派遣社員にはデメリットしかないと思っていませんか。
確かにその考えも正解です。
しかし、派遣社員のデメリットと合わせて、「デメリットの対策法」「あまり語られていないメリット」を知ることで、あなたの選択肢が増えるのではないでしょうか。
この記事では派遣のメリットを解説し、さらに派遣の有益な働き方を解説しています。
派遣はこんなメリットがあります
- 派遣社員は転職までの繋ぎとして働く
- 自分の向いてる向いてないを実際の業務からわかる
- 派遣社員から正社員への道がある
しかし、派遣の使い方を間違えている方が多いのも事実です。
私自身、12年の派遣営業経験があり、現在はその会社で管理職をしております。
よりリアルなメリットとデメリットの解説ができるのではないかと感じています。
簡単に自己紹介


自分を見つけるためにも派遣のメリットを知り、上手く活用していきましょう。
派遣のデメリットと対応策

派遣社員は、もちろんデメリットがあります。
よく言われるデメリットで「正社員よりも給料が低い」や「安定性がない」と言われますが、ボーナスがない分年収が下がるのは当然です。
さらに安定性については、正社員であっても仕事が辛かったら辞めます。倒産のリスクもあります。
そのようなデメリットではなく、現役派遣営業をしている中で、これはデメリットだなと感じるポイントを5選紹介します。
- 同じ職場に3年までしか働けない
- 昇給や評価の基準が曖昧
- 派遣会社によって給料が変わる
- 突然の契約終了
- 帰属意識がなくなる(どこの会社に所属してるか分からなくなる)
- 名前でなく、派遣さんと言われることがある
- 35歳を過ぎると派遣先が少なくなる
同じ職場に3年までしか働けない
よく言われるデメリットではありますが、大事なデメリットです。
派遣社員は同じ職場に3年までしか勤務できないと決められています。個人抵触日が設けられているためです。
3年勤務した後は以下の4択
- 就業中の派遣先の直接雇用になる
- 派遣元会社の無期雇用になって同じ職場で働く
- 他の派遣先を紹介してもらう
- 退職、転職
よく誤認識されていますが、派遣会社は「3年働いたからさようなら」というわけではありません。
派遣会社は厚生労働省から以下を課せられています。
なじみのない言葉ですが、大事ですので解説します。
簡単にいうと、あなたの雇用を守る努力義務を派遣会社は課せられています。
雇用安定措置とは2015年9月30日に施行されたものです。
3年間派遣される見込みのある派遣社員に対し、派遣会社が契約終了後の雇用を継続させる措置のことをいいます。
要は、派遣社員が3年以上同じ職場で働きたいにも関わらず、法律上契約が打ち切られてしまうため、派遣元側が派遣社員になにかしらの支援をしてねということです。
つまり、3年後もあなたの雇用は守られる可能性が非常に高いのです。
雇用安定措置の説明
あなたが3年勤務した後に、派遣会社は厚生労働省からあなたの雇用を安定させるために以下2つのことを行います。
- 派遣先への直接雇用の依頼
- 新たな派遣先の提供(合理的なものに限る)
- 派遣元での無期雇用
- その他安定した雇用の継続を図るための措置
あなたのキャリアアップを図るためにあります。
- 段階的かつ体系的な教育訓練
- 希望者に対するキャリア・コンサルティング
上記が派遣会社には課せられています。
参考:厚生労働省「派遣元事業主の皆さまへ」
一見デメリットに思われる3年の雇用期間ですが、あなたが望めば派遣先企業に残る選択肢があり、かつ次のお仕事紹介がされるということです。
余談ですが
私の経験ですが、3年以上勤める派遣社員は全体の約10%です。
3年勤める前に自己都合で退職されます。
3年後はどうすればいいのか?は以下の記事で解説しています。
デメリットな点

メリットな点

昇給や評価の基準が曖昧
派遣会社は明確に「こうなったらいくら給料を上げます」といった評価基準が曖昧です。そのため給料は上がりにくいです。
その理由は下記2点
・あなたの業務の頑張りを派遣会社はわからないから
・給料を上げると派遣会社の利益が下がるから
派遣会社は雇用主ではありますが、業務においての指揮命令は一切行いません。仕事を管理しているのは派遣先企業です。
あなたの頑張りが派遣会社に届くことは少ないです。
給料はあくまでも雇用主である派遣会社が決定します。
また、派遣会社はあなたが勤務した分の利益が入る仕組みです。
会社運営のためには利益は必要不可欠です。派遣先企業からもらえる金額が増えた場合は還元はありますが、そうではない場合は給料が上がることはほぼないでしょう。
派遣会社によって給料が変わる
同じ仕事なのに派遣会社によって給料が変わることはよくあります。
これは派遣会社によってマージン率の基準が違うためです。
マージンとは
派遣先企業から派遣会社に支払われる派遣料金からあなたに支払う賃金を引いた金額です。
要は、派遣会社がどれだけ給料を抜いているかということです。
マージン率は派遣会社のHPに掲載されます。
派遣会社は、運営にかかる費用も会社によりさまざまです。
誤認識しないで頂きたいのが、給料が低いからその会社はダメだというわけではないということです。
例えば給料が低い場合、以下のメリットが多い場合があります。
給料が低い場合のメリット
・派遣会社の拠点が職場のエリアにあり、何か合った時に営業が駆けつけてくれる
・サポートしてくれる営業担当が多く、フォローが手厚い
・仕事を豊富に持っていて、安定している
要は「抜いたお金」をあなたを安定して雇用するために、使っている場合が多いです。
逆に給料が高い企業は「社会保険に加入できない」「会社が遠方のため、何か合った時にフォローしてくれない」「仕事が豊富になく、契約終了から次の仕事紹介がない」といったデメリットがあります。
派遣社員で安定したいと考えるのであれば、給料が高すぎる派遣会社を選ぶのは間違いです。
大手派遣会社で、お住まいのエリアに拠点がある派遣会社を選ぶといいですよ。
突然の契約終了
派遣社員で勤務していると突然の契約終了を告げられることがあります。
その理由は下記2点
・派遣先企業でを人が採用できた(充足した)
・派遣先企業の業績悪化による人員削減
自分のスキルが低いから切られることは少ないです。
しかし、遅刻ばかりしたり勤怠に乱れがある場合は契約終了されますのでご注意ください。
突然の契約終了になっても派遣会社はあなたにお仕事紹介をしてくれます。
だからこそ、多くの仕事を持っている派遣会社に登録されることが安心です。
万が一、あなたが契約の更新を希望しているにも関わらず、会社から仕事紹介がなかった場合は会社都合退職になります。
失業給付や次の転職につながりますね。詳しくは以下の記事にて解説しています。

帰属意識がなくなる(どこの会社に所属してるか分からなくなる)
派遣社員は派遣会社で働くのではなく、派遣先企業で働きます。
そして派遣先企業では「派遣社員」として外部から来た社員として扱われます。
派遣勤務後は派遣会社の担当と会う機会も減ることでしょう。
そうなると、自分がどっちの会社に所属しているのかわからなくなってしまいます。
長く務める程わからなくなるでしょう。
帰属意識が低下すると下記のリスクがあります。
- 仕事に対する関心の低下
- 退職したい気持ちが増す
- 将来の不安を感じるようになる
デメリットしかありません。
派遣社員は帰属意識が低下しやすい環境であることは大きなデメリットと感じています。
名前でなく、派遣さんと言われることがある
大抵の場合は名前で呼んでくれます。
ただ、今でも「派遣さん」と呼んでくる人もいます。
なんか寂しいですよね…
派遣先に同じ派遣会社に所属している人も少ない。さらに名前も呼んでくれず「派遣さん」と言われる。
想像すると苦しいものです。
苦しさを自分で抱えるのではなく、派遣のメリットである「営業にいつでも」相談してくださいね。
35歳を過ぎると派遣先が少なくなる
業種によりますが、35歳を過ぎると仕事の数は減ります。
派遣先企業が年齢制限を設けている場合があるためです。
企業は若くてガッツがあり、考えに融通の効く派遣社員を望むことが多いです。
経験よりも若さが勝つことはよくあります。
35歳未満が好まれる派遣業種は下記です。
現在は労働力不足で年齢と言っていられない状況が続いているため35歳を超えても可能ですが、根本の考えは変わっていません。
35歳を超えた場合は、自分自身の強みをどれだけアピールしていけるかが大事になりますので、派遣営業とアピール方法を考えるのはありですね。
派遣のメリット12選

派遣社員は底辺と言われることもありますが、本当にそうなのでしょうか?
派遣社員には多くのメリットがありますので、それぞれ解説します。
- 派遣会社のサポートがある
- 働き方に自由がある
- パートやアルバイトよりも給料が高い
- 派遣元会社が同じであれば派遣先が変わっても退職にならない
- 副業可能な会社が多い
- 期間を定めた働き方ができる
- 異動や転勤がない
- 面接がないため未経験でも採用されやすい
- サービス残業が少ない
- 派遣先で悩んでも派遣先を変更できる
- 派遣社員でも産休、育休がとれる
- 派遣先企業でトラブルがあっても割り切れる
派遣会社のサポートがある
派遣社員の雇用主は派遣会社です。
そのため、派遣先企業で人間関係などのトラブルがあった場合、派遣会社は自社の雇用スタッフであるあなたを守ります。
ときには派遣営業が最前線で戦ってくれるでしょう。
勤務している中でトラブルは常に発生しているものです。
一人でそのトラブルを抱えるのではなく、一緒に戦っていけるパートナーがいることは心強いです。
派遣会社に登録される方は、正社員で失敗経験があったり、仕事に自信がなかったり、人間関係のトラブルに巻き込まれやすい方も多いです。
そんな時には派遣営業に相談して一緒に解決をしていけます。
働き方に自由がある
派遣社員は派遣登録会の際に勤務条件を提示します。
提示した勤務条件から派遣会社はあなたに仕事を紹介してくれます。
そのため、勤務時間、勤務曜日、勤務場所といった働き方を選べる範囲が広がることがメリットと言えます。
以下の記事でも解説していますが、勤務条件をガチガチに固めすぎると、逆にお仕事紹介されず、入社どころではなくなくなってしまうため注意が必要です。

派遣登録会では「がんばったらいけるな」と少し背伸びした勤務条件を登録会で伝えるといいでしょう。
パートやアルバイトよりも給料が高い
派遣社員はアルバイトと比べ時給が高いです。
業種によって変わりますが、例えば、アルバイトでは時給1200円だったとしても派遣社員の場合は1500円と高額になります。
その理由は下記2点
・派遣会社の絶え間ない努力で派遣先企業と給料交渉を常に行っているため
・派遣先企業が「採用にかかるコスト」を削減できるため
選ばれる派遣会社は「給料の高い派遣会社」が一つの要素です。
そのため、派遣営業は常に支払う給料を上げるために「請求単価の交渉」を行っています。
また企業が採用にかかるコストは以下の通り。
・広告費
・研修費
・面接費
・社会保険といった福利厚生費
この4点がなくなるだけでも、派遣先企業は費用と時間を削減することができ、その分を派遣会社に還元され、あなたの給料に反映されています。
派遣元会社が同じであれば、勤務先が変わっても退職とはみなされない
派遣社員の雇用主は派遣会社です。
そのため、派遣会社を変更しない限り、派遣先が変わったとしても退職扱いにはなりません。
「勤務地変更」として扱われます。
現在派遣会社にて勤務している方は「健康保険証」の会社名を見てみてください。派遣会社になっているはずです。
例え勤務期間が満了しても、その後派遣会社から別の勤務先に配属になった場合、履歴書にも傷がつきません。
副業可能な会社が多い
副業が可能になることにより、勤務終了後に別の仕事をすることが可能です。
2023年時点では正社員でも副業可能としている企業もありますが、「アルバイトはダメ」と言った一部ルールが敷かれていることがあります。
正社員はまだまだ副業は動きにくいです。
その点、副業OKであれば、収入を更に増やすことも可能になります。
しかし、副業をして、体を崩してしまったり、寝坊してしまっては評価が下がるだけになりますので注意が必要です。
期間を定めた働き方ができる
デメリットと感じる人もいますが、メリットでもあります。
例えば正社員までの繋ぎとして派遣会社を利用したい場合、また旦那の転勤が決まっていてどうしても期間が定まっている場合などです。
正社員やパートであれば期間限定の働き方ではほぼ採用されません。
少しでもブランクなく、稼ぎ続けたい方にはメリットのある働きかたといえるでしょう。
異動や転勤がない
派遣社員で異動や転勤はほとんどありません。
その理由は下記2点
・勤務期間が定められているため
・雇用主が派遣会社のため、話が上がっても派遣会社の方で断ってしまうため
異動させたいのは派遣会社ではなく、派遣先企業です。
派遣会社は異動や転勤によってあなたが退職を担ってしまう事を恐れます。そのため異動の話しが上がったとしても派遣営業はなんとかして断る方向に持っていくんですね。
面接がないため未経験でも採用されやすい
派遣社員に面接はありません。
派遣社員の勤務までの一連の流れは以下です。

職場見学(顔合わせ)は面接じゃないのか?と言われますが、面接ではありません。
派遣先企業が派遣社員を特定する行為は労働者派遣法第26条第7項により禁止されています。
基本的にはあなたの「勤務条件」「スキル」から派遣会社が選定し、派遣先企業に提案した段階で採用は決まっているのです。
しかしその後に来る職場見学(顔合わせ)で落とされる可能性もあります。
職場見学(顔合わせ)については以下の記事を参考にしてみてください。

サービス残業が少ない
派遣社員は残業は場合によって発生します。
しかし、サービス残業はまずほとんどないでしょう。
残業したら、その分派遣会社の儲けがでるためです。
もしサービス残業をしていた場合、派遣会社には利益が全く入らず、さらに勤務しているあなたもネガティブになってしまいますよね。
仮にサービス残業をしている事を派遣会社が知った場合は、お金を貰えるよう派遣営業は動いてくれるはずです。
万が一サービス残業が発生したり、派遣先企業から指示があった場合は直ぐに派遣営業に相談しましょう。
ただ、自分のミスや失敗の申し訳無さから、自発的にサービス残業をしてしまう社員も中にはいます。
その場合でも必ず残業申請することをおすすめします。
派遣先で悩んでも勤務先を変えることができる
仕事において悩みは尽きません。例え正社員であってもです。
こんな悩み
・業務内容不一致の悩み
・上司との関係
・職場の人間関係
・急な勤務条件変更
仮に正社員でこういった悩みがあった場合、「自分で物申す」か「退職」の2択になってしまいます。
これが派遣社員になると「派遣営業が改善要望を申請」、「別の派遣先企業の提示」に変わります。
メリット1つめの「派遣会社のサポート」に分類されるかもしれませんが、勤務先を変えることができるメリットは派遣社員の大きなメリットです。
注意点があります。
「なんでもかんでも嫌だと言って、わがままにならないように」です。
もちろん人によって耐えられる限度は変わります。しかし、派遣営業の言うことを聞かず、暴走し始めると派遣営業もお手上げです。
まずは派遣先で悩みが合った場合は派遣営業と二人三脚で対応していくというスタンスを忘れずにもっていくといいでしょう。
派遣社員でも産休、育休がとれる
派遣社員は産休育休を取ることができないと思われる方が多いです。
どんどん取りやすくなっています。
参考:厚生労働省
派遣先企業でトラブルがあってもある程度割り切れる
最後のメリットは気持ちの面でのメリットです。
何か大きな問題が発生したり、トラブルが発生しても、「何かあっても他の派遣先に行けばいいや」程度で割り切ることができます。
万が一派遣先企業の経営が傾いて、倒産してしまった場合、正社員は自ら仕事を探します。
しかし派遣社員は派遣会社が事前に仕事を探しておいてくれます。
この違いは大きな違いではないでしょうか。
なぜ派遣はデメリットしかないと言われるのか?

昔の派遣のイメージが強いからではないでしょうか。
昔は派遣会社の管理体制が雑で、人も溢れるほどいました。
ちょうど就職氷河期と言われていた時代です。
会社が求職者を選べる時代だったんです。
その時にブログやネットでの情報発信も盛んになり、ネガティブな情報が世に溢れたからです。
今は派遣法が改正され、派遣の働き方が見直しされています。
当時はなかった雇用安定処置も強化され、派遣社員のキャリアアップ制度も充実され始めてきました。
数年前の情報からネガティブなイメージが強いからこそ、ネガティブしかないとなっています。
そんなことはないんですけどね。
派遣の働き方に対してのよくある勘違い

ここからは正解のようで不正解のよくある勘違いを解説します。
・研修体制が整っている
・スキルアップができる
・有給を取りやすい
それぞれ解説します。
研修体制が整っている
派遣会社には研修制度が設けられているとよく言われます。
派遣会社によりますが、研修なし〜2日程の研修が多いです。
ただ、、、
研修2日で実践できますか?
研修は主に座学研修が多く、「覚える(インプット)」がほとんどです。
研修体制が整っていますといくら言われても、研修はさほど意味をなさないものだと思ってください。
研修で学ぶ範囲を知り、そこから自分のものにするのは自学勉強と実践です。
どれだけ自分で自学勉強をしたかが100倍大切です。
派遣会社に頼るのではなく、自分で行動することが大切だと感じています。
スキルアップができる
スキルアップはどの仕事でもスキルアップできます。
アルバイトでも新しい事を学べばスキルアップします。
派遣社員は企業の求めているスキルは学ぶことはできますが、期待以上のスキルアップはできないと考えたほうがいいです。
何をスキルアップというかと基準が人によってさまざまなので、一概には言えませんが、仕事をしてスキルアップできない仕事はありません。どんな仕事でもスキルアップ可能です。
派遣社員だからスキルアップができるという考えは捨てたほうがいいでしょう。
有給が取りやすい
派遣社員は有給は取りにくいです。
1ヶ月前の申告が必要だからです。
派遣社員が有給を使うことにより、派遣会社の利益は下がります。
そのため、有給が取りにくいと思ったほうがいいです。
派遣会社によっては当日の欠勤を有給にしてくれない会社もあります。
正社員であれば有給で処理ができるでしょう。
良くある誤認識のため、注意が必要です。
とはいえ有給は取ることは可能ですので、正しい取り方を知ることが大切です。派遣社員の有給の取り方は下記の記事で解説をしています。

派遣社員を選択する人はどんな人?

派遣の働き方で多い働き方をご紹介します。
下記の働き方は派遣社員のメリットを存分に活かす働き方といえます。
つなぎとして派遣を利用したい人
繋ぎとして派遣会社を選ぶのは正解です。
理由は下記2点
・アルバイトよりも給料が高い
・期間限定での応募もある
・辞めやすい
収入が途絶えることなくアルバイトよりも高い収入が得られることが特徴です。
特に土日出勤の仕事を選択した場合、平日がお休みになるため、転職活動がしやすい傾向があります。
転職活動での面接は大抵の場合平日になるためです。
退職時には1か月前までには会社へ報告義務がありますが、繋ぎとして派遣を利用するメリットは多いです。
転職までの繋ぎの働き方は以下の記事で詳しく解説しています。

プライベートでやりたいことがある人
派遣社員は休日出勤や残業がほとんどありません。
また、派遣登録時に勤務条件もある程度指定することができます。
そのため、プライベートでやりたいことができるのです。
副業を頑張りたい。習い事をしたいなど、力を入れたいことに時間投資ができるため、おすすめの働き方です。
正社員ではどうしてもサービス残業やトラブルでプライベートがなくなったりします。
場合によっては休み返上もあるでしょう。
時間が決められている働き方だからこそ、やりたいことに力を注げるのが派遣のいいところです。
やりたいことが決まってない人
やりたいことはないけど、とりあえず生活のために働かないと。と思われる方には最適です。
派遣社員でフルタイムで働くと生活できるほどまとまったお金が入ります。
派遣の仕事を通じてやりたいことを探すこともできます。
また派遣会社ではキャリアアップの相談も無料でできるため、アドバイスを貰うことも可能。
やりたいことが見つかった際に転職活動する時間もとれ、さらに派遣社員は退職しやすいメリットが重なり、一石二鳥の働き方が可能です。
未経験だけど職種を経験したい人
派遣会社は未経験者募集の仕事が多数存在します。経験を積んでその業種の正社員を目指すというのもありです。
経験を積んでいるからこそ転職での面接の質が変わり、面接での質が変わると合格率が高まります。
合格率が高まると仕事の選ぶ幅が広がります。
また、やってみて合わなかった場合は辞めることも可能です。
百聞は一見にしかずです。
いくら周りから「この仕事いいよ!」と言われていても、実際にやると全然合わないこともあります。
この働き方は正社員ではできない働き方で、派遣の働き方を最大限活かした働き方です。
おすすめの派遣会社はこちら
派遣を選んで失敗する人の考え方

下記の考え方で派遣を選ぶと失敗します。
派遣会社にいいように使われるでしょう。
そうならないためにも失敗する人の考え方を知っておく必要があります。
目標なく働く
派遣社員で目標なく勤務すると後悔します。
仕事をするだけであれば派遣は楽です。責任感のある仕事は少ないので。
しかし、楽を続けていくと、振り返った時にスキルもなく、自分の強みすらも無い状態になります。
派遣社員で勤務する場合、しっかりと目標を立てて、その目標に向けて日々努力することが大切です。
例えその目標が「1年後は正社員になる」といった目標でも構いません。
少しでも自分自身のキャリアアップにつながる動きが大切です。
派遣社員のキャリアアップ方法は以下の記事で解説しています。

与えられる仕事をただこなす
与えられる仕事をただこなすだけでは、あなたの価値がなくなり、契約終了になります。
仕事はただこなすだけではなく、あなたである価値を派遣先企業に提供する必要があります。
どのような価値なのかは派遣先企業によりさまざまです。
考え方をお伝えします
依頼された仕事はあなたが処理したあと、何かに利用します。
あなたに任せられた仕事の完成度を確認するのではなく、その先にこの資料を誰に渡すのか、何に利用するのか。完成したあとどうするかをゴールにするといいですね。
そのため、仕事を貰った時の確認が非常に大切になります。
その仕事の背景とゴール。この2点を明確にするとあなたなりの価値は見つかるかもしれません。
また入社早々に価値は与えられません。
学ぶことからはじまり、仕事に慣れた後に価値は発揮できるものです。
まずは与えられた仕事を忠実にこなすことから始めるのですが、それで終わることのないようにしていきましょう。
そうすることで正社員への切り替え、昇給、契約延長が見えます。
長く働いたら何とかなる思考
年功序列の考え方です。
派遣社員は年功序列ではなく、実力主義です。
派遣先企業は下記2点を期待してあなたに来てもらいます。
・今後の仕事ぶりの期待(未経験に多い)
・今のスキルを活かして欲しい(経験者に多い)
長く働いても派遣先の期待に応えられない場合は契約終了です。
そこまで難しく考えなくても大丈夫です。
考えとしては上述した、仕事のゴールと背景を明確にし、あなたの付加価値を考えて仕事をすることでスキルが上がり価値が高まります。
長く勤めても、中身がスカスカであれば意味ないです。
派遣で働く際のよくある質問

ここからは質問の多い以下の質問を解説します。
・履歴書に傷がつかないか?
・とりあえず派遣ってありなの?
・合わなかったらどうすればいい?
・派遣は3年までしか働けないから将来性ないでしょ?
まとめ

この記事では派遣のメリット、デメリットを解説しました。
まとめると以下の通りです。
メリット12選 | デメリット6選 |
---|---|
派遣会社のサポートがある 働き方に自由がある パートやアルバイトよりも給料が高い 派遣元会社が同じであれば派遣先が変わっても退職にならない 副業可能な会社が多い 期間を定めた働き方ができる 異動や転勤がない 面接がないため未経験でも採用されやすい サービス残業が少ない 派遣先で悩んでも派遣先を変更できる 派遣社員でも産休、育休がとれる 派遣先企業でトラブルがあっても割り切れる | 同じ職場に3年までしか働けない昇給や評価の基準が曖昧 派遣会社によって給料が変わる 突然の契約終了 帰属意識がなくなる(どこの会社に所属してるか分からなくなる)名前でなく、派遣さんと言われることがある 35歳を過ぎると派遣先が少なくなる |
派遣社員はメリットを得られる働き方ができます。
- 繋ぎとして派遣を利用したい人
- プライベートでやりたいことがある人
- やりたいことが決まってない人
- 未経験だけど職種を経験したい人
もちろん正社員を目指せるチャンスもあるため、一括りに派遣はダメということはありません。
派遣登録は無料のため、気になる方はまずは派遣登録会を行い、あなたの不安を担当営業に相談してみる価値はあります。