- この記事で解決できる悩み
- 正社員から派遣になってよかったと思えることはなにか?
- 派遣になって生活の変化は?
- 派遣から再び正社員になることはできる?
- 本記事の信頼性
今まで1,000名以上の派遣社員を担当してきた経験から、正社員から派遣になってよかったといった声を吸い上げました
今の働く環境を変えるために調べたとき、派遣社員も一つの選択肢に入ることでしょう。
しかし、世間体から見た派遣に対しての見方は厳しく、踏み込むことにも躊躇してしまうかもしれません。
とはいえ、今の職場を続けることによって、メンタルに来てしまい仕事に対して億劫になってしまい、仕事自体できなくなるとまずいですね。
私も前職は正社員で、その後派遣社員として勤務しましたが、環境と人の良さの違いをまじまじと感じた経験があります。
派遣を利用して、その後正社員を目指すこともできますし、実際に正社員から派遣社員になってよかったという方もいらっしゃいます。
しかし、全てにおいてよかったと感じているのではなく、逆に後悔した内容もあります。
この記事では、派遣営業をして、正社員から派遣社員になった後も対応している経験をもとに失敗しない派遣選びの手助けができればと考えています。
派遣社員を転職の選択肢に含めるか検討の一つとしていただければと思います。
正社員から派遣になってよかった|7つのメリット
- 勤務条件を選べる
- 働く自身を取り戻せる
- 派遣から正社員を目指せる
- トラブルがあっても派遣会社が仲介になる
- 主体的な行動を求められなくなった
- 未経験でも仕事に就くことができた
- 不安なことは研修してくれる
①:勤務条件を選べる
正社員から派遣になってよかったと思えるダントツ1位が勤務条件を選べることです。
実際にen派遣の調べでも派遣を選ぶ理由の1位が勤務条件を選ぶことがランクインしています。
派遣は次のような勤務条件でも可能です。
- 平日のみの勤務
- 週3日の扶養内勤務
- 勤務地は30分以内がいい
- 勤務時間は12時から
- 17:00には帰りたい
正社員では勤務条件は選べません。収入と雇用は安定するものの、プライベートを犠牲にする瞬間が多いですからね。
②:働く自信を取り戻せる
派遣になって自身を取り戻せることも、よかったと思えることです。
正社員でめためたに打ちのめされることもあるでしょう。
ときには、人として扱ってくれなかったり、罵声を浴びせられたり、理不尽に責任を擦り付けられたりも。
派遣会社は「人」が財産であるため、良いところをしっかりほめて、スキルを伸ばしてくれます。
また、派遣の働き方は業務スキルも高いレベルを求められることは少ないです。
正社員で「自分は仕事ができないんだ」と思っている方でも、
派遣になって、
- あれ?私仕事できてるかも
- この職場に必要とされているかも
と感じる方も多くいますよ。
私がこの例に当てはまります。
③:派遣から正社員を目指せる
派遣から正社員ももちろん目指せます。
難しいと言われることもありますが、そんなことはありません。
派遣先企業の直接雇用を促進している派遣会社が多いため、派遣会社選びに失敗しなければ問題なく大丈夫です。
派遣社員から正社員を目指す方法は「派遣から正社員になれる確率は26%?方法5つの確率を解説 」で詳しく解説しています。
派遣から正社員を目指す黄金ルートは「紹介予定派遣」を利用すること。
紹介予定派遣は最長6ヵ月の派遣期間を経て派遣先の直接雇用になります。
派遣社員の期間に「先に企業の環境を見れるため失敗しにくい」メリットがあるため、直接雇用切り替え後も職場選びに失敗したと思う確率は格段に下がりますよ。
紹介予定派遣中に「この職場は違うな」と思ったら、職場変更できますのでおすすめの方法です。
おすすめ派遣会社で紹介している会社はすべて紹介予定派遣を利用できますので、活用してみてはいかがでしょうか。
④:トラブルがあっても派遣会社が仲介になる
派遣会社は何かトラブルがあった際に仲介に入ってくれます。正社員にはなかったメリットです。
例えばこんなとき
- 休日出勤を頻繁に要請される
- 部署変更を依頼された
- 職場で人間関係トラブルがあった
- 職場でコンプライアンス事故を起こしてしまった
- 仕事ができなさすぎて心がトラブル
こういった場合でも、派遣会社は常に味方になってくれますし、場合によっては配属先を変更したりすることもできます。
仕事は悩みや問題がつきものです。一人で抱え込むのではなく、派遣会社に直接相談してあなたの負担を減らしてくれますし、後押しもしてくれますので、正社員にはないメリットですよ。
⑤:主体的な行動を求められなくなった
もちろん仕事は主体的にやったほうがいいのですが、基本的に派遣社員は指示されたことを行います。
要は、派遣の仕事は決まったことを決まったペースで行うんですね。
主体的に考えて提案をしたり、発案することがほとんどないため、変なプレッシャーがなくなります。
気楽に働ける環境だからこそ、仕事(業務内容)のストレスが軽減されることにより、活発な日々を過ごしている方もいます。
とはいえ、人によっては仕事に物足りなさを感じる方もいます。
最初は気楽でよかったけど、業務に慣れてきたら、「これをやってみたい」「自分の意見を反映させたい」といった考えが芽生えてくることもあります。
立ち位置上、どうしても発言しにくい立ち位置ではありますが、その際は企業の直接雇用を狙うのもいいでしょう。
⑥:未経験の仕事に就くことができた
派遣はほとんどの仕事が未経験でもOKとしています。
なぜなら派遣会社が採用まで後押ししてくれ、研修や就業後のサポートがあるためです。
未経験の仕事に就くと考えると
- 自分がその仕事でやっていけるのか不安
- もし職場環境や業務内容があわなかったらどうしよう
こう考える方も多いでしょう。
正社員で未経験の業種に飛び込んだ場合、職場環境や業務内容は運みたいなもので、ハズレを引いたら退職しか道はなくなります。
対しての派遣ではその職で失敗しても別の職場を提案してくれますので退職にはなりませんし、派遣会社が仕事を探してくれます。
派遣の場合は未経験の仕事に就く場合でも、
- 事前に研修がある
- 入社後のサポートもある
- 万が一失敗しても別の配属先に行く
未知の領域に行く場合は大きなメリットとなるでしょう。
⑦:不安なことは研修してくれる
上記でも少し触れましたが、仕事をしている中でスキルに不安を抱えている場合でもしっかりと研修してくれます。
オンラインでの研修が主流となっていますが、動画でも基礎知識を学べます。
実際に派遣会社の勤務後の研修サポートの一例を見てみましょう。
大手派遣会社「テンプスタッフの一例」です。
https://www.tempstaff.co.jp/staff/skillup/
- OAスキルアップ
- 語学スキルアップ
- 専門事務スキルアップ
- ビジネススキルアップ
- 資格取得支援
- 理系・製薬専門職スキルアップ
- 貿易事務入門・スキルアップ
- CAD・DTPデザイン系専門職スキルアップ
- RPAアソシエイツ研修・スキルアップ
- ITエンジニア専門職スキルアップ
- 就職・転職支援
めちゃくちゃ多いです。
このように目的別に合わせて研修を実施できますし、無料eラーニングでオンラインで自宅で受けることもできます。
さらに、こういった全体に行っている研修ではなく、派遣営業に個別に相談し、今の抱えている悩みに沿った研修をしてくれることもあります。
ここまで正社員から派遣社員になってよかったと思えるメリットを解説しました。
まとめると次のとおりです。
- 勤務条件を選べる
- 働く自身を取り戻せる
- 派遣から正社員を目指せる
- トラブルがあっても派遣会社が仲介になる
- 主体的な行動を求められなくなった
- 未経験でも仕事に就くことができた
- 不安なことは研修してくれる
派遣社員では正社員にはなかったサポートや未経験の業種を狙えることはいいですね。
そうですね。将来的に派遣から正社員を目指して失敗しない転職ができることも魅力の一つでしょう。
正社員から派遣になってよかった?|5つのデメリット
逆にデメリットもありますので、デメリットを知ったうえで派遣を検討してみるといいですね。
- 収入が減った
- 将来の不安を感じる
- 契約終了になるリスクがある
- 周囲の人に対して今の仕事を聞かれることが嫌になった
- 雇用の不安定を感じる
①:収入が減った
派遣になることにより、収入が減ります。
理由はシンプルで、
- ボーナスがないから
- 昇給しないから
月給で見ると正社員と変わらないでしょう。
しかしボーナスで大きな差が開きます。
ボーナスが60万出ていると仮定すると単純計算で年収120万の差が生まれます。
また派遣は働く期間が定められており、昇格しにくい傾向があるため、勤務年数を重ねても入社時と給料が同じことはあるあるです。長い目で見た時に収入が減るのです。
収入が上がらないことも原因となり、次の項目の「将来の不安を感じる」ことに繋がります。
ちなみに、派遣の給料は年々増加の一途をたどっています。2024年7月時点では派遣平均時給が「1,700円を突破」そう考えると、正社員との差もほとんどなくなってくるかもしれませんね。
引用:エン・ジャパン(プレスリリース)
また、現在派遣社員として勤務されている方も、ほかの派遣会社に登録することで高い給料の仕事を紹介されることも多いものです。
派遣の給料がどんどん上がっている今だからこそ、話だけでも聞いてみる価値はあると思いますよ。
②:将来の不安を感じる
派遣で将来の不安を感じる理由は以下のとおりです。
- 給料が正社員と比べて低い
- 年齢と収入が比例しない
- 体力に不安を感じる
- 安定性がない
正直、正社員でも将来の不安を感じます。
しかし、派遣では「雇用」「給料」の2つの明確な理由です。
将来正社員を目指せるのですが、それであればいち早く正社員を選びたい心境の方もいるでしょう。
しかし、正社員の働き方に疲れて派遣で休憩される方も多いのです。
③:契約終了になるリスクがある
上記でも触れましたが、契約終了になり安定しないのです。
派遣は切られやすいです。
働き先の社員じゃなく、応援で来てる人になるからです。
業績が悪くなる、プロジェクトの縮小によって本当は続けたいのに続けられないこともあります。
派遣契約が更新されない場合は事前に予兆があります。
予兆は「派遣が更新されない予兆は7つある?事前にできる対策を現役営業ならではの目線から解説」を参考にしてみてください。
安定しないことはやはりデメリットですね。
④:周囲の人に対して今の仕事を聞かれることが嫌になった
派遣社員は世間体からの見られ方もよくないです。
親世代からすると、「正社員=勝ち組、派遣社員=負け組」のレッテルを貼る人もいます。
特に、大卒で派遣をすることがもったいないと感じる方もいるでしょう。
今の仕事を親や友人に話さない派遣社員は実際に多いと感じています。どこかで劣等感を感じてしまうからですね。
いつか正社員を目指したいと思いながらも、派遣社員として働いている方もいます。
⑤:3年以上同じ勤務地で働けない
派遣では同じ派遣先に3年以上勤務することができません。
個人抵触日といわれるものがあるためです。
派遣社員が将来性がないといわれる所以の一つに3年以上勤務できないことも挙げられます。
派遣の働き方に満足していても、いかに職場環境が良かったとしても、3年後は次の選択肢しかないのです。
- 派遣先企業へ転籍(直接雇用)
- 派遣元の無期雇用派遣になる
- 派遣先変更
- 退職
また、確実に転籍できる保証もありませんし、無期雇用派遣になるのも面接が必要です。
そのため、やむを得ず派遣先を変更するか、退職するかを選択される方もいらっしゃるのです。
3年後に待っているデメリットのため、しっかりとおさえておきましょう。
3年以上同じ職場で勤務したい方は「派遣3年ルールで辞めたくない!抜け道を現役派遣営業が詳しく解説」で抜け道を含めて詳しく解説しています。
ここまで正社員から派遣になった際のデメリットを解説しました。
改めてまとめると次の通りです。
- 収入が減った
- 将来の不安を感じる
- 契約終了になるリスクがある
- 周囲の人に対して今の仕事を聞かれることが嫌になった
- 雇用の不安定を感じる
もっとデメリットを多角的に見てみたい方は「派遣社員はデメリットしかない?そう感じたら少し損をしているかもしれません」の記事を参考にしてみるといいですよ。
ここからは、正社員から派遣になって実際に起こった生活の変化を見てみましょう
正社員から派遣になってよかった?|生活の変化は
- 私生活が充実した
- 休みに集中できるようになった
- 副業ができるようになった
①:私生活が充実した
正社員から派遣になって、私生活が充実した方が多いです。
少し昔のデータとなりますが、厚生労働省の調査では、
派遣社員の8割(80.3%)が元正社員で、6割(59.3%)の方が派遣社員になって「生活が充実」と感じていました。
今ではワークライフバランスが整えられた会社も多くなりましたが、それでも正社員で仕事漬けになっている正社員は多いでしょう。
ワークライフバランスの良さは「派遣社員>契約社員>正社員」です。
派遣になることにより、
- 私生活の時間が取れるようになった
- 休日はしっかり休めるようになった
- 休日に仕事のことを考えなくてもよくなった
と、私生活が充実したと思う方は多い傾向にありますね。
②:休みに集中できるようになった
私生活が充実したと重なる理由でもありますが、休みに集中できるようになった声はよく聞きます。
正社員では仕事でトラブルがあったときや、納期、プロジェクトの進行状況により休日出勤を余儀なくされていたかと思います。
また、休みに上司や取引先から連絡があることもしばしば。
それが一切なくなったらどうでしょう。
業務端末を持たず、解放された気持ちで休日を過ごせるでしょう。
電話が多い仕事をしていたのであれば、もしかすると映画館にも静かに行けるかもしれませんし、プールに行っている時だって携帯電話を気にせずに遊びを堪能できるかもしれませんね。
プールが終わって、更衣室で携帯電話を開くのが怖いといった心境もなくなりますよ。
③:副業ができるようになった
正社員で副業を可能としている会社も増えましたが、まだまだやりにくいですね。
定時で退社できなかったり、急な部署移動があったり、中には責任感から仕事以外に取れる時間がないということも出てくるでしょう。
派遣は副業可能です。
副業を通じて
- 収入を増やす
- スキルアップを目指す
- 将来独立する
- 人脈が広がる
こういったメリットもありますね。
さらに派遣の仕事はほとんど定時退社の仕事です。なので副業の時間をずらすことなく、予定通り副業ができるようになることも魅力の一つかもしれませんね。
正社員から派遣になってよかった?|正社員でも派遣でも変わらないこと
今まで正社員から派遣になってよかった内容もお伝えしましたが、実際に派遣で勤務しても変わらないこともあります。
派遣になることを期待しすぎないほうがいい内容でもありますね。
- 人間関係の不安は消えない
- 漠然とした不安は払拭されない
- コミュニケーションの大切さは結局変わらない
①:人間関係の不安は消えない
正社員であっても派遣社員であっても人間関係の不安は消えません。
派遣だと人間関係を「割り切れる」だけです。働いている会社の社員じゃないんで。
とはいえ、周囲の社員は人間です。人間である以上人間関係の悩みは必ず出てきます。
これはどの職場にいっても変わりませんので心構えておきましょう。
その中でも派遣のメリットは
- 人間関係トラブルがあったとき、派遣営業がサポートしてくれる
- この人と一生付き合うわけじゃないし。と割り切れる
- 最悪、就業先を変えればいいしと割り切れる
こういった心境の違いは出てくるでしょう。
②:漠然とした不安は払拭されない
正社員での多くの悩みは次の内容でしょう。
- 多忙
- ブラック企業に勤めてる
- 上司(会社)と合わない
こういった不安はありましたが、派遣社員になっても漠然とした不安は消えません。例えば次のような不安。
- 将来どうしよう
- 今のままでいいのかな
- 結婚に踏み込めるかな
正社員と派遣社員で悩みの種類は変わります。悩みの種類が変わるだけであって、漠然とした不安は生きている中で必ず出てくるでしょう。
どちらの悩みも「辞めたい」につながるんですね。
③:コミュニケーションの大切さは結局変わらない
仕事をする上で大事なことはコミュニケーションです。
コミュニケーションがいい事で人間関係がよくなり、結果として居心地がよくなるのです。
人間関係でトラブルがあった方は、派遣社員でも人間関係のトラブルが発生します。
派遣会社が仲介に入るのである程度緩和はされますが、人間関係の悩みは繰り返してしまうんですね。
仕事はコミュニケーションが一番大事といってもいいでしょう。
仕事ができなくてもコミュニケーションが円滑なら楽しさも感じますし、一定の評価は得られますので。
正社員から派遣になってよかった?|派遣になる前に考えておくべきこと
- 自分の希望する働き方を明確にする
- 将来のキャリアプランを考える
- 派遣会社を選ぶ
①:自分の希望する働き方を明確にする
派遣社員になる前に、希望する働き方は考えておきましょう。
- 働く時間
- 場所
- 職種
この3つをある程度考えないと登録するべき派遣会社を間違えます。
ある程度はご自身の中でこういった働き方をしたいという希望があると思いますので、その思いを登録会で伝えるといいでしょう。
派遣応募する際のコツとしては、勤務条件を絞りすぎないこと。
勤務条件をガチガチにしすぎると逆に仕事紹介されなくなります。
派遣登録会でのコツは「【5割が落ちる】派遣登録会で聞かれることや落ちる人の特徴を解説!」で解説しています。
②:将来のキャリアプランを考える
派遣で働く前にキャリアプランを立てておくといいでしょう。
以下を考えてみるといいでしょう。
- 何年後に
- 雇用形態は
- 職種は
- 何を手に入れたい(働き方の自由、役職、圧倒的な収入)
この4点の質問に答えていくと見えてくるものがあります。
なぜ先にキャリアプランを考える必要があるかというと、目標なく派遣で働くことは「後悔」することが多いからです。
人によっては派遣社員の居心地の良さから抜け出せず、ずるずる歳を重ねる方もいます。
振り返ったときに何も得られていないために、派遣から抜け出せなくなるんですね。
だからこそ、入社前にキャリアプランを立てておくといいでしょう。
ちなみに、そのキャリアプランは派遣登録会で担当者に伝えると評価が上がる傾向がありますよ。
③:派遣会社を選ぶ
派遣会社には特異な職種と苦手な職種があります。
また、派遣会社の多くは事務職を得意としています。大手派遣会社もほとんどが事務職をメインとして扱っていますね。
おすすめの派遣会社と、扱っている職種をまとめましたので、是非とも参考にされてみてください。
正社員から派遣になってよかった?|派遣から正社員を目指したくなったら
派遣社員を続けていくと、正社員になりたい気持ちが出てくることもあるでしょう。
ここからは、派遣社員から正社員を目指したくなった時の最適ルートを解説します。
- 紹介予定派遣を利用してみる
- 派遣先の正社員を目指す
- 派遣会社の無期雇用派遣を狙ってみる
①紹介予定派遣を利用してみる
1つ目の方法は「紹介予定派遣」を狙うことです。
一般派遣と紹介予定派遣の違いは次の通り。
雇用形態 | 紹介予定派遣 | 正社員 | 登録型派遣 | 契約社員 |
---|---|---|---|---|
雇用主 | 派遣会社(派遣期間中) 派遣先企業(直接雇用後) | 派遣先企業 | 派遣会社 | 派遣先企業 |
雇用期間 | 最大6ヶ月(派遣期間中) 無期限(直接雇用後) | 無期限 | 有期限(最長3年) | 有期限(最長5年) |
給与・待遇 | 派遣会社が決める(派遣期間中) 派遣先企業が決める(直接雇用後) | 派遣先企業が決める | 派遣会社が決める | 派遣先企業が決める |
保険・福利厚生 | 派遣会社に加入(派遣期間中) 派遣先企業に加入(直接雇用後) | 派遣先企業に加入 | 派遣会社に加入 | 派遣先企業に加入 |
休暇・休日 | 派遣会社の規定に従う(派遣期間中) 派遣先企業の規定に従う(直接雇用後) | 派遣先企業の規定に従う | 派遣会社の規定に従う | 派遣先企業の規定に従う |
紹介予定派遣は最長6か月の派遣期間を経て派遣先企業の直接雇用になる雇用形態です。
採用段階で直接雇用を前提としているため、将来が確約されているんですね。
大手派遣会社はほぼすべての会社が対応しています。
紹介予定派遣のメリットは3つ
- 派遣期間中は派遣会社のサポートがある
- 正社員よりも合格率は高い
- 事前にその会社の雰囲気がわかる
派遣期間中に、対象の企業の内部を見ることができるため、将来の仕事選びに失敗しないんです。
特に正社員で一度失敗した経験がある方にはおすすめの方法ですよ。
紹介予定派遣はやめとけと言われることもあります。紹介予定派遣を選ぶ際はデメリットを知ったうえで選択してみるといいでしょう。
②派遣先の正社員を目指す
上述した紹介予定派遣で狙うことも一つですが、実は紹介予定派遣以外にも派遣先の正社員を目指す方法があります。
以下が目指す方法です。
- ヘッドハンティング
- 3年経過後に転籍
- 直接雇用を望んでいると派遣会社に伝える
この3パターンです。
特に多いのは「ヘッドハンティング」と「3年経過」です。
優秀な人であればヘッドハンティングがあるでしょう。メリットが豊富にあり自信にもつながることでしょう。
ヘッドハンティングされるための優秀な社員の特徴や注意点は「優秀な派遣社員は引き抜きにあう!注意点やよくあるトラブルは?」で解説しています。
3年経過で直接雇用を狙う方法は「派遣3年ルールで辞めたくない!抜け道を現役派遣営業が詳しく解説 」を見てもらうといいですね。
③派遣会社の無期雇用派遣を狙う
3つ目の方法としては、派遣会社の正社員になる方法です。
いわゆる無期雇用派遣(常用型派遣)と言われるものです。
本来派遣は、同じ職場に3年、派遣会社には5年までしかいられないルールがありますが、無期雇用になることによりずっと働けます。
派遣としての働き方を継続でき、雇用が安定するため狙ってみるのも一つの手でしょう。
無期雇用派遣は向き不向きが露骨に現れる働き方です。
以下の記事で無期雇用派遣に向いている人の特徴を解説していますので、あなた自身の職選びの参考にしてみてもらえればと思います。
正社員から派遣になってよかった?|よくある質問
正社員から派遣になってよかった?|まとめ
この記事では正社員から派遣になってよかった内容と後悔する内容の両軸で解説をしました。
派遣になることは賛否両論ありますが、派遣で働きよかったと思っている方も多くいらっしゃいます。
派遣で働いている方は少ないです。そのため世間一般の見られ方やイメージで決められる方もいますが、大事なのはあなた自身の気持ちです。
正社員から派遣になってよかった内容と悪かった内容を改めてまとめます。
派遣になってよかった声はもちろんあります。
しかし、20代で派遣に踏み込むことをためらう方もいるのも事実なのです。もう少し考えてみたい方は「20代の派遣生活、もったいない?後悔から価値ある経験に」の記事を参考にし、将来を考えていきませんか。