- この記事で解決できる悩み
- 無期雇用派遣を選んで後悔したくない
- 無期雇用派遣はやめとけと聞いたけど、理由を知りたい
- 無期雇用派遣は辞めるべきだ!と根拠を固めたい
- 安定する別の方法を知りたい
- 簡単に自己紹介
無期雇用という言葉だけで、安定と捉えてしまう方もいらっしゃいますが、それは間違いです。
無期雇用派遣を選ぶことにより、5年後に後悔が待っている人もいます。
そして派遣会社の営業は長期雇用をするために、上手く無期雇用派遣の魅力を伝えてくるでしょう。
記事を読むことにより、無期雇用派遣の事を知り、正しい情報を持った状態での判断ができるようになるでしょう。
失敗から学ぶこともありますが、最短で安定する道を選んでほしいと思い、この記事を執筆致しました。
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無期雇用派遣が気になっている方、失敗したくない方は是非一読ください。また、本記事の「無期雇用派遣に向いている人」でも解説しますが、未経験で事務職を狙う方には無期雇用派遣はおすすめです。
・ボーナス・昇給あり
・一般転職よりも採用が決まりやすい
・未経験の採用率85%以上
・派遣社員同様の手厚いサポートあり
無期雇用派遣は2種類ある
そもそも、派遣会社の無期雇用派遣には2種類存在します。
- 無期雇用派遣の種類
- 正社員型無期雇用派遣
-
20代未経験で事務職を狙うならおすすめ
- 登録型無期雇用派遣
-
40代以上であればメリットが多くなる
- こんな違い
違いを解説しますね
正社員型無期雇用 | 登録型無期雇用 | 一般派遣 | 正社員 | |
---|---|---|---|---|
雇用主 | 派遣会社 | 派遣会社 | 派遣会社 | 派遣先企業 |
雇用期間 | 期間の定めなし | 期間の定めなし | 期間の定めあり | 期間の定めなし |
派遣期間/抵触日 | なし | なし | 同じ派遣先で3年まで | なし |
業務の指揮命令 | 派遣先企業 | 派遣先企業 | 派遣先企業 | 派遣先企業 |
給料 | 月給制 | 時給制 | 時給制 | 月給制 |
ボーナス | ややあり | なし | なし | あり |
昇給 | あり | なし | なし | あり |
退職金 | なし | なし | なし | あり |
福利厚生 | 正社員同等 | 正社員同等 | 正社員同等 | あり |
副業 | しやすい | しやすい | しやすい | しにくい |
退職のしやすさ | しにくい | しにくい | しやすい | しにくい |
失業保険 | 失業保険の待期期間がある | 自己都合退職になりやすい失業保険の待期期間がある | 自己都合退職になりやすい失業保険の待期期間が短い | 期間満了終了になる失業保険の待期期間がある | 自己都合退職になりやすい
入社方法 | 無期雇用派遣で採用 | 一般派遣を5年勤務 | 一般的な派遣 | 一般的に応募 |
無期雇用派遣は2種類存在しますが、「時給制」「ボーナスの有無」「昇給の有無」が全く異なります。
無期雇用派遣の違いはわかったけど、肝心のデメリットはどうですか?
気になりますよね。ここからは無期雇用派遣をやめとけと言われる理由を解説していきますね
無期雇用派遣がやめとけと言われるデメリット6選
無期雇用派遣がやめとけと言われる理由は以下のデメリットがあるためです。
※青字をタップすると該当の項目にジャンプします。
ひとつひとつ解説します。
①:【最大のデメリット】仕事紹介を断れない
無期雇用は希望する仕事を選べず、仕事紹介を断れません。
派遣会社の社員という扱いになるため、「配属指示」になるからです。
ライフスタイルや働き方に合わせた希望を重視する場合には、無期雇用は不向きといえるでしょう。
選択権が「あなた自身にあるのか」「会社にあるのか」で大きく変わります。
- 選択権が違うことで何が起こるのか
- 通勤距離が遠いところに配属になった
- 長期連休がない配属先になった
- 17時までの勤務がいいのに18時までになった
そして、無期雇用の紹介される仕事は、派遣会社が扱っている仕事すべてが対象となります。
無期雇用派遣で紹介される仕事の中には、人気がない仕事も含まれます。
実際に、リクルートスタッフィングが運営している無期雇用派遣(キャリアウィンク)での辞めたい理由の多くも配属先が遠いという理由が多いです。入社後のイメージを持つためにも入社後の辞めたい理由を見ておきましょう。
②:昇給制度が曖昧で給料が上がりにくい
無期雇用派遣の昇給制度は曖昧で、明確じゃありません。
給料を上げるためには、雇用主である派遣会社からの評価が必要不可欠ですが、勤務しているのは派遣先です。派遣会社はあなたの働きぶりを直接見ることは無いのです。
無期雇用派遣の給料は
- 派遣元会社
- 派遣先企業
- 自己評価
の3つの相対評価から算定されます。
派遣先企業の評価は担当者によって辛口だったり甘口だったりとさまざまのため、配属先によって昇給のばらつきが発生します。
このため、無期雇用派遣では給料が上がる可能性は低くなっています。
③:派遣社員のメリットがなくなる
派遣社員のメリットは下記です。
- 働き方を選べる
- 勤務地を選べる
- 転職までの繋ぎとして働ける
何度も言いますが、無期雇用派遣は、派遣会社の指示に拘束され、働き先を選ぶことができないのです。
登録型派遣だった時は希望を通せたのに、無期雇用派遣になってから希望が通らなくなったことはよくあります。万が一会社が提示する仕事を断った場合、自己都合退職になってしまう可能性もあります。
とはいえ理不尽な配属先になって困った、とならないよう無期雇用派遣でクビの危機?配属先を断っていい?予兆を察知して事前対策! の記事を確認し、事前に対策をしておくといいでしょう。
無期雇用派遣を選択する前に、派遣社員のメリットを確認し、雇用形態を考え直してみるのも一つの手でしょう。
④:退職の際、無期雇用派遣は大抵「自己都合退職」
上記でも少しふれましたが、無期雇用派遣になった場合は大抵「自己都合退職」になってしまいます。
勤務条件に不一致があった場合も、常識の範囲内にはありますが会社ではなく自己責任になるためです。
例えば、あなたが無期雇用派遣で働いていたとして、ある日、あなたが働きたい勤務時間や勤務曜日に合わない仕事が依頼されました。あなたがその仕事を断った場合、派遣会社は仕事を紹介したのに、断ったのはあなた。要はそれが「自己都合」とみなされます。
希望の条件じゃない仕事で働いて、仕事に身が入らず、成果も出ない。この悪循環から退職を考えることもあるでしょう。
自己都合退職と会社都合退職の違いは、失業保険をもらえる期間と時期が変わることです。
具体的な違いを確認したい方は、【会社都合にならない?】派遣契約満了で更新しない場合の失業保険を徹底解説 の記事で表形式で比較しているためわかりやすいですよ。
⑤:契約更新しないができない
一般派遣の有期雇用では、派遣先企業が合わなかった場合、「更新なし」が出来ましたが、無期雇用派遣は原則できません。
更新有無ではなく、派遣会社からの配属指示のため、選択権は派遣会社にあるのです。
どうしても派遣先企業が合わない場合は、自分が行ってきたことと相手の反応を分別し、メモに書きだしておくこと。
派遣会社からあなたのわがままだと思われたらいけません。
もし、今の配属先が嫌で嫌で仕方がない場合は、派遣先が合わない?体調不良を理由に職場を変えるやり方を現役派遣営業が解説 の記事で具体的なSTEPを解説しています。参考にしてみてください。
⑥:ボーナスはあたるけど・・・
年に2回の約10万円ずつ支給している派遣会社が多いです。
「基本給の半分を年に2回」を基本と考えてもらうとわかりやすいかと思います。
例えば、月給が24万円だとします
無期雇用派遣であれば、年に2回、各12万円のボーナスが支払われます。これに対して正社員だった場合は月給の1〜2倍である48万円のボーナスが支払われます。1年に計算すると72万の違いが生まれますね。
このように、年収においてはボーナスが大きな差です。
無期雇用派遣のボーナス事情や給料、手取りで結局いくらになるのか?は以下の記事で詳しく解説しています。
\ 無期雇用派遣で生活ができるのか確認してみましょう /
以上が無期雇用派遣のデメリットです。
まとめると次のとおりです。
- 【最大のデメリット】仕事紹介を断れない
- 昇給制度が曖昧で給料が上がりにくい
- 派遣社員のメリットがなくなる
- 退職の際、無期雇用派遣は大抵「自己都合退職」
- 契約更新しないができない
- ボーナスはあたるけど・・・
無期雇用派遣になりたくなくなってきました…逆にメリットはあるのでしょうか?
もちろんあります。無期雇用派遣は需要のあるサービスのため、メリットをお伝えしますね
無期雇用派遣を選ぶメリットもある
無期雇用派遣にもメリットはあります。
無期雇用派遣だからこそ得られる安定性があるんですよ。
それぞれ解説します。
①:就業環境を選ばなければ安定する
無期雇用派遣は必ず派遣会社はあなたの雇用を守らなければなりません。
派遣会社により、勤務条件や扱う業種はさまざまでしょう。
あなたが、絶対この条件じゃないとダメだ!この業種じゃないと嫌だ!という希望をグッと我慢することで仕事は必ず紹介してくれます。
②:収入が途切れることはない
上述したとおり、就業環境を選ばなければ安定します。
万が一派遣会社が仕事を準備出来ず、あなたの勤務先がない場合でも給料が出るんです。
いざ仕事が無くなったとしても、派遣会社が仕事を取ってきてくれるため便利ですし、なによりも楽です。
とはいえ、遅刻ばかりしていたり、会社のルールに違反した行為を繰り返していると切られますのでご注意くださいね。
さらに仕事が紹介されない期間も給料入りますよ♪
③:時給制から月給制になる
正社員型無期雇用派遣のみ対象です。登録型無期雇用派遣は時給制が多いので注意してください。
時給から月給に変わることのメリットは、月によって、給料が変動しないことです。
時給制だった場合、働かなかった時間分だけ減給されますが、月給制では既に出勤日数が決まっているため、安定した収入が得られます。
例えば2月がいい例で、時給制の場合は出勤日数が減るため通常の月よりも収入が減るでしょう。その点、月給制であれば会社の定めた日数のため暦が少ない月だったとしても満額給料がもらえるのです。
また現在では「みなし残業」を取り入れている無期雇用派遣はほとんどありません。
残業した分しっかりと給料が入ることも魅力の一つでしょう。
正社員だった場合はサービス残業がまだまだ横行していますからね。
④:1つの企業で長く働ける(3年以上長期的に勤務可能)
無期雇用派遣になると、派遣社員特有の3年ルールが撤廃されます。
どれだけ職場環境がよく、長く続けたかったと思っていても物理的に無理だったものが、無期雇用派遣により可能になります。
無期雇用派遣以外にも「派遣先企業の直接雇用を狙う」ことで、3年以上勤務することは出来ます。
しかし、以下の理由から正社員ではなく派遣社員であることを望むのも事実です。
- 仕事の責任感は最小限にしたい
- 旦那が転勤族。派遣会社であれば全国にあるから次も仕事紹介してくれる
- プライベートでやりたいことがある
必ずしも全員が正社員を望んでいるわけではなく、派遣社員で長く務めたい方もいるのです。
同じ派遣先で3年以上働きたい方参考にしてみてください。3年以上働ける抜け道も解説しています!
⑤:未経験からでも入社しやすい
無期雇用派遣は勤務条件が合えば合格しやすいです。派遣会社は採用すればするほど利益が上がる仕組み。
そのため落とす理由を考えるのではなく、採用できるポイントを探すんですね。
一般企業になかなか採用されないこともあるでしょう。無期雇用派遣で採用されたあとにキャリアアップしていく人も数多くいますよ。
今も昔も「事務職」は人気です。経験者がぞろぞろいる中で、未経験者がやる気一本で採用を決めるのは至難の業でしょう。
その状況を打破するために生まれたのが無期雇用派遣なんですよ。
無期雇用派遣は、決まりやすい職種で得られる恩恵は少ないですが、倍率の高い職種ではメリットが勝ります。
・ボーナス・昇給あり
・一般転職よりも採用が決まりやすい
・未経験の採用率85%以上
・派遣社員同様の手厚いサポートあり
以上が無期雇用派遣のメリットです。
無期雇用派遣のメリットをまとめると次のとおりです。
派遣の立ち位置でずっと働くことができるのは魅力的かも。
そうですね。仕事で責任を負いたくない人ももちろんいます。
でも、私自身無期雇用派遣が向いているかわからないんですが、向き不向きはあるんですか?
向き不向きはあります。では、次に無期雇用派遣が向いている人を解説しますね。
無期雇用派遣が向いてる人の特徴
下記に当てはまる人は無期雇用派遣が向いているといえます。
- 未経験で事務職を狙っている方
- 昇格は狙っていない人
- プライベートの時間を最優先に考えたい人
- 派遣の働き方を続けていきたい人
- 40代、50代の方
それぞれ解説します。
①:未経験で事務職を狙っている方
未経験で事務職を狙っている方には無期雇用派遣はおすすめです。
むしろ無期雇用派遣がいいでしょう。
理由は次の通り
- 事務職倍率高すぎ
- 大手企業の配属が多い
- 事務職に必要な研修してくれる
- 将来、派遣先の直接雇用を狙える
- 無期雇用派遣でよかったという口コミが多い
事務職で無期雇用派遣に入って後悔した方の方が少ないですね。
どちらかと言うと、営業職や販売職、工場で無期雇用派遣を選んで失敗されている傾向があります。
私自身も事務職であれば無期雇用派遣はおすすめしたいところではあります。
とはいえ、給料がちょっと低いことが考えどころ。昇給や企業の直接雇用を目指せるため、メリットはあるのですが…
まずは、「無期雇用派遣のボーナスは?手取りや給料を徹底解説」を見て、生活ができるのかを確認してみるといいでしょう。
②:昇格は狙っていない人
昇格を狙わない人には最適の働き方です。
理由は次のとおりです
- 変にストレスがかからない
- 部下を持ちたくない
- マネジメントよりもプレイヤーとしてやっていきたい
- 重要な判断は避けたい
- 本気でやりたいのは仕事ではない
あえて昇格を狙わない選択肢もあるのです。
現在では、副業も主流になっていますし、昇格で得られる生活の豊かさよりも、副業で得られる裕福さの方が勝っていたりしますからね。
無期雇用派遣は副業が認められる会社は多くあります。もし、副業が禁止されていてもバレずに副業をする方法もありますよ。
正社員で月収10,000円あげるのと、副業で10,000円稼ぐのではどちらの方が楽なことか。。。
③:プライベートの時間を最優先に考えたい人
無期雇用派遣は正社員と比べ、仕事よりもプライベートを優先した働き方ができます。
正社員はその会社の経営が傾くと、リストラになったり、率先して働くためです。
対しての派遣社員は、会社の利益は関係ありません。
もちろん会社の利益を考えながら勤務する方がキャリアアップには繋がると思います。
正社員は、会社を何とかしないとと考えるあまり、「休日出勤」「サービス残業」になってしまうことがあるのです。
会社を割り切って働ける無期雇用派遣は、プライベートの時間を大切にしたい人は向いている働き方です。
④:派遣の働き方を続けていきたい人
派遣の働き方は以下のメリットがあります。
- 給料が一定数ある
- 責任感が低い
- やりたいことに専念ができる
- 派遣会社のサポートがある状態で働きたい
- 今の会社で長く続くかわからない
無期雇用派遣でも派遣会社の恩恵を受けることができます。
無期雇用派遣でも派遣先企業としては派遣社員のため、ある程度決まった仕事で依頼されることが多いんですね。
また、派遣会社のサポートが必要な人も一定数います。
なにかトラブルがあった際には派遣営業が仲介に入ってくれますし、派遣会社のスキルアップ研修も準備されているでしょう。
ビジネスの基礎に不安のある方はメリットのある働き方です。
⑤:40代、50代の方
40代、50代の方には無期雇用派遣は大きなメリットがありますが未経験の業種で「正社員型無期雇用派遣」を狙うのは厳しいでしょう。
ほとんどの会社が年齢制限を設けています。
そのため、狙うのであれば「登録型無期雇用派遣」特におすすめできるのが、アデコです。
アデコにはハケン2.5という無期雇用派遣転籍の独自サービスを展開しています。
アデコについて詳しく見たい方は、アデコってやばい?評判悪いの?派遣営業が徹底レポートしてみたを参考にしてみてください。
- 40代、50代で無期雇用派遣になることで得られるメリット
- 派遣会社が全力で仕事を見つけてくれる
- 自分自身の培った経験を活かせる
- 万が一仕事が見つからなかった場合、失業手当
正直、正社員での転職市場では、40代を超えると不利です。しかし、アデコのハケン2.5を利用することで上手くカバーすることができます。
以上が無期雇用派遣が向いている人の特徴です。
向いている人の特徴をまとめると次のとおりです。
- 昇格は狙っていない人
- プライベートの時間を最優先に考えたい人
- 派遣の働き方を続けていきたい人
- 40代、50代の方
私自身やりたいこと決まってないし、プライベートの時間を大事にしたいから向いてる可能性があります。
人生において仕事が全てではないので、正社員とは違う働き方でプライベートを充実させることはいいことですね♪
無期雇用派遣に向いている人は以下の記事で別の目線から解説しています。
是非とも参考にしてみてください。
次は逆に向いていない人の特徴を解説しますね。
無期雇用派遣が向いてない人の特徴
無期雇用派遣の働き方が向いていない人の特徴は3つあります。
- 向上意欲のある方
- 20代、30代の方
- アルバイトで副業をしたい方
それぞれ解説します。
①:向上意欲のある方
向上意欲のある方は向いてません。
働き方が派遣と同じ働き方のためです。
1年同じ仕事を続けたけど、責任のある仕事は派遣先企業の正社員がやっていたり、あとから入ってきた派遣先企業の正社員が上司になることもあるでしょう。
あくまでも派遣社員の立ち位置は「派遣先企業への労力の提供」です。
会社の方針を決めたり、大きな判断を任されることはなく、判断されたものに対してタスクをこなしていくことが多くなるのです。
人によっては責任感のある仕事をしている派遣社員もいますが、頭打ちはあるでしょう。
このことから、向上意欲のある人は向いていない人の特徴です。
②:20代、30代の方
まずは正社員を狙ってみてください。初めから無期雇用派遣に頼ることはやめましょう。
理由は次のとおりです。
- 未来がある(転職市場で価値が高い世代)
- 無期雇用派遣で会社に頼る前に、自分で行動するべき⇒得られるものが多い
- 給料はやっぱり正社員のほうが高い
上記の理由を書くと、無期雇用派遣を促進している派遣会社から以下の反論があるかもしれません。
- 無期雇用派遣もちゃんとした働き方だ
- 将来性はある
- 派遣会社のキャリアアップ支援が受けられる
たしかに一理あるかもしれません。
しかし、キャリアアップ支援を派遣会社に頼る前に、自身で転職活動してからの選択肢ではないでしょうか?
人によっては、派遣会社の支援がないと勤務できないかったり、不安という方はいらっしゃいます。私もそのような方と多く接してきました。
しかし、初めから無期雇用派遣を促進するのは間違っています。
自分で頑張った結果、それでも難しかった場合に無期雇用派遣を選ぶべきでしょう。
もし、正社員の採用がなかなか決まらないと悩んでいるのであれば、無期雇用派遣もありです。派遣会社から入社前から入社後に至るまで徹底的にサポートされますので。
選択肢を増やすためにも、どのような無期雇用派遣の会社があるのか知っておくと、今後のためにもなるでしょう。
③:アルバイトで副業をしたい方
無期雇用派遣でも副業可能としている会社は多いですが弊害もあります。
こういった弊害
- 勤務条件が就業先により変わる
- 有期派遣雇用よりも副業がしにくい
大事なところなのでそれぞれ解説します。
無期雇用派遣は就業先を断ることが難しいです。派遣会社の指示された職場にいきます。
例えば今まで副業を土日に行っていたにもかかわらず、土日が仕事になった場合、副業がパーになってしまいます。
こうなってしまっては、副業での取引先へ多大な迷惑をかけることでしょう。
また、有期雇用では、担当営業のOKで副業出来ていたのに、無期雇用に変わったら会社へ副業申請が必要になることもあります。
有期雇用と無期雇用では役割が変わるためです。
もし、有期雇用から無期雇用に変わる際は必ず会社の副業規定を調べた上で考えましょう。
アルバイトやパートなどの所得収入は、ほぼ確実に副業がバレます。
バレない副業の仕方を探している方は以下の記事を参考にしてみてください。
以上が無期雇用派遣に向いていない人の特徴です。
まとめると次のとおりです。
- 向上意欲のある方
- 20代、30代の方
- アルバイトで副業をしたい方
安定を望むのであれば無期雇用派遣じゃなくてもいい
無期雇用派遣は安定して勤務ができます。
しかし、それ以外の要素が不安定です。
安定勤務以外の3つの不安定要素
- 昇格
- 勤務地の安定
- スキルアップ
上記が不安定の場合、どのようなことが起きるんですか?
一例をあげますね
- 結婚まで踏み出せない
- 年齢を重ねたときに周りの人よりもスキルが劣っている
- 勤務地が急に遠いところに行き、プライベートでの時間が取れなくなった
不安定からこのようなことが起こってしまうんですね。
無期雇用派遣ではなく、次の方法で安定を考えることもできる
- 一般派遣でつないでから正社員を目指す
- 初めから正社員を狙う
- 一般派遣+フリーランスで稼いでいく
- 【マインド】結局安定するかしないかはあなた次第
それぞれ解説します。
①:一般派遣でつないでから正社員を目指す
派遣をつなぎとして利用する方法をおすすめします。
一般派遣とは長期派遣と短期派遣を指します。
長期派遣とは?短期派遣とは?
長期派遣 | 短期派遣 | |
---|---|---|
雇用期間 | 3か月以上 | 3か月未満 |
更新有無 | 有 | 無 |
社会保険加入 | 有 | 無が多い |
業務内容 | 専門知識を要する | だれでもできる仕事が多い |
無期雇用派遣に比べて一般派遣では契約期間更新があります。
期間更新時期を見計らうと辞めやすい傾向にあります。
つなぎで派遣を利用している方の多くが転職活動に励んでいます。
派遣で繋ぐことにより下記のメリットがあります
- 空白の期間がなくなる
- 転職活動の時間を使うことが出来る
- お金が無くなる心配がない
つなぎ派遣のメリットは【決定版】派遣を正社員までのつなぎとして使うのはありです!10個のメリットと注意点でも解説しています。
無期雇用派遣では派遣会社が仕事を選別し、それに合わせる必要がありますが、一般派遣ではあなたの条件にあった仕事を紹介します。
少し内容が似ていると感じることもありますが、全く違います。
勤務条件の主軸が「派遣会社主体」なのか「あなた主体」なのかです。
条件を絞ることにより転職活動に応じた勤務条件を選択することができます。
②:初めから正社員を狙う
無期雇用派遣よりも正社員の方が給料が高いです。
理由は以下です。
- 派遣会社が仲介になっているため、金額を抜かれている
- ボーナス金額が違う
派遣会社は仕事の仲介に入っている会社のため、仲介手数料はかかります。
それがマージン率です。
マージンとは
派遣先企業から派遣会社に支払われる派遣料金からあなたに支払う賃金を引いた金額です。
要は、派遣会社がどれだけ給料を抜いているかということです。
マージン率は派遣会社のHPに掲載されます。
派遣先企業から派遣会社に入ってくる金額は一定で、ほぼ変わりません。
だから給料が頭打ちになるんですね。
対して、正社員の給料の頭打ちはなりにくいです。
正社員は、会社の利益が上がり、成果を出すことによりボーナスに反映されたり、給料にも反映されることがあります。成果に応じてインセンティブを出している場合もあり。
自分でなんとかできる人であれば無期雇用派遣は必要ないですね。
③:一般派遣+フリーランスで稼いでいく
一般派遣とフリーランスで仕事をしても将来安定性が出てくる可能性があります。
無期雇用派遣ではまだまだ副業に対して動きにくい側面があります。
それに対し、一般派遣では副業やフリーランスに充てる時間を取ることができますし、派遣会社も公認しているケースが多いでしょう。
本気でフリーランスに使う時間を捻出できる状態が作れます。
副業が本業の収入を上回ることもありますからね
トータル年収では正社員よりも、このフリーランスとの組み合わせをしている派遣社員の方が稼いでいることはちょこちょこありますよ。
④:【マインド】結局安定するかしないかはあなた次第
マインドの話になりますが、結局安定するかしないかはあなたの仕事に対しての向き合い方によって変わります。
派遣がいくら安定しないと言われても、安定している人もいます。
それは仕事に対しての向き合い方が関わってきます。
私が見てきた中で、派遣社員で安定している人の特徴は「仕事の目的を考えている人」です。
参考に具体例をお伝えします
〇仕事をバリバリこなしていけるように頑張ってる
〇できる仕事の幅を広げるように頑張っている
もし上記に当てはまった場合は、仕事の方向性が間違っているでしょう。
あなたである価値を派遣先企業に提供することを意識してみてください。
派遣先企業が何に悩んでいて、何が必要なのか。これを考えて行動していくといいでしょう。
例えば資料作成を依頼されたとき
例えば、新商品の提案資料だった場合、会社のゴールは成約だとします。
ここで資料作成をゴールにしてしまうと、最終的に相手に伝わらない資料になっていなかったり、話の趣旨がずれてしまっている資料になったりします。
これではあなたである価値はないですね。
無期雇用派遣でよくある質問
【まとめ】無期雇用派遣で決める前に長期派遣や正社員の仕事で動いた方が良い
私はこの記事を書いている2024年8月現在でも大手派遣会社ので派遣営業をしています。
そして、本業では無期雇用派遣を促進しています。
それは、無期雇用派遣の方が魅力的に見えて、求職者を集めやすいためです。求職者が集まると派遣会社の売上が上がります。
しかし、ブログは「本心を語ってもいい」と、知らない人が言っていました。
だからこそ、私の本心をこの記事に記しました。
改めて私の考えをまとめると次の通りです。
- 最初から無期雇用派遣を狙うのではなく、どうしても派遣会社のサポートを得たい場合に無期雇用派遣を選ぶ
- 正社員型無期雇用派遣はメリットがあるが、登録型無期雇用派遣はやめといたほうがいい
- 派遣先の配属が会社指示になるため、断れないことが最大のデメリット
最後まで読んでいただきましてありがとうございます。