- こんな疑問を解決
- 派遣を二度とやらないと思うのってどうして?
- 派遣を二度とやらないと決める人はどういったことがあったのか知りたい
- 派遣社員の将来性や安定性って実際どうなの?3年後は?
- 簡単に自己紹介
派遣で働いていると、「もう二度と派遣なんてやらない!」って思う瞬間多いですよね。
私自身も派遣社員として働いていたときもあります。正社員と同じ仕事(むしろそれ以上)をしているのに、収入は正社員のほうが上。
なんか、やるせない思いになるものです。
それでいて給料が全く上がらない。自分の将来にも不安を感じながら働いていました。
私が経験したことももちろん、現在は派遣営業として派遣社員のカウンセリングもしています。
その経験から、もう派遣は二度とやらないと思う瞬間を徹底的に解説していきます。
派遣を二度とやらないと決めた8つの理由
- 派遣で働くことにつかれた
- 派遣も正社員も責任感が変わらない
- 自分の働きを認められない
- スキルが身についている気がしない
- 将来に対して漠然とした不安がある
- 社員からこき使われる
- 入社した後輩と同じ仕事をしている
- 派遣でも意外に残業が多い
ひとつずつ解説します。
派遣で働くことにつかれた
派遣で働くことに疲れた。案外多い理由です。
- 短期契約の繰り返しによる精神的な負担の大きさ
- 派遣先が変わるたびに、新しい環境に適応することを求められる
- 安定した収入が得られないストレス
この3つです。
3ヶ月や6ヶ月といった短い期間で契約が更新されるため、常に次の仕事を探す不安と戦わなければなりません。
派遣先が変わるたびに、新しい仕事内容、新しい同僚、新しい社風…。
何度も転校を繰り返す生徒のような気分になるかもしれませんね。
派遣の仕事は、景気や企業の状況によって大きく左右されがち。
今月は仕事があっても、3ヶ月後はどうなるか分からない…。
こんな不安定な状況では、生活設計を立てるのが難しくなり、将来への不安は募るばかりです。
派遣も正社員も責任感が変わらない
派遣社員は責任感が軽い!そう思って入社したものの、こんなこと思いませんか?
- 正社員と同じ仕事をしてるのに待遇が異なる
- 責任を持って仕事をしても評価されにくい
- キャリアアップの機会が限られている
画像の通り、PRTIMESの調べでは派遣を選ぶ第3位が「責任が軽いこと」なんですよ。
でも、実際は正社員とやってること変わらない。と感じる方もいるのです。
そして、正社員と同じ仕事をしているにもかかわらず、待遇面での差に不満を感じることもあるでしょう。
派遣社員は、責任を持って仕事に取り組んでも、正当に評価されにくいのが現状です。
派遣は「一時的な戦力」と見なされるからですね。
頑張って仕事をこなしても、「それは当たり前」と思われてしまうことも少なくありません。
この状況が続けば、モチベーションの維持が難しくなり、仕事へのやる気もなくなり、最終的に「派遣は二度とやらない」となるのです。
自分の働きを認められない
働く中で、自分の努力が正当に評価されないと感じることはありませんでしたか?
業務の指示は派遣先がやるのに、評価をする派遣元は現場にいない。正当な評価が出来なくて当然でしょう。
舞台の上で輝く俳優たちを支える裏方のスタッフのように、重要な役割を果たしているにもかかわらず、表立って評価されることは少ないのです。
頑張りが正当な評価や昇給につながりにくいのは、派遣社員の契約期間が限られていることも理由としてあげられます。
なんか、100メートル走のような短距離走ばかりを求められているようなかんじですね。
たしかにそうですね。
スキルが身についている気がしない
派遣社員をしていると、同じところをぐるぐる回っている感じで、スキルが身についている感覚がなくなりますよね。
会社の方向性を決める重要な判断は「正社員」が行います。そのうえで派遣社員は「実行するだけ」なんです。そう。実行部隊。作業の繰り返しなんです。
加えて、研修や教育制度が不十分ですよね。正社員なら、会社が提供する様々な研修プログラムに参加できる機会がありますが、派遣社員にはそういった機会が限られています。
みんなが新しいことを学んでいるのに、自分だけが取り残されているような寂しさを感じるでしょう。
派遣社員の約6割が「スキルアップの機会が少ない」と感じているという統計データもあるんですよ。 このような状況が続けば、自己成長の実感が得られず、仕事への意欲が失われていく可能性が高いでしょう。
仕事量がおかしい
入社した当初はそうでもなかったのに、仕事ができるようになってから、仕事量めっちゃ増えませんでしたか?
派遣は責任感なく働けるメリットがある。ネットを見るといいことがいっぱい書かれていますよね。
でも現実は違う。そんなギャップがあるんです。
そもそも人手が足りないところに派遣は採用されます。つまり、あなたがいないと現場は回らないということ。
現場を回すために正社員以上の仕事量を求められたりすることだってあるんです。
以下の記事で対策法を解説しています。是非参考にしてみてください。
社員からこき使われる
正社員からこき使われてると感じることがよくあります。
業務の押し付けや不当な扱いを受けることもあるのです。どうしても派遣社員は「部外者」と見なされがちで、正社員が嫌がる仕事を任されることがあるのです。
急な残業や休日出勤を頼まれたり、誰もやりたがらない面倒な作業を任されたりすることも。
なんか、クラスの掃除当番を常に押し付けられているようなかんじ。
「外部の人間」という扱いを受けることが多く、会社の意思決定に参加できないことがよくあります。自分の意見や提案が聞き入れられにくく、改善の余地があっても声を上げにくい環境に置かれているのです。
入社した後輩と同じ仕事をしている
後から入社した後輩と同じ仕事をしていること。よくありませんか。
実は派遣の仕事って、何年経っても同じ仕事をしていることが多いんですよね。
ある意味仕事内容が安定しているため、精神状態も安定しやすいんですが、新人と同じ仕事をしていると考えたとき。
ふと「あ、自分ってこのままでいいのかな?」って頭をよぎったりするんですよね。
キャリアアップの機会が限られているのも悩みの一つだといえます。正社員なら、経験を積むにつれて責任ある仕事を任されたり、昇進のチャンスがありますが、派遣社員にはそういった機会が少ないのです。
学校で同じ学年を何度も繰り返しているような感覚ですね。
また、年齢や経験に関係なく同じ仕事を続けることへのフラストレーションもたまっていくことでしょう。新人に対して自分を強く見せようとして、高圧的な態度をとってしまったりする派遣社員も多いものです。
派遣でも意外に残業が多い
派遣は残業が少ないというイメージがありますが、実際には意外と残業があることが多いのです。
事務職でも平均残業時間は10時間~15時間ほどありますからね。
ワークライフバランスを整えるために派遣に入ったのに、派遣に入ってバランスが崩れる本末転倒になってしまうこともあるんですよね。
もちろん、派遣営業に相談したら修正してくれることもあるんですが、そもそも派遣って残業がないと聞いていたからこそギャップに感じてしまうんですよね。
残業は派遣でもあります。ただ、サービス残業は派遣にはないですよ。
派遣を二度とやらないと決めた瞬間ベスト5
派遣を二度とやらないと決めた瞬間について、ベスト5を見ていきましょう。
- 契約更新されないとき
- 大学の同級生との集まりで感じる劣等感
- テレビでボーナスの話がでたとき
- 正社員との格差を感じたとき
- 将来も同じ仕事をしてるのかぁ~と思ったとき
契約更新されないとき
派遣は2ヶ月~3ヶ月の更新が多いでしょう。契約更新されないときは、めっちゃショックです。
派遣営業から更新なしを告げられた瞬間に「もう派遣はいいや」と思うことでしょう。
派遣の不安定さを痛感する瞬間です。
次の仕事紹介はされますが、新しい職場環境での「新しい仕事内容、新しい同僚、新しい通勤ルート」 考えるだけでも、もういいやってなりますね。
派遣のデメリットは雇用の不安定さです。
しかし、雇用の安定は職種によって大きく変わることをご存知でしたか?
工場や官公庁の仕事、コールセンターなど「替えがきく仕事・未経験でもすぐにできる仕事」は切られやすい傾向にあります。
対して、「事務職や販売職」などある程度専門性が必要になる仕事は長期続く仕事が多いんですよ。
大学の同級生との集まりで感じる劣等感
大学の同級生との集まり行きたくないのは私だけではないはずです。
絶対に話題に上がる「今なにしてるの?」の会話
成金が1人は発生しますよね。そんな中で自分の仕事を伝えにくい。次第にその場から逃げたくなりますね。
改めて、自分と同じ年齢の人が自分よりも成功している話を聞くと「派遣はもう辞めようかな」って思ったりします。
実際に私も感じました。
総務省の就業構造基本調査では、正規の職員・従業員の平均年収は約490万円なのに対し、派遣社員の平均年収は約320万円と大きな差があるというデータがあります。
テレビでボーナスの話がでたとき
たまーに、テレビでボーナスの話題が出ますね。「今年の公務員のボーナスは~」
こちらとて、ボーナスなんてないのだが!嫌な記憶を思い出させるな!って感じになります。
世の中との待遇の差を再認識させられ、派遣という働き方に疑問を感じる瞬間になるのです。
夏のボーナス時期にニュースで「今年の平均ボーナスは○○万円」といった報道を目にすると、自分にはそれがないことを痛感させられますね。
テレビでボーナスの話を聞くたびに、「もう派遣はやめて、ボーナスがもらえる正社員になりたい」と感じる瞬間です。
正社員との格差を感じたとき
正社員との格差を感じる瞬間は、派遣社員にとって非常に辛い経験になることがあります。
福利厚生の違いを痛感することで、派遣という働き方に疑問を感じ始めるのです。 社員旅行や運動会、忘年会などの会社行事に参加できなかったり、参加しても肩身の狭い思いをすることがよくあります。 学校の遠足に参加できない転校生のような寂しさを感じるかもしれませんね。
また、キャリアアップの機会の差を実感するのもこのタイミングです。 正社員には社内研修や昇進のチャンスが用意されているのに対し、派遣社員にはそういった機会が限られていることが多いのです。 スポーツチームの控え選手のような立場で、なかなか試合に出られないもどかしさを感じるでしょう。
加えて、長期的な雇用の安定性の違いを認識するのも避けられません。 正社員が長期的な視点でキャリアを築いていけるのに対し、派遣社員は常に次の契約更新や新しい仕事を探す不安を抱えています。
厚生労働省の調査では、正社員の約9割が「現在の雇用形態の継続を希望している」のに対し、派遣社員で同様に考えているのは約4割にとどまるというデータがあります。 この数字からも、多くの派遣社員が現状に満足していないことがわかります。
正社員との格差を日々感じることで、「もう派遣はやめて、正社員になりたい」と強く思う瞬間が訪れるのです。
将来も同じ仕事をしてるのかぁ~と思ったとき
将来も同じ仕事を続けているのかと考えたとき不安を感じますね。仕事の暇な時間とか、寝る前とかに思ったりします。
ある程度仕事に慣れてくる頃、派遣の働き方に疑問を抱き始めるのです。
1年前と同じ仕事、同じ立場で働いていることに気づいたとき、ハムスターが回し車の中をぐるぐる回っているような、前に進んでいない感覚に襲われるでしょう。
また、スキルアップの機会の少なさを実感するのもこのタイミングですし、将来のキャリアプランが描けない不安も大きな問題だといえます。
「5年後、10年後の自分は何をしているだろう?」と考えたとき、具体的なイメージが浮かばないことがよくあります。
上記の写真のように、将来に対して漠然とした不安がある方は60%を超えているんですよ。
派遣社員に向いている人はどんな人?
派遣社員に向いている人は3つの特徴があります。
- 働くことに自信がない人
- 「今」のお金に困っている人
- 責任感の感じにくい働き方をしたい人
それぞれについて、詳しく見ていきましょう。
働くことに自信がない人
働く自信がない人は派遣向いてますよ。
正社員として働くのが不安だと感じているのなら、まずは派遣社員からスタートするのがおすすめです。そこからキャリアアップで正社員狙えますからね。
長いこと仕事から離れていたり、社会人経験が少なかったりすると、不安になるのは当たり前。
でも、派遣社員なら、まずは職場の雰囲気に慣れることから始められるんです。さらに派遣営業からのサポートもありますから。
enジャパンの派遣社員満足度でも、トップ3が「担当者が話のサポート」に関することがわかりますね。
サポート以外で言うと、派遣社員の魅力はいろんな職場を経験できること。
事務職、営業職、製造業など、さまざまな仕事を試せるチャンスがあります。
実際の職場で働くことで、自分の得意なことや苦手なことがはっきりわかってきますね。正社員には絶対にできないことです。
「今」のお金に困っている人
「今すぐお金が必要!」という理由から派遣登録される方がほとんどです。
派遣社員の最大のメリットは、すぐに収入を得られること。日払い制度がありますからね。
それに、正社員の採用って時間がかかりますよね。
でも、派遣社員なら早ければ1週間程度で仕事を始められることも。
また、派遣社員の働き方はとても自由で、フルタイムが難しくても、短時間勤務や週3日勤務など、自分の状況に合わせて選べます。
学業や育児、介護などと両立しながら、収入を得ることができるんです。
責任感の感じにくい働き方をしたい人
仕事の責任が重すぎて疲れてしまった…そんな方にとって、派遣社員は息抜きになりますよ。
派遣社員の特徴は、正社員ほどの責任を負わなくて済むこと。
正社員は会社の中心的な存在で、責任も重大です。でも、派遣社員は基本的に指示された仕事だけをこなせばOKなんですよね。
そのため、仕事のストレスも軽くなる可能性が高いんです。また、派遣社員は仕事とプライベートの線引きがしやすいのも魅力。
正社員だと仕事を家に持ち帰ったり、休日出勤を求められたりすることもありますよね。
自分の時間をしっかり確保できるんです。
もし、派遣社員で責任が重いと感じたら以下の記事を参考にして見てください。
ここまで派遣社員に向いている人の特徴を解説しました。ここまでをまとめます。
派遣に向いている人の特徴
- 働くことに自信がない人
- 「今」のお金に困っている人
- 責任感の感じにくい働き方をしたい人
たしかに、正社員で働くことが怖いという方もいる気がしますね。
その通りです。派遣で働く自信をつけた後に正社員を狙ってみるのも、派遣の良い使い方ですよ。
派遣で働いてると3年後に待っている3つの選択
派遣で働き始めて3年。派遣は3年の命とよく言われるものです。3年までしか同じ職場で働けないんですよね。
そんなあなたに待っている3つの選択肢があります。
- 派遣先の直接雇用になる
- 派遣元の無期雇用になる
- 派遣先を変更する
それぞれの選択肢について、詳しく見ていきましょう。
派遣先の直接雇用になる
派遣先の直接雇用が選択肢の1つ目です。
安定した雇用形態に移れるチャンス。長期的なキャリアプランも立てやすくなりますよ。
3年間頑張って働いた会社だからこそ、「人間関係」「業務内容」を全て把握している状態で社員になれるんです。
正社員になってもギャップを感じにくいため、「違った」と感じることが無くなります。
あと、地味に嬉しいのが、ボーナスがあたることですね。
派遣元の無期雇用になる
派遣元の無期雇用。
派遣先では派遣として働き、派遣会社の正社員だからこそ雇用も安定する働き方です。
無期雇用とは、期間の定めのない雇用契約のこと。
派遣での3年までしか働けない縛りが一切無くなりますので、同じ職場でもずっと働けます。
このように、派遣元の無期雇用は、安定しながらも多様な経験ができる、そんな選択肢なんです。
でもデメリットはないの?
あります。配属先を選べなくなることが最大のデメリットです。
もう少し詳しく無期雇用派遣について知りたい方は以下の記事をご覧下さい。
派遣先を変更する
派遣先を変更することも選択肢となります。新しい環境でスキルアップのチャンスが広がりますね。
それに、未経験で入社した3年前とは違い、既にあなたは経験者として配属先を変えるのです。
つまり、給料アップのチャンスということ。
配属先変更の際に給料交渉すると成功率が高まりますよ。
派遣先を変えることで、自分の適性や希望にぴったりの職場に出会えるかもしれませんね。
ここまで3年経過後にどうなるのかを解説しましたが、実は正社員になる方法は全部で5つあるんです。
その方法を解説した記事は「派遣から正社員になれる確率は26%?方法5つの確率を解説」で解説していますので、正社員を狙っている方はご覧くださいね。
派遣を二度とやらないときに思うよくある質問
【まとめ】派遣を二度としないと決めたのは待遇と将来性
この記事では派遣を二度としないと決めた5つの理由について、解説しました。
最後に記事の要点をまとめます。
- 派遣をしないと決めた5つの理由
- 派遣で働くことにつかれた
- 派遣も正社員も責任感が変わらない
- 自分の働きを認められない
- スキルが身についている気がしない
- 将来に対して漠然とした不安がある
- 派遣を「やらない」となる瞬間ベスト5
- 契約更新されないとき
- 大学の同級生との集まりで感じる劣等感
- テレビでボーナスの話がでたとき
- 正社員との格差を感じたとき
- 将来も同じ仕事をしてるのかぁ~と思ったとき
派遣は不安定とよく言われます。雇用契約の期間がある以上、どうしても不安定になることはあります。
しかし、自分自身の行動の変化で更新をし続けて、将来的に正社員になった方も数多く担当してきました。