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派遣営業をしている中で、更新されない場合は予兆があります。その予兆を事前に把握して対策をとると回避できるのです。
派遣契約更新が近づくと「ちゃんと更新されるのかな?」「派遣営業から連絡がないけど大丈夫かな?」と不安になることもあります。
更新されない場合は事前に予兆があり、派遣会社から1か月前に言われます。
この記事では、私自身が派遣営業の仕事を通じて実感した「更新されない7つの予兆」と「更新されないとき、次の仕事が紹介されるのか?」を細かく解説。
次にどういった行動をすればいいのかがわかる記事となりますので、更新されないと不安に感じている方にはおすすめの記事です。
そもそも派遣更新されないことはあるのか?
派遣更新がされないことはあります。
その中でも、2種類が存在しますので、まずはこの違いから解説していきます。
- 絶対に更新されないパターン
- 産休の代替で入社している
- 雇用契約書が【更新なし】になっている
- 派遣契約が3年を迎える
- 更新されないかもしれないパターン
- 勤怠が乱れている(遅刻や欠勤)
- 会社のルールを守っていない
- 入社した時からスキルが成長していない
絶対に更新されない3つのパターン
絶対に更新されないパターンは次の3つです。
- 産休の代替で入社している
- 雇用契約書が【更新なし】になっている
- 派遣契約が3年を迎える
産休の代替で入社している
産休代替として入社する際、必ず派遣会社から入社前に通達されますので事前に分かります。
もし言われなかったら派遣会社の責任です。
この場合は、産休が明けるまでの期間延長はまずありません。
結果として更新されなくなります。
雇用契約書が【更新なし】になっている
出典:厚生労働省
雇用契約書の更新有無の欄にはいか3パターンのいずれかが記載されています
- 雇用契約書に記載されている内容
- 更新あり
- 労働者の能力により判断する
- 更新なし
更新なしの場合、あきらめてください。
契約書を締結した段階で、異議申し立てをしなかった場合、更新なしに納得したとみなされます。
「雇用契約書」は重要な内容しか書かれていませんので、必ずチェックしましょう。
能力により判断って結構曖昧ですね。
そうなんです。大抵の場合は能力により判断と記載されていることが多いです。
「能力による判断」による予兆を知ることが、本記事の本題です。
⇒すぐにでも派遣の更新がされない予兆を知りたい方はこちらをタップ
派遣契約が3年を迎える
派遣契約が3年を迎える場合も更新されません。
派遣社員は同じ職場に居続けられる期間が3年までと決められているためです。これを「個人抵触日」といいます。
個人抵触日になった場合、次の選択肢を選ぶ必要が出てくるのです。
選択肢はこちら
- 派遣先企業の直接雇用になる
- 派遣会社の無期雇用派遣を選択する
- 退職する
3年経っても同じ職場にいたいと考える方は多いです。
別の記事で3年経っても辞めないための抜け道を詳しく解説しています。
更新されないかもしれない3つのパターン
以下の項目に当てはまる方は、更新されない可能性がありますのでご注意ください。
- 勤怠が乱れている(遅刻や欠勤)
- 会社のルールを守っていない
- 入社した時からスキルが成長していない
ここに該当する方は、更新されない予兆がありますので、ご注意ください。
それぞれ簡単に解説します。
勤怠が乱れている
契約更新されない原因として最も多いのが、勤怠の乱れから来る信頼の損失。
勤怠の乱れの中でも、企業が最も嫌がるのは【突発的な欠勤】です。
逆に元々決まっている、お休みは突発欠勤ではないため、問題ありません。
会社のルールを守っていない
会社のルールを守っていないと更新されなくなるでしょう。
ルールを守ると言うと、当たり前に聞こえると思いますが、意外とルールを守れてない人も多いのが事実です。
周りの正社員の方は皆抜け道を探してグレーゾーンに行きたがります。
そこに流されて「これくらいならいいか」とルールを崩してしまったら、どんどんエスカレーションしていき、結果としてグレーゾーンじゃ済まなくなることもあるのです。
入社した時からスキルが成長していない
スキルの成長が感じられないと、今後の見込みがないと思われます。
入社したときは、スキルがなくても問題ありません。
しかし、3ヶ月経っても仕事を覚えられない場合、成長しないと思われ切られます。
仕事ができないと考える方は多いもの。仕事には2種類のスキルがあり、分けて考えていない方が多いんです。
コツがあるんです。
仕事ができなくて自分に自信が無い方は「事務も接客も向いてないと感じていた私へ伝えたい6つのコツ」が参考になります。
ここまで「絶対に更新されないパターン」と「更新されない可能性のあるパターン」を解説しました。
簡単にまとめると次のとおりです。
- 絶対に更新されないパターン
- 産休の代替で入社している
- 雇用契約書が【更新なし】になっている
- 派遣契約が3年を迎える
- 更新されないかもしれないパターン
- 勤怠が乱れている(遅刻や欠勤)
- 会社のルールを守っていない
- 入社した時からスキルが成長していない
更新されないかもしれないパターンの場合は、予兆から察知する方法があります。
次の章から「派遣の更新されない予兆」を詳しく解説していきますね。
派遣の更新がされない7つの予兆は?
派遣契約が更新されない予兆は次の7つです。
事前に察知することにより、次の一手が打ちやすくなりますからね!
派遣先企業の業績が悪い
派遣先企業の業績が悪いと人員削減で派遣社員が切られます。
「更新しません」と一言派遣会社に伝えることで終わるため、派遣先企業としても最もお手軽な方法なんですね。
全く納得いきませんけどね。
そうですよね…
企業の業績が悪いことは以下3点から察知することができます。
- 正社員のボーナスが下がった
- シフトが減った
- 盗み聞き
正社員のボーナス時期は6月と12月が多いため、この時期になると社内でボーナスの金額の話が出てくる場合があります。
また、仲の良い上司や正社員の方がいれば、今の業績を聞いてみるのも一つの手ですね。
派遣営業と派遣先担当者のやり取りが増えた
派遣営業が派遣先担当者とやりとりしている内容は9割がネガティブ内容です。
- 派遣社員の業務内容や業績に関しての相談や確認
- 派遣社員のスキル不足がないかの確認
- 派遣社員の業務遂行上、問題がないかの確認
- 新規案件の確認
派遣営業と担当者は嬉しい話とか、いい話はしないんですか?
ほとんどしません。人を管理している以上、どうしてもトラブルや問題解決が主な仕事となります。
派遣先企業と派遣営業とのやり取りが増えたということは、あなたに対しての指摘が入ったか、今後の雇用契約について話をしていることが多いですよ。
派遣営業と担当者との会話であなたのスキルを確認する場面は多いです。
ここでスキル不足だった場合、契約が更新されない可能性が出てくるのです。
スキルが気になる方は「派遣更新しないのはスキル不足が原因!現役派遣営業が赤裸々に解説」の記事をご覧下さい。
求人誌に同じ仕事が掲載された
求人誌に仕事情報を掲載する=人を募集しているということ。
募集する理由が次の内容があれば問題ありません。
- 周りの社員が退職する予定
- 産休に入る社員がいる
- 業績が上がっている
しかし、上記の内容に該当しない場合は切られる予兆です。
特に人の異動や退職もないし、業績が上がっているようにも見えないのに人を募集し始めたときです。
この際、派遣営業に状況を確認してみるのも一つの手でしょう。
派遣先企業に直接雇用の新人が入ってきた
派遣社員が入ってきても問題ありませんが、契約社員や正社員が入ってきたら危険信号です。
派遣社員は人件費が高いです。自身の給料よりも高い金額を派遣会社に支払っているからです。
派遣先企業は安い人件費の方を取ります。利益を少しでも確保したいですからね。
- そもそも、なぜ派遣を雇っているかと言うと
- 企業に人を集める能力がないから
- 1人雇うのに30万以上の費用がかかるから
- 安定するプロジェクトではないから
直接採用が出来たということは、ここをクリアしたということです。
契約期間が短くなる
決定打です。契約期間が短くなるのは更新を検討している予兆です。
派遣社員は通常3か月ごとの更新が多いですが、1か月や2か月の更新に変更されることもあるのです。
期間を短くされる場合は、必ず派遣営業から理由の説明がありますのでご安心ください。
実際に私がアパレルの派遣を担当していた時の話ですが、
コ〇ナの影響からクライアントの実績がガタッと落ち、以下の順番を経て最終的に契約終了となりました。
順番
- 契約期間が3か月から2か月に変更
- 出勤日数が週5日勤務から週4日勤務に変更
- 勤務時間が1時間減る
そして最終的に契約終了でした。
スタッフのスキルは全くもって問題ありませんでしたので、別の店舗をクライアントが紹介してくれ、現在も働いています。
契約期間が短くなったら、要注意ですよ。
指摘されなくなった
指摘されなくなった場合、更新されない予兆であり、最も察知できる内容です。
しかし、注意が必要で、指摘されなくなる理由は主に2つあることです。
- 指摘されなくなる理由
- 仕事ができるようになったため
- 諦められた
どちらに該当するかは、今までの行動と担当者の性格もあります。
とはいえ、2つ目の「諦められた」に該当する場合は危険信号と捉えるといいでしょう。
対策法としては、手放したくない派遣社員になりきること。
特徴は、手放したくない派遣社員の特徴10選!12年の派遣営業経験から見えてきた共通点 で詳しく解説しています。
また、上司も人間です。指摘されなくなった以外にも、態度に出ることもあるでしょう。
上司にこんな態度が出たら注意
- 挨拶がぎこちない
- 仕事の依頼が適当になった
- あまり構ってくれなくなった
- 会話がぎこちない
- 「あがっていいよ~」とよく言われるようになった
- 急にやさしくなった
予兆が出てきた段階から、あなた自身の行動を見直していくのがいいですね。
どのように見直していくかは本記事の「更新されない不安を感じたときにできること」で解説しています。
更新の1か月前に派遣営業から面談したいと言われた
かなり高い確率で更新なしと告げられます。
派遣営業の心境を考えると、1か月前ギリギリに伝えてくる営業が多いです。
そのため、1か月前の最終週に面談が入った場合は、電話で事前に内容を確認するべきでしょう。
私も、派遣営業をしている中で、電話ではなく、直接会って「更新なし」を告げることが多いです。
その理由は
- 次の仕事の準備もしていて、確実に次の仕事の了承を取りたいから
- 指摘されている点もあるため、時間をかけて伝えたい
更新の1か月前の最終週に入る面談は、ほとんどの場合は悪い話なので、前もって電話で内容を聞いておきましょう。
ここまで派遣契約が更新されない予兆をお伝えしました。
まとめると次のとおりです。
予兆はわかりましたが、もし更新されなかった場合は次の仕事紹介はされるんですか?
気になりますよね。次の章で派遣会社から次の仕事紹介について解説していきます。
派遣の更新がされなかった場合、派遣会社から次の仕事紹介はあるのか?
紹介されます。
同じ派遣会社で1年以上勤務していた場合、派遣会社は仕事紹介する努力義務があります。
「雇用安定措置」と言われるものですが、あなたが次の仕事を希望する限り、次の仕事は必ず紹介してくださいねというものですね。
もし、1年以内であっても、雇用契約書に「更新あり」と記載されていたら、仕事紹介されます。
ここからは以下の2パターンで、仕事の紹介がされるのかを解説していきます。
あなたが次の仕事紹介を望んでいる場合
冒頭で説明した通り、仕事紹介されます。
派遣会社は雇用を守る義務があるからですね。
仕事紹介される場合は、次の3つのパターンにわかれます。
- 通勤距離、時給、業務内容が理想通りの勤務先
- 通勤距離が遠く、時給も下がるといった、条件が悪くなる勤務先
- そもそも紹介されない
上記3つのパターンでの対処法を解説します。
1.通勤距離、時給、業務内容が理想通りの勤務先
このパターンは理想形のため、問題ないでしょう。
あなたの勤務態度がよく、派遣会社がしっかり守ってくれる姿勢が見えます。
2.通勤距離が遠く、時給も下がるといった、条件が悪くなる勤務先
いわゆる勤務条件が悪くなるパターンです。
こうなってしまう原因としては主に2つ
- 派遣会社が、紹介した仕事しか持っていない
- 自主退職してほしいために、環境を悪くして紹介している
このどちらかです。
派遣会社の求人数が少なかった場合は、1点目になる確率が高まります。
また、2点目の「自主退職してほしい場合」は、派遣会社と戦うこともできますが、時間の無駄になることが多いので、別の派遣会社や転職活動をしたほうがいいでしょう。
【参考】派遣会社と戦う人はタップ
もし、非現実的な仕事を紹介された場合、まずは次の点を確認してください。
- 今まで勤怠の乱れはなかったか
- 業務態度など、仕事において派遣会社から指摘を受けたことがあるか
- 1年以上勤務しているか
- この3つのパターンに該当していないか
すべて当てはまった場合、戦うことが可能です。
こちらの武器は「労働契約法 第九条」です。
簡単に要約すると、「労働者の合意なく、労働者の不利益になる条件にしちゃだめだよ」ってことです。
あなたとしては、登録会の段階で「勤務条件を明示」しています。また、指摘をされていないということは、勤務態度や勤務状況に問題ないということです。
更に更新を希望しているにもかかわらず、「あなたが不利益になる契約」に変えようとしてきてるんですね。
これを武器に派遣営業に伝えていくのです。
それでも派遣営業は負けじと戦ってきますので、「労働基準監督署に確認してみます」と言ったら勝てますよ。
本気で戦いに行きたい方は、私のブログにある「お問い合わせ」から、私に連絡いただければアドバイスいたします。
3.そもそも紹介されない
そもそも仕事紹介されない場合は、「会社都合」の退職となります。
失業手当の給付を給付制限なく受け取ることができますので、その間に転職活動や今後を考えることもできます。
ここまで「あなたが仕事紹介を希望している場合」について解説しました。
- 通勤距離、時給、業務内容が理想通りの勤務先
- 通勤距離が遠く、時給も下がるといった、条件が悪くなる勤務先
- そもそも紹介されない
この3つのパターンでの仕事紹介がありますので、状況にあわせて対応してもらえれば大丈夫です。
次は、仕事紹介を望んでいない場合を説明していきます。
あなたが次の仕事紹介を望んでいない場合
次の仕事紹介を望んでいない場合は、すぐにでも転職活動していきましょう。
あなたが仕事紹介を望んでいないため、派遣会社からも仕事紹介がされません。
契約期間満了で終了しても「自己都合退職」となります。
しかし、待期期間のない自己都合退職のため、失業手当をもらい始める時期は会社都合と一緒です。
更新したくないと感じた段階で、【よくある質問】の最後にある契約終了になったらどうすればいい?を実践するといいでしょう。
派遣の更新がされない不安を感じたときにできる3つのこと
更新されるかされないか不安があるときは、次の3つをしてみるといいでしょう。
更新したくなる派遣社員になってみる
更新したくなる派遣社員になれば、契約更新される確率が高まります。
では、どのような人が更新されやすい人なのか?
これが違う!手放したくない派遣社員とその他の派遣社員の決定的な違い (papadanblog.com)
- 正社員の求める目線を知っている人
- 当たり前のことを継続する
- コミュニケーションを大切にする人
- 上司に気に入られるように頑張る人
- スキルの成長がある人
どれもすぐにでもできる内容にも関わらず、やっていない人のほうが多いのです。
特に正社員の目線を知っている人と知らない人とでは大きく異なります。
私自身もやり取りをする中で違いを感じています。
上記をおさえておくことにより、昇給の可能性が上がり、現在の職場でも必要不可欠な人員となることで、正社員への道も開けますからね。
結果として、更新されなくなる予兆すらもなくなることがあります。
詳しく知りたい方は、手放したくない派遣社員の特徴の記事をご覧ください。
派遣営業に自ら次回更新があるかを確認する
最も簡単ですぐに終わるやり方です。
派遣営業に確認すると最新の情報を持っていますので、確認できます。
通常、派遣契約が更新されない場合、派遣先企業から派遣営業に連絡が入り、派遣営業からあなた自身に連絡が入ります。
その中でも、実はすでに終了と聞いているのに、連絡をギリギリにしてくる派遣営業も多いのです。
転職活動を早い段階から始めておく
転職活動は、更新されない予兆を感じ取った段階から始めるのがいいでしょう。
ギリギリから始めて、余裕がない状態での転職活動は失敗してしまいますので。
- 契約更新が不安だ
- 派遣の働き方をしていきたい
- 事務職をしていきたい
すべてが「はい」だった場合、無期雇用派遣が向いているかもしれません。
無期雇用派遣は、派遣会社の正社員として働くもので、安定して派遣の働き方を希望される方にはピッタリです。
ただし、無期雇用派遣のサービスは「事務職」が多いため、他の職を狙っている場合は転職エージェントを使ってみるといいでしょう。
ここまで、更新されないと不安に感じたときにできることを解説しました。
改めてまとめると次の3つ。
- 更新したくなる派遣社員になってみる
- 派遣営業に自ら次回更新があるかを確認する
- 転職活動を早い段階から始めておく
更新されない不安も確かにありますが、まずは派遣営業に聞いてみようかな
いいと思います。それを嫌がる派遣営業はいないですからね!むしろ更新従ってる!うれしー!となる派遣営業が多いですよ。
よくある質問
【まとめ】派遣の更新がされない予兆は事前察知可能
この記事では、派遣の更新がされない予兆について解説しました。
重要なポイントをまとめると次の通りです。
- 派遣契約が更新されない予兆は7つあり、現場での些細な変化から把握することができる
- 派遣切りされた時は、「更新を希望します」と派遣営業へ必ず伝えることで有利に動ける
- 契約更新をしたくなる人は「当たり前のことを100%実行している人」
明日からの出勤ちょっと怖いですが、些細な違いを少し見てみます。
はい!事前に察知して、早めの行動をしていきましょうね!