派遣先の直接雇用になったけど、派遣会社にバレたらどうなるのかな?変なトラブルにならないか心配
こんな悩みを解決します。
- 本記事の内容
- 派遣から直接雇用になったことがバレたらどうなるの?
- 派遣から直接雇用がバレる理由は?
- 直接雇用になるメリットとデメリットはなに?
- 簡単に自己紹介
いざ派遣から直接雇用になったものの、派遣会社には内緒で派遣先の直接雇用になった方もいるでしょう。
中には嘘の退職理由を伝えて派遣会社に伝える方も多いもの。
直接雇用がバレたとしても、あなたに被害は行きません。会社同士でのやり取りになることがほとんどであり、時間の経過とともに解決されますよ。
とはいえ、バレたくない心境もあると思いますし、周りに迷惑をかけたくない気持ちもあるでしょう。
直接雇用を受け入れている時点で派遣先はある程度覚悟を持っているため、あなたが考える心配ではありませんよ。
本記事では、直接雇用がバレたらどうなるのか?からなぜ派遣先は黙って直接雇用にするのかまで、現役派遣営業だからこそ語れる内容をお届けします。
派遣から直接雇用への引き抜きがバレたらどうなる?
派遣から直接雇用に切り替わったことが派遣会社にバレたとしても、あなたに害が行くことはありません。
主に会社同士でのやり取りとなります。
あなたに害が行くことはない
安心してください。派遣から直接雇用に変わったとしても、法的な責任があなたに及ぶことはありませんよ。
直接雇用は違法ではなく、あなたが職業を選ぶ自由があるのです。
もし派遣先が派遣社員を引き抜く形になったとしても、通常は派遣先が派遣会社に対して紹介料を支払うことがありますが、あなたが損害賠償を求められることはありません。
実際、私が派遣営業を13年間経験してきた中で、派遣先に過去に働いていたスタッフがいるケースはよくあります。法律でも職業選択の自由があるからこそ、起こり得ることです。会社が個人の自由を制限することはできませんから大丈夫ですよ。
会社同士のやり取りが主になる
主なやり取りは派遣先企業と派遣会社の間で行われます。つまり、あなたと派遣会社との直接のやり取りは発生しないのです。
会社間でどのようなやり取りがされるのか、例を挙げてみましょう。
- 派遣会社が派遣先に対して紹介料の支払いを求めることがある
- 派遣会社から派遣先に対し、将来的に引き抜き行為をしないように伝えられることもある
このように、主に派遣先企業に対してのやり取りが行われるため、個人に負担がかかることは少ないです。
見てわかる通り、あなたに対してではなく、派遣先に対して言うことがほとんどなのです。
派遣から直接雇用がバレても問題ないことはわかったけど、心境的にバレたくないんです。どんなときにバレるんですか?
次の章から、「直接雇用がバレる理由」を4つ解説しますね。
派遣から直接雇用への引き抜きがバレる理由は4つ
- 派遣営業の巡回でバレる
- 派遣社員からの告げ口でバレる
- 派遣先から派遣会社に伝える
- SNSの発信
ひとつずつ解説します。
直接雇用がバレる理由①
派遣営業の巡回でバレる
派遣から直接雇用がバレる主な理由は、派遣営業の巡回です。
- 派遣社員との面談をするとき
- 次の派遣社員の顔合わせを行うとき
- 定期巡回で派遣社員の様子を見に来たとき
どれをみても突発的に巡回してくるのです。
特に、元々所属していた派遣会社のスタッフが自分の職場にいる場合、注意が必要です。
今ではWebでの面談が主流になっていますが、それでも足を運んでくる派遣営業は多いもの。
派遣営業が職場の廊下にいるのを見かけたら、ビックリしますよね。でも、派遣営業が直接あなたに詰め寄ることはないので、そこまで心配しなくても大丈夫ですよ。
直接雇用がバレる理由②
派遣社員からの告げ口でバレる
派遣社員からの告げ口によって、派遣先の情報が派遣営業に漏れることがあります。
派遣営業から派遣社員に対して、定期的にフォローの連絡が入ることでしょう。その際に「あ、そういえば!」と派遣社員から共有が入ることもあるんですよ。
派遣社員から情報が洩れることが最も多いため、何も知られたくない場合は、派遣社員を徹底的にマークしておくことをオススメします。
直接雇用がバレる理由③
派遣先から派遣会社に伝える
律儀な派遣先であれば、派遣先から派遣会社に伝えることもあります。
誠意があっていい会社ですね。
もちろん伝える前には、あなたに相談が入ることでしょう。また、派遣先から派遣会社に伝える場合は筋を通して、あなたに対して余計な心配をかけさせたくないといった思いもあります。
この対応ができる派遣先は良い派遣先が多いです。
良い派遣先に就職できましたと喜ぶべきでしょう。
直接雇用がバレる理由④
SNSの発信
最後に注意しなければならないのは、SNSの発信です。
派遣営業はXやインスタを見ていますよ。
アカウントを伝えていなく、実名でやっていなければ問題ないでしょう。
万が一派遣営業とつながっている場合は、しばらくバレルような発言を控える方がいいですね。
さすがにDMで連絡している派遣営業は見たことはありませんが、少しでもバレないように対策していくと安全です。
【暴露】なぜ派遣先は黙って直接雇用にしたがるのか?
- 紹介料が発生しないから
- 即戦力として雇用ができるから
- 派遣よりも人件費が安い
それぞれ簡単に解説します。
直接雇用にしたがる理由①
紹介料が発生しないから
派遣社員を直接雇用にするためには、紹介料を支払う必要があります。
一般的に紹介料は年収の15%~30%が目安です。
会社ならこの金額出せるんじゃない?と思われるかもしれませんが、会社は1円の利益にもうるさいです。45万を紹介料に使うのであれば、別のことに投資したいと考えるのが企業の考えでしょう。
派遣先担当としても、45万円の紹介料を獲得するために会社の稟議を通す手間がなくなるため、メリット豊富なんですね。
直接雇用にしたがる理由②
即戦力として雇用ができるから
既に勤務していることから、早期退職の心配や、研修実施の心配もありません。
即戦力として採用できるのは、企業としては大きなメリット。また、人事の抱える問題で常に話題になることが「早期退職」です。
派遣期間として、あなたの働き方や考え方がすでに派遣先は知っているため、安心して受け入れができるのです。
企業として即戦力で雇用ができることはメリットでしかありませんね。
直接雇用にしたがる理由③
派遣よりも人件費が安い
会社が派遣社員と正社員にかかる費用の違いを見てみましょう。
派遣社員 | 正社員 | |
---|---|---|
給料 | 51万円 | 30万円 |
健康保険料 | – | 9,840円 |
厚生年金 | – | 27,450円 |
賞与 | 60万×2回 | |
年間費用 | 6,120,000円 | 5,247,480円 |
※契約社員の月給は30万として仮定しています。
※派遣料金は「令和3年度 労働者派遣事業報告書の集計結果(速報)」を参照しています。
ボーナスを含めて考えても、正社員のほうが人件費が安いのです。
また、大きなポイントとして、派遣会社に対して支払っている金額から、派遣会社はマージンを抜いて、あなたに給料を支払います。
そのため、正社員よりも給料が低くなることがほとんどでしょう。
派遣先企業もあなたもWin-Winになるのです。
ここまで、どうして派遣先は直接雇用にしたがるのかを解説しました。
改めてまとめると次の3点です。
- 紹介料が発生しないから
- 即戦力として雇用ができるから
- 派遣よりも人件費が安い
ところで、派遣先から声がかかる人とかからない人がいますよね。引き抜きされる人とされない人は何が違うんですか?
派遣先から声がかかる人は基本的な4つのポイントをおさえているのです。
派遣から直接雇用になるメリット5つ
- 待遇アップ
- 昇進・昇格の機会がある
- 派遣よりも安定が手に入る
- 仕事の裁量が増える
- 帰属意識が高まる
直接雇用になるメリット①
待遇アップ
直接雇用になると、給与や福利厚生が改善されることも多いです。
派遣の場合、派遣会社を通じた雇用形態のあるため、一部の報酬が仲介費用として差し引かれます。 しかし、直接雇用に切り替わることで、企業から直接給与を受け取ることになり、結果的に手取りが増えるんですよね。
また、正社員としての福利厚生の充実も大きな魅力です。
直接雇用になるメリット②
昇進・昇格の機会がある
直接雇用になると、会社内でのキャリアが明確になり、昇進や昇格のチャンスが広るのです。
派遣社員の場合は、プロジェクトや案件ごとの仕事が多く、長期的なキャリア形成が難しいこともあります。 しかし、直接雇用では、企業内での長期的なキャリア構築が可能となり、自己成長やキャリアアップを目指しやすくなります。
直接雇用になるメリット③
派遣よりも安定が手に入る
直接雇用は、雇用の安定性が大きく向上します。
派遣社員は契約期間の終了やプロジェクトの完了により仕事がなくなるリスクがありますが、直接雇用では派遣のような心配が大幅に減少することでしょう。
正社員としての地位は、社会的な信頼性や安心感をもたらし、安定した収入源となり、生活設計を立てやすくなります。
直接雇用になるメリット④
仕事の裁量が増える
直接雇用に移行すると、仕事の裁量が大きくなる傾向にあります。
派遣社員では限られた範囲の業務しか任されないこともありますが、直接雇用では企業の一員としてより重要なプロジェクトや責任ある仕事を任される機会が増えることでしょう。
仕事のやりがいや満足感が高まり、自己実現につながります。
直接雇用になるメリット⑤
帰属意識が高まる
派遣社員だったとき、「自分はどの会社に属しているのか」わからなくなったことはありませんか?
雇用主である派遣会社と普段かかわりは持たず、取引先である派遣先企業の方と主にやり取りをしていくことでしょう。雇用主が近くにいないことは案外精神的にきついものです。
疎外感も出てきますし、そもそも評価をされることがないため、納得いかないことが多いでしょう。
その点、直接雇用になった場合は雇用主が常に近くにいるため、企業への貢献意識が高まり、仕事へのモチベーション向上につながります。
派遣から直接雇用になるデメリット4つ
- 転職がしにくくなる
- トラブルがあっても自分でなんとかしなければならない
- 責任が重たくなる
- 派遣営業に会ったらどうしようとソワソワする
直接雇用になるデメリット①
転職がしにくくなる
派遣から直接雇用に移行すると、キャリアパスが企業内に固定される傾向にあり、新たな転職市場での機動性が低下する可能性があります。
新しい環境やチャレンジを求めたときに、これまで築いてきた経験やスキルが特定の業界や職種に特化してしまっているため、異業種への転職が難しくなることも。
そのため、転職を考える際は、自身のスキルの幅を広げ、柔軟性を持つことが重要です。
どんな仕事でも2種類のスキルが存在します。「仕事の土台となるスキル」と「その仕事に必要な専門スキル」です。
別業種への転職を考えている方は、「仕事の土台となるスキル」を高めておくといいでしょう。
詳しくは別記事にて解説しています。
直接雇用になるデメリット②
トラブルがあっても自分でなんとかしなければならない
直接雇用になると、派遣社員時代に比べてサポート体制が異なり、職場でのトラブルや課題に対して自身で解決策を見出さなければならなくなります。
あなた自身が成長する大きな機会でもありますが、一方でプレッシャーと感じることもあるでしょう。
自己解決能力や問題解決スキルが求められるため、これらの能力を事前に身につけておくことが、トラブル時の心強い味方になります。
直接雇用になるデメリット③
責任が重たくなる
派遣から正社員への移行は、職務の範囲が拡大することに伴い責任も重くなることを意味しているのです。
取り組むプロジェクトや業務の成果が、直接自分だけでなく、組織全体に影響を与えるようになります。
正社員になることで、やりがいや達成感をもたらす一方で、プレッシャーを感じる原因にもなるんですね。 バランスを取りながら、新たな責任を受け入れるといいでしょう。
直接雇用になるデメリット④
派遣営業に会ったらどうしようとソワソワする
仕事をしていると、以前の派遣営業と会ったらどうしようと考えながらソワソワするものです。 会っても何もならないのですが、心情的に会いたくないもの。ソワソワした状態では、仕事に身が入らず、集中力が途切れてしまいますね。
ここまで、派遣から直接雇用に変わるメリットとデメリットを解説しました。
あ貯めてメリットデメリットを見比べていきましょう。
派遣は特殊な働き方のため、向き不向きが現れます。
仕事に不安を抱える方には向いている一方で、ある程度仕事に慣れてきたら物足りなさを感じるものです。
改めて派遣のメリットをもっと知りたい方のために、派遣のすべてを解説した記事を準備しました。参考にしてみてください。
よくある質問
【まとめ】直接雇用はバレても問題ない
今回の記事では派遣から直接雇用がバレるとどうなるのか?について、解説しました。
最後に記事の要点をまとめます。
- 直接雇用がバレてもあなたに害はない
- バレる理由は4つある
- 派遣営業の巡回でバレる
- 派遣社員からの告げ口でバレる
- 派遣先から派遣会社に伝えることでバレる
- SNSの発信
直接雇用になるメリットは大きいものの、うしろめたさや、派遣営業と会ったらどうしようと考えることもあります。
どうしようと考えている時間は無駄になりますので、その分を仕事の頑張りで還元していくといいでしょう。
本ブログでは、他にも派遣に役立つノウハウをまとめていますので、ぜひ以下の記事も合わせて読んでみてください。