」を繰り広げた結果、変わらないのであれば転職を考えるべきです。
焦って転職を繰り返すよりも、腰を据えて取り組む方が、長い目で見れば必ず良い結果につながるはずですよ。
【よくある質問】派遣なのに責任が重いと感じたとき
【まとめ】派遣なのに責任が重いと感じたら「権利と責任」のバランスを整えよう
今回の記事では派遣なのに責任が重いと感じている方へ「原因と対処法」を派遣営業目線から、解説しました。
最後に記事の要点をまとめます。
悩みは、行動することでしか解決されません。この世の原則です。
「待ってたらそのうち、良くなるだろう」
「派遣営業だどうにかしてくれるだろう」
思っているだけでは、相手に伝わりません。行動や発信をすることで初めて相手はあなたの事を知れます。
なにも発信せずに潰れていく人を何人も見てきました。
あなたが同じようにならないようにと思いを込めて執筆致しました。
何かの支えになれれば幸いです。
本当につらいなら、他の派遣会社に登録して、他社を知ることも大切ですよ。
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