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派遣営業を13年勤めていて、無期雇用派遣の採用から入社後のフォローまでしています。最前線の経験から現場のリアルをお届けします。
無期雇用派遣を調べていくと、派遣先から切られる可能性があると不安になった方もいるでしょう。
その通りでして、切られる可能性は十分あります。
無期雇用派遣は雇用主とは無期雇用になりますが、派遣先とは一般派遣と同様に契約期間があります。
さらに、派遣先からは派遣社員として扱われるため、切られるリスクは一般派遣と変わらないのです。
この記事では、無期雇用派遣が切られる理由を解説し、切られやすい人の特徴も解説します。
万が一切られた時に備えて、切られた後どうなるのかを解説しますので、失敗しない仕事選びのお役に立てると思います。
・ボーナス・昇給あり
・一般転職よりも採用が決まりやすい
・未経験の採用率85%以上
・派遣社員同様の手厚いサポートあり
無期雇用派遣でも派遣先から切られる。その理由は?
無期雇用派遣は派遣会社との契約が無期雇用になりますが、派遣先とは契約期間を定めて働きます。
つまり、派遣先では派遣スタッフと変わらない働き方を行うのです。
だからこそ無期雇用派遣のデメリットとしてあげられる、「派遣先では派遣と同じ扱い」といった現象が出てきてしまうのです。
なかなか採用が決まらない人にとっては、採用ハードルの低い無期雇用派遣はうってつけですが、特徴を知らずに入社後に失敗したと思う方も多いでしょう。
事前にどれだけ情報を持っているかが失敗しない唯一の方法となります。
無期雇用派遣は派遣社員と同様に切られやすいことはわかったけど、私は大丈夫なのかな?
心配になりますよね。次の章で、切られやすい人の特徴を解説しますね。
無期雇用派遣でも派遣先から切られる人の5つの特徴
私自身、派遣営業を13年務めています。無期雇用派遣の採用担当から入社後のフォローも行っていますが、切られる人には決まって特徴があるのです。
- ︎切られる人の特徴
- 入社当初からスキルの成長がない人
- 派遣先の雰囲気を崩す人
- ネガティブな発言が多い人
- 勤怠の乱れが多い人
- 勤務態度が悪い
スキルよりも勤務態度を見られる傾向があります。
それぞれ見てみましょう。
入社当初からスキルの成長がない人
無期雇用派遣はスキルがなくても合格できます。
実際に、無期雇用派遣での未経験の採用率は70%を超えていて、ほとんどの方が未経験から始まっていることが分かります。
入社直後はスキルがないことが当たり前でしょう。
しかし、3ヶ月経ってもスキルが成長していない場合はどうでしょうか?
派遣先からは「教えても無駄では?」と思われるようになります。派遣先企業はいつまでも暖かく見守ってくれる訳ではありません。
派遣先はなぜ人を採用するかと言うと、労力が足りないから。
いつまで経っても労力を提供できない場合は、契約終了になるリスクが高まるのです。
ではどうしたらいいんですか?
無期雇用派遣ならではの強みを活かして対策しましょう。
- 派遣営業に派遣先からの評価を確認してもらう
- 派遣会社の研修制度を利用する
- 派遣営業にサポートしてもらう
無期雇用派遣は派遣営業のバックボーンがあります。正社員にはない特権ですね。
さらに大手派遣会社では研修制度も充実しているため、あなたの行動しだいで学びの場は無数にあるんですよ。
派遣先の雰囲気を崩す人
派遣先企業は職場の雰囲気や士気を維持したいと考えています。
配属先が大手になればなるほど、現状維持を強く望む傾向があります。
※中小企業の場合は売上貢献が求められます。
そして、無期雇用派遣の配属先は大手企業がほとんど。既に会社の仕組みやルールが確立されているのです。
その中で、自分の意見ばかり言ったり、陰口が多いと、会社の士気を下げる可能性があります。
結果として「扱いにくい」となり契約終了をくらうのです。
ネガティブな発言が多い人
ネガティブな発言が多い人も切られやすいです。
仕事に慣れてくると、周りの社員につられて陰口を話していませんか?
しかし、噂は形を変えてあなたに跳ね返ってくるのです。
正社員も言ってるからいいじゃない?と考える方もいますが、派遣先は取引先です。
取引先の陰口を言いたくなる気持ちはわかりますが、取引先の仕事場で言うのはリスクが高いでしょう。
吐くなら派遣営業に陰口を伝えるようにしましょう。
勤怠の乱れが多い人
私が経験する中で最も多い理由が「勤怠の乱れから来る契約終了」です。
月に3回以上勤怠の乱れがあれば危険信号だと捉えてください。「遅刻・欠勤・早退 」が該当します。
特に入社して3ヶ月以内は普段よりも気にする方がいいでしょう。
あなたも職場に探りを入れる期間中と思いますが、派遣先も同様にあなたに探りを入れています。
もちろん家族の都合や発熱により突発的な欠勤になることもあるでしょう。
わかった段階で連絡を電話で謝罪をすることで、誠意を見せることも可能です。
特に危険なのは、欠勤連絡を派遣営業でメールで済ます人。
派遣営業もあなたの状況をしっかり把握しないと派遣先から守りきれないんです。
だから欠勤した時の理由を確認してくるんですよ。
派遣営業は言い方がきつくなる時もあると思いますが、味方であることは間違いありません。
派遣営業には必ず連絡をマメにしていきましょう。
勤務態度が悪い
派遣先の言うことを守っていますか?納得の行かない指示が来ることもあるでしょう。
反論したくなる気持ちにだってなりますよね。
しかし、反論するのは仕事に慣れて、派遣先とも関係値が取れるようになってからがいいですよ。
派遣先はあなたの労力を買っています。指示に従わないとなると労力の提供が出来ないことに繋がります。
最初は我慢の連続になるかもしれませんが、ここは正社員と同じ。グッと堪える必要があります。
1年も経てば自分の意見を言える関係値が築けますので、それまで我慢しましょう。
無期雇用派遣で切られたらどうなるの?
無期雇用派遣で切られた場合、次の2パターンとなります。
- 次の派遣先を紹介される
- 自宅待機
切られるリスクがある以上、切られた時の対応法も知っておく必要があります。
それぞれ解説します。
次の派遣先の紹介をされる
ここで無期雇用派遣の強みが発揮されます。
切られた場合、派遣会社は最優先であなたに次の仕事を紹介します。
派遣会社とは無期雇用を結んでいるため、簡単にクビにすることはできません。
次の派遣先は派遣会社が選ぶため、納得の行かない派遣先を言われることもあるでしょう。
本記事で次の配属先を断れるパターンと断れないパターンを解説します。
自宅待機
2つ目のパターンは自宅待機です。
自宅待機期間は休業補償の対象となり、給料の6割が支給されます。
派遣会社は休業補償を阻止するために、次の配属先の準備を必死にしますが、どうしても見つからない場合もあるんですね。
自宅待機期間中は何をしててもいいですが、営業担当から連絡が来たらすぐに出ましょうね。
私の経験上、自宅待機期間中に転職活動をされる方が多いです。︎︎︎
自宅待機期間は無職ではありません。全額ではありませんが給料も発生します。
そのため、完全な無職よりも、心のゆとりが全く違うんですね。
無期雇用派遣は派遣先から契約を切られるリスクがある一方で、派遣会社に雇用される安心感は変わってきます。
心にゆとりがある中で過ごすプライベートと、ゆとりがない状態で過ごすプライベートは全く変わりますよ。
次の派遣先は断ることができるのか?
断れるパターンと断れないパターンをまとめます。
簡潔に伝えると、所属している会社の採用ページを見に行ってみて、応募条件を確認してみてください。
- 記載している応募条件と異なる内容であれば断れる
- 応募条件の範囲内であれば断れない
こういった区別がわかりやすいです。
それぞれ見てみましょう。
断れるパターン
- 家庭の都合上どうしても勤務先が難しい場合
- 健康上の都合がある場合
- 当初言われていた業種と大きく異なる場合
- 勤務条件が全く異なる場合
家庭の都合上どうしても勤務先が難しい場合
例えば、親の介護などを必要とする場合です。お子様が居る時も同様ですね。
家庭の事情から、どうしても見れる人が自分しかいない場合、派遣会社は最大限配慮しなければなりません。
健康上の都合がある場合
健康上、どうしても長時間の通勤が出来ない場合も同様です。
派遣会社は配慮して配属先を決めていく必要がありますね。
道中なにかあってもいけませんからね。
当初言われていた業種と大きく異なる場合
例えば、事務職を希望していたのに、製造業など、明らかに違うでしょ!という業種は断っても大丈夫です。
採用段階で、業種は定められています。その条件で入社を決めているのに、配属先が全くの異業種だった場合、雇用条件が全く異なってしまいますからね。
勤務条件が全く異なる場合
具体例を見てみましょう。
- 勤務時間が夜10時まで
- 土日を不可としているのに、常に土日の出勤を求められる
- 既定の勤務日数を大幅に下回る(フルタイム希望なのに、月に15日勤務など)
こういった場合も同様に、入社段階で話されていた内容と大きく異なるため、断れます。
断れないパターン
断れないパターンは一言でいうと、「あなたのわがままが入ったとき」です。
通常、無期雇用派遣は通勤時間を90分以内と定めています。つまり90分までの通勤時間であれば、配属先を指定しても良いということ。
ぶっちゃけ遠いから嫌ですよね。
例えば、以下のような断り方はNG
- 通勤時間が遠いから嫌だ
- あまり良い印象がない企業だから行きたくない
- 同じ事務職だけど、やりたいことではない
このように、「気持ち」が入ってしまうと断れない内容になってしまうんですね。
どうしても長期間働いていると、理想を求めたくなるものです。
入社段階では、妥協していたものも、長年の勤務により妥協出来なくなる瞬間だってあるでしょう。
ましてや、以前勤めていた勤務条件よりも悪化することは避けたいと考えるもの。
無期雇用派遣は派遣先から切られる可能性があるため、現状維持では行かない現実が合ったりするのです。
ちなみに、正社員でも転勤や配属転換がありますので、正社員であっても無期雇用派遣であっても、同じ部署で働ける確率は同じくらいかもしれませんね。
無期雇用派遣はデメリットを知った上で応募しよう
無期雇用派遣は特殊な働き方です。
そのため、向き不向きが露骨に現れるのです。
良いところ、悪いところの両方を見比べたうえで、無期雇用派遣の面接をすることをおすすめします。
まずは、無期雇用派遣のデメリットからお伝えします。
無期雇用派遣のデメリット
デメリットはいくつかありますが、特にデメリットになりそうなポイントは次の3つです。
- 配属先を選べない
- ボーナスはあたるが、基本給の半分×2回が基本
- 昇給制度が曖昧で給料が上がりにくい
最大のデメリットは配属先を選べないことでしょう。
また、無期雇用派遣は一般的な正社員と比べてボーナスが少ないです。
通常は給料の1か月分~3か月分とされていますが、無期雇用派遣でのボーナスは基本給の半分です。
派遣の働き方である関係上、やむえない部分はありますが、都心部で生活すると考えると痛手になるでしょう。
詳しくデメリットを知りたい方は「無期雇用派遣をやめとけと言われる6つの理由」を確認してみてください。
メリットもある
とはいえ、無期雇用派遣にはメリットもあります。
- 事務職未経験を狙うなら無期雇用派遣の恩恵は大きい
- 企業の直接雇用も目指せる
- 責任感のある役職や立ち位置にはならない
無期雇用派遣はとにかく採用が決まりやすいです。
派遣会社のサポートもありますからね。
特に正社員で事務職を狙う場合は狭き門でしょう。いざ内定を貰えたとしても、契約社員からスタートと言われることだってあります。
しかし、無期雇用派遣であれば、派遣会社が選び抜いた配属先に配属となり、将来直接雇用だって狙うことも出来ます。
大手無期雇用派遣会社になるほど、派遣先は選定しますからね。ブラックな派遣先は取引先から消していくか、そもそも紹介しないのです。
将来直接雇用を狙い、派遣先企業の正社員を目指す場合は、ファンタブル(funtable)がおすすめです。
企業への直接雇用を目的とした「育成型無期雇用派遣」であるため、あなたの考えと、企業の目指す方向がベストマッチします。
ファンタブル(funtable)の運営会社は業界最大手のテンプスタッフなので、特に安心できますよ。
よくある質問
【まとめ】無期雇用派遣でも派遣先から切られることはあるが、対処可能
今回の記事では無期雇用派遣でも派遣先から切られる場合の対処法について、解説しました。
最後に記事の要点をまとめます。
- 無期雇用派遣で派遣先から切られる人の特徴
- 入社当初からスキルの成長がない人
- 派遣先の雰囲気を崩す人
- ネガティブな発言が多い人
- 勤怠の乱れが多い人
- 勤務態度が悪い
派遣先から切られた場合は
- 次の派遣先の紹介
- 自宅待機
の2パターンとなります。
無期雇用派遣は派遣先から切られるリスクはありますが、正社員でも同様に転勤や部署異動が伴います。
つまり、いまの日本社会で同じことをやり続けることは難しいのです。無期雇用派遣で働くときはデメリットを知った上で応募されるといいでしょう。
この記事では、他にも無期雇用派遣に役立つノウハウをまとめていますので、ぜひ以下の記事も合わせて読んでみてください。
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