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この記事では、12年の派遣営業経験から体験をもとに解説をします。実際にあった失敗談もお伝えします。
紹介予定派遣はそこまで普及しているサービスではないので不安になる方もいるでしょう。
紹介予定派遣は正社員転職と比べてハードルが低くて「おすすめ」のサービスですよ。
特に事務職などの倍率の高い職種を狙う場合や、職場選びで失敗したくない人にとっては、結構いいです。
ただし、注意点を知らないで紹介予定派遣を選ぶと、思っていたのと違って失敗する可能性があります。
本記事では、紹介予定派遣のデメリットやリスクについて詳しく解説し、やめたほうがいいケースを解説していきます。
紹介予定派遣は派遣社員から直接雇用を目指す上で、最短ルートとなる雇用形態です。
紹介予定派遣で働く場合、以下の派遣会社を選ぶといいでしょう。
紹介予定派遣とは?他の雇用形態との違い

紹介予定派遣とは、派遣会社が派遣スタッフと受け入れ企業に対して、人材紹介を前提として、最長6ヶ月間の派遣期間を設ける採用方法です。
まずは、他の雇用形態との違いを見てみましょう。
雇用形態 | 紹介予定派遣 | 正社員 | 登録型派遣 | 契約社員 |
---|---|---|---|---|
雇用主 | 派遣会社(派遣期間中) 派遣先企業(直接雇用後) | 派遣先企業 | 派遣会社 | 派遣先企業 |
雇用期間 | 最大6ヶ月(派遣期間中) 無期限(直接雇用後) | 無期限 | 有期限(最長3年) | 有期限(最長5年) |
給与・待遇 | 派遣会社が決める(派遣期間中) 派遣先企業が決める(直接雇用後) | 派遣先企業が決める | 派遣会社が決める | 派遣先企業が決める |
保険・福利厚生 | 派遣会社に加入(派遣期間中) 派遣先企業に加入(直接雇用後) | 派遣先企業に加入 | 派遣会社に加入 | 派遣先企業に加入 |
休暇・休日 | 派遣会社の規定に従う(派遣期間中) 派遣先企業の規定に従う(直接雇用後) | 派遣先企業の規定に従う | 派遣会社の規定に従う | 派遣先企業の規定に従う |
紹介予定派遣は、人材派遣と人材紹介の両方の利点を組み合わせたもので、以下のメリットがあります。
- 入社後の早期退職を防止できる
- 候補者の適性をじっくり判断できる
面接だけでは企業側は候補者のすべてはわかりません。
派遣期間を作ることで企業側はあなたの適性を確認し、一緒に仕事をしていく中で判断をすることができます。

派遣の期間を設けることで企業側はメリットが生まれ、合格率が高くなります。
紹介予定派遣の利用の流れは一般派遣と同じ流れです。
派遣登録時に派遣営業に対して以下を伝えると紹介予定派遣で紹介してくれます。
- 紹介予定派遣で探している
- 将来正社員を目指している
紹介予定派遣の登録から入社までの流れは登録型派遣(一般派遣)と同じです。流れが気になる方は以下の記事を参考にしてください。

紹介予定派遣をやめたほうがいい5つのデメリット

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それぞれ大事なデメリットのため、ひとつずつ解説します。
転籍後に有給がリセットされる
有給休暇は、通常入社後6ヶ月経過後に発生しますが、6ヶ月後に派遣会社との雇用契約が終了します。
有給休暇が付与される1日前に契約終了するんですね。

紹介予定派遣の期間を7か月以上にして有給を消化することはできませんか?

よく聞かれることですが、できません。紹介予定派遣では6か月を超える契約を結ぶことを禁止されてるのです。
雇用がない状況では、有給休暇を利用することはできません。
有給休暇を活用したい場合のおすすめ方法としては、一般派遣から入社し、途中から紹介予定派遣への切り替える方法です。
この方法をすれば、雇用契約が6か月以上続くため、有給休暇を利用しながら期間満了後に転籍することが可能です。
正社員になれるとは限らない
紹介予定派遣では必ずしも正社員になれるとは限りません。転籍後は契約社員で採用されることがあるためです。
派遣先企業の事情や希望によって、契約社員やパート、アルバイトなどの有期雇用で採用されることもあります。

転籍後の雇用形態は事前に分かりますか?

事前に分かりますのでご安心ください
紹介予定派遣では、派遣スタッフの受け入れ前に、派遣先企業が直接雇用時の労働条件を提示する必要があります。
その際に、雇用形態や給与・待遇などの詳細が明示されます。
不採用になることがある
紹介予定派遣で不採用になることもあります。
一般的な派遣は派遣先は派遣社員を特定し、採用の可否を決めることができませんが、紹介予定派遣になると、派遣先に採用権があります。
私の経験則ですが。平均的な合格率は70%でしょう。

不採用になる理由は下記のとおりです。
- 清潔感がない
-
髪型や服装、匂いなどによって不快な印象を与えると落ちます。
- 表情や態度に問題がある
-
笑顔がない、目線が泳ぐ、態度がふてぶてしい、姿勢が悪いなどの場合があります。特に相手の目を見て話すことができない方は落ちる傾向があります。
- 会話が成り立たない
-
面接官からの質問に答えられない、質問に質問で返す、暗記型の回答をするなどの場合があります。結論から答えてその後理由を説明しましょう。
- スキル不足と判断された
-
書類ではスキルや職歴が満たしていても、面接時に詳しく聞かれて不十分だと思われる場合があります。
- 応募の理由(志望動機)がハッキリしていない
-
仕事内容や職種に関心が薄く、正社員になれれば何でもいいというような印象を与える場合があります。
- 待遇面のことばかり気にする
-
面接時に給料や休み、残業などを詳しく聞きすぎる場合があります。

紹介予定派遣で不採用になった場合に備えて以下のことをしておくといいでしょう。
- 事前に企業のことを調べておく
- 派遣営業に相談する
- 他の紹介予定派遣の求人を探す
派遣期間の延長ができない
紹介予定派遣の契約期間は、最長で6ヶ月です。派遣労働法によって定められています。
紹介予定派遣の目的は、派遣先企業が派遣労働者の適性や能力を確認し、正社員として採用するかどうかを判断することです。
そのため、6ヶ月以内であれば、当初の契約期間から紹介予定派遣の契約期間を延長することが可能ですが、6ヶ月を超えることはできません。
6ヶ月を超えると、紹介予定派遣ではなく一般派遣になりますが、その場合は別の契約書や条件が必要になります。
紹介予定派遣の求人数が少ない
紹介予定派遣の求人数は、派遣会社や業種、地域などによって異なりますが、一般派遣求人数の1割です。
派遣形態 | 求人数 | 求人数の傾向 |
---|---|---|
一般派遣 | 約1,000万件(令和2年度) | 業種や地域によって多少の差はあるが、比較的多くの求人がある |
紹介予定派遣 | 約10万件(令和2年度) | 一般派遣の10%ほどの求人数と考えておくのが無難 |
紹介予定派遣の目的が正社員採用であるため、派遣先企業がより厳しい条件や審査を設けることが多いからです。
紹介予定派遣の3つのメリット

紹介予定派遣には中途採用に無いメリットが得られるのです。
- 派遣期間中は派遣会社のサポートがある
- 正社員よりも合格率は高い
- 事前にその会社の雰囲気がわかる

それぞれ解説します。
派遣期間中は派遣会社のサポートがある
派遣会社が派遣期間中の給与や福利厚生、仕事の相談などをサポートしてくれます。
特に仕事をし始めて悩みが出る期間は入社日~3か月以内です。
この間は派遣社員での働き方のため、しっかりと派遣営業がサポートしてくれます。
場合によっては、業務内容が違ったり、研修してくれなかったりしますが、その場合でも派遣会社が率先して職場環境の改善に努めてくれるのです。
自分自身が動かずとも、派遣会社に相談したら勝手にやってくれるため、楽ですよ。
また、正社員登用後も、派遣会社がフォローアップを行ってくれる場合もあります。
万が一転籍後に失敗したとしても、元々いた派遣会社に戻ることもできるため、職を失うリスクは最大限減らすことができるでしょう。
紹介予定派遣の派遣期間は一般派遣と同じ扱いとなります。ということは、一般派遣のメリットを期間中に得られるのです。

正社員よりも合格率は高い
内訳
紹介予定派遣から直接雇用になる確率は約50%です。
直接雇用になった人の内訳として、正社員で直接雇用になった割合は57%です。
補足説明
紹介予定派遣は必ずしも正社員というわけではありません。
「契約社員」「パート」「アルバイト」の雇用形態もあるのです。
紹介予定派遣から直接雇用になった方が49.7%、そのうち正社員になった方は57%
つまり紹介予定派遣で正社員になった方は約28%ということです。
合格率低いじゃんと思われた方。
それは間違いです。
紹介予定派遣では最長6か月の派遣契約期間があります。その期間中に自己都合退職された方も含まれています。
一般的には半年以内に退職される確率は25%であり、4人に1人退職されます。
また中途採用での正社員の合格率は大企業で30%が平均値です。つまり下図のようになります。
紹介予定派遣 | 中途採用 | |
---|---|---|
面接合格率 | 70%(100名中70名合格) | 30%(100名中30名合格) |
半年以内の退職率 | 50%(70名中35名残る) | 25%(30名中22名残る) |
正社員採用 | 57%(35名中20名正社員で採用) | – |
応募から正社員の率 | 20% | 22% |
紹介予定派遣では応募から正社員になれる確率は20%、正社員では22%になります。

直接正社員のほうがいいじゃん。
多分みんなそう思われたかと思います。
まだ違います。
重要なポイントは
- 正社員になれる人は始めから中途採用に応募している
- 紹介予定派遣を希望する人には正社員を希望しない人がいる→直接雇用後の正社員の比率が下がる
- どうしても中途採用が決まらない人が紹介予定派遣を利用している

この3つの要素を加えるとどうでしょうか。
面接合格率が70%で、その後の直接採用率が50%はかなり高い水準です。
紹介予定派遣は、悩みがある方に特化した紹介方法です。
働くことに悩みがある方でも将来的に自分に合った適職を見つけられることができるんですね。
ちなみに、紹介予定派遣の合格率は厚生労働省のデータを参考にしています。
平成26年 | 令和元年 | |
---|---|---|
紹介予定派遣で派遣された労働者 | 58,065人 | 38,239人 |
期間満了後直接雇用になった労働者 | 32,870人 | 19,008人 |
確率 | 56,6% | 49.7% |
派遣会社の持っている紹介先はブラックな企業が少なく、事前に派遣社員として職場環境を見ることができるため離職率が低いことも特徴です。
派遣から正社員になる方法は紹介予定派遣以外にも転籍や派遣会社の正社員になる方法があります。
他の方法や具体的ななり方は以下の記事を参考にしてみてください。

事前にその会社の雰囲気がわかる
派遣期間中に仕事内容や職場環境を実際に体験できることは紹介予定派遣ならではです。
この期間で、自分に合っているかどうかを判断しやすくなります。 また、派遣先企業も派遣社員のスキルや人柄を見極めることができます。 そのため、正社員登用後のミスマッチを防ぐことができます。
紹介予定派遣で職場を見てみた人の声は、以下をよく耳にします。
事務職が未経験だったけど、紹介予定派遣を利用して社員になれた。派遣期間中に研修やフォローがあったので、安心して仕事に取り組めた。
紹介予定派遣は、自分のスキルや人柄をしっかり見てくれる企業に出会えるチャンスだと思った。派遣期間中にお互いに信頼関係を築くことができたので、正社員登用後も安心して働けている。
直接応募したら採用されなかった会社に、紹介予定派遣で入ることができた。派遣期間中に実力を見せることができたので、正社員登用されて嬉しかった。
自分に合っているかどうか不安だったけど、紹介予定派遣なら試しに働いてみることができた。職場の雰囲気や業務内容が自分の希望に合っていたので、正社員登用後も満足して働いている。
以上のように、紹介予定派遣で職場を見てみた人は、未経験でもチャレンジできることや、ミスマッチを防げるメリットがあります。
紹介予定派遣のメリットを改めてまとめると以下の通りです。
- 派遣期間中は派遣会社のサポートがある
- 正社員よりも合格率は高い
- 事前にその会社の雰囲気がわかる

確かに、事前にその会社の雰囲気がわかることはかなり大きいかも。

もし「違うな」と思ったら派遣営業に相談すればいいですからね。
紹介予定派遣は以下の企業を選ぶと失敗しないでしょう。
紹介予定派遣をやめたほうがいい人

以下3つの特徴にあてはまる人は紹介予定派遣をやめたほうがいいです。
- 確実に正社員になりたい人
- 仕事を自分で選びたい人
- 自ら交渉していきたい人
確実に正社員になりたい人
確実に正社員になりたい人はやめたほうがいいです。
なぜなら、紹介予定派遣は正社員ではなく、契約社員やアルバイトでの採用になることもあるためです。
もちろん、仕事紹介のときに事前にわかりますが、100%そうなる保証はないんですね。
当初は正社員で採用を前提だったものの、勤務態度やスキル習得の遅れから、契約途中で「やっぱり契約社員からのスタートじゃないと受け入れられない」と変更となったこともあります。
たまったもんじゃないですね。
事前に職場を見れるメリットはあるものの、逆に自分自身のスキルを見られるということも頭に入れておきましょう。
仕事を自分で選びたい人
紹介予定派遣は、派遣会社が持っている仕事の中から紹介をされます。
つまり、派遣会社が持っていない仕事は紹介されないのです。
もしあなたがやりたい仕事や、入りたい企業がある場合、その会社と派遣会社が取引をしている必要があるんです。
事前に派遣営業に確認してみるといいですが、大抵持っていませんよ。
自分自身やりたいことがあって、狙っている企業がある場合は不向きです。
自ら交渉していきたい人
だれかに交渉を頼らず、自分でやっていきたい人もやめたほうがいいですね。
基本的に給料の交渉や正社員切り替えの交渉など、「雇用にかかわる事」すべて派遣会社が担当していきます。
ぶっちゃけ、何をどう交渉しているのかわからず不安になってしまうこともあるでしょう。
中には、へんてこな条件で持ってくる営業もいます
情報の齟齬をなくすためにも、自ら交渉をしていきたい方は一定数います。
自ら交渉し、勝ち取りたいと考えているかたはやめておきましょう。
紹介予定派遣が向いている人

- 過去転職に失敗している人
- 未経験でも新しい職場にチャレンジしたい人
- 派遣先との条件交渉を代行してもらいたい人

それぞれ向いている人の特徴を見てみましょう
過去転職に失敗している人
過去に転職で失敗している人は紹介予定派遣が向いていると感じる理由は、以下の通りです。
- 事前に職場体験することができることで、自分に合っている仕事かを判断できる
- 派遣会社が雇用条件や給料、仕事の相談などサポートしてくれる
- 一人で抱え込まなくてもいい
メリットでも解説した通り、派遣期間中に職場の雰囲気や業務内容を実際に体験できるため、自分に合っているかどうかを判断しやすくなります。
また、派遣先企業も派遣社員のスキルや人柄を見極めることができるため、正社員登用後のミスマッチを防ぐことができるんですね。
- 同じような職場だったらどうしよう
- できる限り雰囲気がいいところがいいな。
- これ以上転職歴を増やしたくない
万が一、紹介予定派遣で入社して派遣期間中に別の派遣先変更したとしても、雇用主は一緒のため転職歴に傷はつきません。
未経験でも新しい職場にチャレンジしたい人
未経験でも新しい職場にチャレンジしたい人は紹介予定派遣に向いています。
- 派遣会社があなたの特性を見て派遣先企業を選んでくれる
- 派遣会社主催の研修プログラムを無料で受けることができる
- 中途採用は即戦力となる経験者を積極的に採用するが、紹介予定派遣は違う
派遣会社はいくつもの派遣先と取引をしています。
特に求人数が多いテンプスタッフやランスタッドでは、求人数が多いからこそマッチした仕事を持ってきてくれます。
通常、中途採用は即戦力となる経験者を積極的に採用しますが、紹介予定派遣なら企業側も「試用期間」として考えてくれるため、未経験での合格率が高いんですね。

テンプスタッフの登録は来社不要で、Webや電話面談が可能です。スキルアップ支援制度も充実しており、事務系や資格取得、eラーニングなど幅広い分野でサポートが受けられます。さらに、旅行割引や料理教室、ショッピング割引といった福利厚生も特徴的です。
ただし、正社員登用サポートはやや弱い点もありますが、女性が派遣社員として働きやすい環境が整っています。テンプスタッフは、派遣会社を検討する女性にオススメの選択肢です。
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派遣先との条件交渉を代行してもらいたい人
紹介予定派遣が向いている人は、次のような理由で条件交渉を代行してもらいたい人です。
- 自分の希望や相場に合った条件で働きたい人。
- 個人では伝えにくい条件についても、派遣会社が交渉してくれることを期待する人。
- 派遣会社のアドバイスを受けて、自分に合った職種や会社を選びたい人。

派遣営業が代わりにサポートしてくれることは、伝えにくい内容や、上手く説明出来ない方にはかなりおすすめします。
ここまで紹介予定派遣に向いている人を解説しましたが、失敗談をお話していきます。
失敗しないために、過去にあった事例を知り、同じように合わない対策をしておきましょう。
紹介予定派遣で失敗した体験談3選

ここからは、私が担当した社員の実際にあった体験談を解説します。
- 直接雇用後は契約社員で、その後正社員と言われていたのに…
- 正社員に切り替わったと同時に…
- 派遣先から早々に見極められ、めっちゃ気まずい
直接雇用後は契約社員で、その後正社員と言われていたのに…
紹介予定派遣での直接雇用後の勤務形態は入社前に必ず派遣会社から言われます。
その中で「最初は契約社員だけど、頑張ったら正社員になれるチャンスがあるよ!」と期待を持たされることを言われることもあるでしょう。
いざ契約社員で入社したものの、なかなか正社員になれないのが現実です。
結果として5年後に契約終了となり、また派遣会社に戻ってくる方もいます。
なぜ5年後に契約終了になるのかは法律で5年ルールがあるためです。
契約社員のデメリットや、やめたほうがいい理由は次の記事で詳しく解説しています。

正社員に切り替わったと同時に…
正社員に切り替わったと同時に
- 派遣会社からのサポートが無くなった
- 責任フルMAX
になる方もいます。
紹介予定派遣での派遣期間は派遣会社に守られます。
また、派遣社員ということから責任のあるポジションを任せられることも少ないでしょう。
しかし、正社員に切り替わった後、派遣先企業が雇用主にかわるため、突然の役職変更や部署移動が起こる可能性があります。

切り替え後にトラブルがあった場合、派遣会社のサポートを受けることはできません。

話の相違から早期退職をし、派遣会社に戻ってくる方もいそうですね。

その通りです。対策方法としては、派遣契約期間中に正社員になった後の話しも上司としておくといいでしょう。
派遣先から早々に見極められ、めっちゃ気まずい
紹介予定派遣の期間は、一般的に3か月から半年です。
更新は2か月ごとなどの形式ではなく、一回の契約期間内で紹介予定派遣を行います。
派遣先企業は非常にわがままで、「優秀な人材でない」と判断した場合、早々に期間満了後の受け入れを拒否するんですね。
大体2か月程度で判断されます。
もし2か月で判断された場合、残り4か月はめっちゃくちゃ気まずい状況になります。
派遣先企業が消化試合的な態度になり、かつ契約期間を守らないといけないということから契約解除をすることもできない。

考えたら地獄絵図ですね…

そんな環境に耐えることができず自主退職を申し出る方もいます。
早々に見極められないためには、スキルの成長を実感させる必要があります。
手放したくない派遣社員と思われたら勝ちでしょう。
以下の記事で派遣先が手放したくないと思う人の特徴をまとめています。案外手軽にできることばかりですよ。

紹介予定派遣での面接合格率と成功のポイント

紹介予定派遣での面接合格率は70%です。
ポイントは以下の点をおさえるといいでしょう。
- 面接でアピールすべきポイント
- 自分の強みやスキル
- 企業に対する興味や関心
- 熱意・やる気
- 面接対策の方法
- 保守的にならないこと
- 身だしなみを整えて第一印象で勝ち取ること
- よく聞かれることをおさえておく
面接合格率は70%(経験則です)
10人面接したら7人合格している割合です。
今まで不採用はある等々お話しましたが、正直一般派遣の職場見学と同等の難易度です。
合格率が高くなっている理由は以下3つではないかと考えています。
- 事前に面接対策を行っているから
- 面接終了後に派遣営業から後押ししているから
- 試しに採用してみるか!ができるから
派遣会社からの後押しは、中途採用にはありません。
紹介予定派遣だからこそできることですね。
私自身も面接で「あ!これ落ちたな」と思うことは多々あります。
しかし、面接後に派遣先企業と時間を作り、猛烈にアピールするのです。
結果として合格になることは多いですよ。
ただ、このアピールが過ぎることにより、入社後、「あれ?これできるって聞いてるけど」と齟齬が生まれることもあります。

派遣営業を代表して謝罪させていただきます。
面接でアピールすべきポイント
面接でアピールすべきポイントは、次の3つです。
- 自分の強みやスキル
- 企業に対する興味や関心
- 熱意・やる気
それぞれ具体例を紹介する前に、ポイントをお伝えします。
企業は自社の利益になる人しか採用しません。
利益になる人とは?
- 経験やスキルがあり、即戦力として働くことができる
- 未経験だが、将来活躍が期待できそう
この2つのどちらかに該当しない限り、企業側は採用のメリットを感じませんし、他の候補者を採用します。
ここを踏まえた上で具体例を解説します。
伝える理由 | 伝え方(未経験からの事務職編) | |
---|---|---|
自分の強みやスキル | 経験から会社に利益をもたらしますアピール | 前職では飲食店で3年程アルバイト勤務していました。そこではお客様の要望をヒアリングすることに注力していました。ヒアリングを徹底することにより店舗の売り上げに貢献し、お客様の満足度向上ができたと感じています。事務職でもコミュニケーションは大切にしていきたいと考えています。ヒアリング、言い換えると質問をしていくことにより仕事の精度があがり質の高い完成度を目指せると感じています。自身の行ってきた経験を活かします。 |
企業に対する興味や関心 | 仕事のミスマッチしませんよアピール | 御社は〇〇の思いがあると拝見しました。誠に勝手ながら、私自身も〇〇を目指したいと考えています。〇〇を目指すにあたって、自分自身は△△をしていきたいと考えています。 |
熱意・やる気 | 今後期待できる人材と思ってもらうため | 長くなるため、【職歴が多い人限定!】派遣の職場見学での自己紹介方法を3パターン紹介の記事を参考にしてみてください。 |
以上が面接でアピールすべきポイントと具体例です。これらを参考にして、自分に合った内容を用意しておくとよいでしょう。
面接対策の方法
面接対策の方法は、次の3つがあります。
- 保守的にならないこと
- 身だしなみを整えて第一印象で勝ち取ること
- よく聞かれることをおさえておく
紹介予定派遣ではこの3つをおさえておくといいでしょう。
紹介予定派遣でも顔合わせでも流れや聞かれること、見られるポイントは同じです。
以下の記事が参考になると思いますので、合格率を高めていきたい場合は併せて読んでもらえればと思います。

保守的にならないこと
面接でプレッシャーを感じる質問が来た場合、回答を濁すのではなく、自分の意欲をアピールすることが大切です。
能力や経験に関する不確実性は派遣先企業も承知しており、やる気があるかどうかを見極めています。
やる気がないと判断されると、早期退職リスクとされ、採用されない可能性が高まるんですね。
身だしなみを整えて第一印象で勝ち取ること
第一印象は面接の成功に大きく影響し、開始7秒で決まってしまいます。
挨拶が重要な要素であり、表情、姿勢、しぐさ、視線、服装、髪型、声のトーンと大きさ、抑揚、話すスピードなどが第一印象を決めます。
第一印象で高評価を勝ち取ると、その後の会話も続きやすくなり、雰囲気も良くなることが多いので特に気をつけたいですね。
よく聞かれることをおさえておく
下記の質問はよく聞かれるため、事前に準備だけはしておきましょう。
- 自己紹介をしてください
- 挨拶みたいなものです。ここでは判断されません。2分程度で自己紹介をしましょう。自己紹介は「名前→過去の職務経歴→志望動機」を簡単にまとめます。
- 自己PRをしてください
- これも挨拶みたいなものです。自己PRも企業側はあまり気にしていないので、2分程度でPRしましょう。すばらしい経験を語るよりも、波乱万丈でどん底から始まった経験から普通になった話を語るほうが相手に響きますよ。詳しい伝え方はこちらの記事の最後で解説しています。
- 志望動機は何ですか?
- 志望動機は3年後なりたい自分を想像して、そこに向かって頑張っていきたいから。とすると良い志望動機になります。過去の自分から志望動機を探すのではなく、未来の想像から今やるべきことを決めている。という感じですね。
- 就職したらやりたい仕事は何ですか?
- さすがに企業分析していないと答えられません。「まずは仕事を覚えたいです!」だと評価は低いため、志望動機と同じく、3年後こうなっていたいという目標を考えて、その目標に近づけるために仕事があることを伝えるといいですね。
- 長所と短所を教えてください
- 長所は別になんでもOKです。大事なのは短所です。短所を短所で終わらせるのではなく、〇〇の短所があるため、そこを改善するために現在〇〇を取り組んでいます。とネガティブな情報で終わらせないことがコツです。
- 失敗した経験について教えてください
- これも同様にネガティブで終わらせない言い方が大切です。〇〇の失敗から△△を学びました。とポジティブに持っていきましょう。
- 他社の選考状況を教えてください
- 御社一本です。と答えておきましょう。
- 10年後何をしていると思いますか?
- 「しらん」と答えたいところですが、管理職になって10名規模のチームを束ねたいと答えておきましょう。具体的な数字を出したほうが説得力があり、この数字は適当でOKです。
質問に対しては、事前に回答例を考えておくことが大切です。
面接官は、あなたの人柄や志望意欲、企業に対する理解度、マッチ度を知りたいと考えています。
それらを判断するために、自分の強みや経験、目標などを具体的に伝えることが求められます。
紹介予定派遣は会社選びを慎重に

紹介予定派遣は、直接雇用を前提とした働き方ですので、会社選びが大事です。
しかし、派遣会社から得られる情報だけでは、企業の実態を把握するのが難しいこともあります。
その結果、会社選びを誤ると、直接雇用後に待遇や人間関係などで不満が生じるリスクが高まります。
紹介予定派遣は一般派遣と違い、将来的に正社員になる可能性が高いため、派遣会社の担当者から聞く情報だけでは、企業の事業内容や社風、仕事内容まで十分に理解することが難しいのです。
派遣会社を決めるポイントとしてはこの3つをおさえるといいでしょう。
- 優良派遣事業者であるか
- 求人数が多いか
- 大手企業か
紹介予定派遣でよくある質問

紹介予定派遣でよくある質問を解説します。
まとめ
この記事では紹介予定派遣をやめておいたほうがいい理由と、合格率の高め方、他の雇用形態の違いについて解説しました。
紹介予定派遣は、就職に不安のある方に適した方法です。
紹介予定派遣で転職する際には、以下のポイントを押さえておきましょう。
- 紹介予定派遣の面接合格率は約70%
- 紹介予定派遣の求人数は一般派遣の1/10しかない
- 紹介予定派遣の会社選びは慎重に
- お試し期間が最長6ヶ月あり、その期間は派遣会社のサポートが受けられる
ぜひ、本記事を参考に紹介予定派遣を就職の一つの選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。